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未経験からフリーランスになったITエンジニア、医療系アプリを作って起業する

Masaと申します。ベテランのフリーランスエンジニアです。
私はもういい歳のおっさんですが、大学卒業からITエンジニアになるまでの軌跡はこちらの記事にまとめた通りです。この記事も、私のこれまでの歩みを振り返るシリーズの一つのつもりなのですが、アプリ開発や起業やフリーランスということについて興味がある方にも、役に立つことがあればいいなと思っています。少々長めの記事ですが、どうぞ読んでいってください。

今日は、ここ数年、私が力を入れてきたことについて書きたいと思います。要は、自分でアプリ作って起業しましたという話ですね。

挫折と出会い

コロナ禍、真っ最中だった頃の話です。「そろそろ外出もOKかな」という風潮になってきたある日、私はあるアプリを個人でリリースしました。iPhoneとApple Watchを使用した健康管理アプリ「スクナ」です。
このアプリ、「健康管理」と謳っていますが、開発当初はまったく違った機能を持っていました。当時はコロナ禍の真っ最中で、テレビでは「今日の感染者数は◯◯人、第3波到来」「濃厚接触者を追跡調査する保健所がもう手いっぱい」といった報道が毎日なされていました。

そこで「スクナ」には、トップページで感染者数の推移を表示し、アプリユーザーが移動した場所を自動で記録し、手洗いの回数、血中酸素飽和度等を記録する機能を持たせました。もし感染して肺炎になるようなあればアラートを出す。毎日の移動先を記録するので、保健所の皆さんも追跡調査が楽になる。そんなアプリです。

いざ完成させてAppleの審査に出すと、Appleのレビュアーはこう言いました。「このアプリは、政府から出してください」

せ、政府って。。

その後、レビュアーに掛け合ったところ、「せめて大阪府とか兵庫県とかの地方政府から出しなさいよ」「機能を削除すれば、医療機関からのリリースでもいいよ」とか言われました。紆余曲折の末、スクナはこんな形でリリースされたのです。(ちょっと不本意)

ただ、この交渉の過程で、私は弁護士やお医者さんと知り合うことになります。そのうち一人の医師(と紹介してくれた弁護士)と意気投合し、ここから新たなアプリ開発の道が見えてきました。ちなみに出会いは、同じコワーキングスペースに通っていた人を通じてのものです。イマドキですね。

共同研究の挫折と成果

知り合ったお医者さんは、自分のクリニックを経営する一方、旧帝国大学の医学部でも研究をされている医師・研究者でした。お話しを聞くうちに、医療現場の厳しさ、医療DXの必要性、IT × 医療の可能性について知ることになります。
それからしばらく、研究プロジェクト(とその卵のようなもの)が進行することになりました。ただ、その多くはうまくいかず、中断の憂き目を見ることになりました。その過程については、ここでは詳しくは書きません。

ただ、その中で一つ、形になったものが出てきます。それが、2025年11月5日(一昨日です)AppStoreからリリースされたアプリ、Sleepaです。ちなみにプレスリリースはこちら

「睡眠」という分野と起業

知り合った医師は、脳神経内科の専門医でした。パーキンソン病や認知症、睡眠がご専門です。
睡眠という領域に関しては、その潜在的需要の大きさ、2025年に標榜科として「睡眠障害内科」が認められたことなどが示すように、業界では注目されている領域です。睡眠を扱うアプリとしては、ポケモンスリープやサスメド株式会社が開発中のアプリなど、大手から気鋭のベンチャーまで、挑戦を続けている分野です。

いわゆる不眠症、睡眠障害と呼ばれるものと、その治療の現状、アプリ活用の可能性については別記事で詳しく書こうかと思っていますので、ここでは簡単にまとめておきますと、

  • 日本では不眠症に悩む人は約2000万人と推定され、大きな市場であること

  • 治療の現場では、客観的に患者の睡眠の状態を見る方法がほぼ無い。本来はちゃんと検査して、不眠症かどうか確認してから睡眠薬を処方しなきゃいけない

  • 現実には、患者からの問診のみに基づいて睡眠薬を処方するケースが多い。睡眠の状態を確認する検査薬のような存在として、アプリを活用したい

  • 日本では、睡眠薬を処方されたことのある人は国民の5-10%と言われている。ただ、一部の睡眠薬には副作用や依存性が指摘されており、厚労省をはじめいろんな機関から適正な使用が勧告されている

という状況なんですね。これにさらに、法規制や診療報酬制度とのからみがあって、睡眠を含め医療のDXは「大きな可能性はあるけど、進めるのはめちゃくちゃ難しい」という状況にあります。そうした中でSleepaの開発は進められたわけですが、機能デザインから法規制の対応まで、いろいろ苦労しました。
とは言え、私(と医師、弁護士。3人で起業しました)は睡眠という分野でのアプリ開発、起業に踏み切ったというわけです。それが、2024年の8月でした。それから1年以上を経て、ようやく2025年11月5日にSleepaはリリースされたというわけです。

そんなわけで

話のテーマが拡散してきた感がありますが、とりあえずこの記事では「フリーランスエンジニアがアプリ作って起業したよ」という報告ができればいいと思っています。もし「興味あるよ」とか「手伝ってあげようか」という方がいれば、お気軽にご連絡を。記事にコメント頂ければ。

個人的には、ここまでで必要だったことは「スキル」「出会い」だったと思っています。特に大切なのは前者。「私、個人でアプリ14個リリースしてます。なにか作ろうか?」と言っていると、たくさんの出会いがやってきます。(良いものも悪いものも)

とは言え、これだけではうまくいきません。引き続き、努力と人の助けが必要ですね。何かみなさんの興味を引くことがありましたらお気軽にご連絡ください。どうぞ宜しくお願い致します。

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