安寧日記 8/11〜8/13
8/11 お盆休みだってさ
電車内の客層が明らかに違う。
ビーチサンダルに短パンのお父さん、ガイドブックを手にキャリーバッグを引いた若者たち、活き活きとした小学生。
そうだ、お盆休みだった。
夫は休暇期間を自由に選べるし、私はカレンダーという概念がないので、外の様子ではじめて非日常を知る。
弾けた空気に少し気後れし、落ち着いた空間でしばし読書。デュ・モーリアの「鳥」に没頭する。

その後はスーパーへ。当然ながら観光客は素通りしてどこへやら散っていく。レジはいつもより空いていてスムーズだった。
8/12 アナログの良さ
今日はおうちでNetflix三昧。
「エブリシング・ナウ」を観ている。私自身長いこと摂食障害だったから人ごととは思えず、戸惑いながらも新たなことに足を踏み出そうとする主人公に、わかる、わかるよ......!と感情移入してしまう。途中で流れる音楽もおしゃれだ。
午後。フォトアルバムを買ったので写真の整理をちまちまとしていた。アプリで思い出の写真は残しているのだが、写真を形あるものとして手元にとっておきたい気持ちもある。Amazonで検索したらアルバムの種類の多さにはびっくりした。
溜めている読書ノートもあるし、記録したりまとめたりする作業でしばらく忙しくなりそうだ。
8/13 夫、セミを連れ帰る
「ただいまー」と仕事から帰ってきた夫。とととっとリビングまで戻ってバッグを置こうとしたタイミングで「ひゃっ」と声が聞こえた。「どうした⁉︎」と駆けつけると、「セミが、セミ、セミ!」と言う。よく見てみたらびっくり、夫のバッグの側面にセミがくっついていたのである。
夫は彼(?)を刺激しないようにそーっとバッグを玄関まで運び、お外でバイバイした。セミはダメージもなさそうで元気に飛んでいった。
「こんなことってあるんだねー」とこちらを振り返った夫の姿を見て、私はセミの気持ちがわかった気がした。
夫はモスグリーンのポロシャツにベージュのチノパンを着用、そしてバッグはダークブラウンだったのである。まさに歩く木!
セミ(というか虫全般)を毛嫌いしている私だけれど、このときばかりはセミの少し間の抜けた行動を微笑ましく思えた。短い期間だけれど、思い残すことなく生を全うしてほしいと願う。
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