見出し画像

恩返しではなく、恩送り〜世代を超えて繋がる善意のバトン〜

上の世代から受け継いだもの

私の人生を振り返ると、多くの先輩方から計り知れない恩恵を受けてきたことに気づきます。

大学時代に出会った人生のメンターからは、ビジネスパーソンとしての振る舞いや思考法を学びました。食事に連れて行っていただいたり、様々な経験の場を提供していただいたりと、その一つ一つが私のキャリア観の根底を形づくっています。今の自分があるのは、間違いなくこの方との出会いがあったからです。

また、かつて所属した大企業の役員の方は、私に転機をもたらしてくださいました。目の前の業務に追われていた私に、新しい視座を与え、より高い次元で物事を考える必要性を教えてくださいました。香港に赴任するきっかけもくださいましたし、転職後も変わらず役員としての立ち振る舞いや会社経営の要諦について親身になって相談に乗っていただいています。

このお二方以外にも、数え切れないほど多くの先輩方から、知恵と経験と温かい支援をいただいてきました。

「恩送り」という美しい考え方

当然のことながら、私はこれらの恩に報いたいと強く願っています。お世話になった方々に恩返しをすることは、私の大きな目標の一つです。

しかし、興味深いことに、こうした方々は決まって同じことをおっしゃいます。

「恩を私に返す必要はない。次の世代に送ってやれ。君が受けたものを、次の若者たちに同じように与えてやれ。そうすることで、世代を超えて人が育っていくのだから」

恩返しではなく、恩送り。この言葉に、私は深い感銘を受けました。

成功を収めた方々は、施した相手から何かを受け取ることを望みません。むしろ、その恩を垂直的に返すのではなく、水平的に、そして未来へと送ることを望まれるのです。

受け継がれていく善意のバトン

この「恩送り」の文化は、日本のビジネス界に脈々と受け継がれてきた美しい伝統だと私は考えています。一人の成功者が若者を育て、その若者が成長して次の世代を育てる。この連鎖が途切れることなく続いていくことで、社会全体が豊かになっていくのです。

私自身、受けてきた恩を自分の代で止めることなく、確実に次の世代へと送れるよう、日々精進しています。そのためには、まず自分自身がしっかりと成長し、与えられる側から与える側へと成長しなければなりません。この責任の重さを感じながらも、それが私を突き動かす原動力となっています。

恩送りは、単なる美談ではありません。それは、世代を超えて人と人とを結びつけ、社会を前進させる実践的な知恵なのです。私たちの誰もが、受けた恩を次へと送ることで、この美しい連鎖の一部となることができます。

あなたも、これまでに受けた恩を思い返してみてください。そして、それを次の世代へと送る方法を考えてみてはいかがでしょうか。恩送りの輪が広がることで、きっとより良い社会が実現するはずです。

いいなと思ったら応援しよう!

Yuta Okada|岡田雄太 ありがとうございます! いただいたチップは生成AIツールの検証等に活用させていただきます!