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シネマ飛龍革命『ワーキングマン』

ステイサムの辞書に命の分割払いは存在しない!

許せぬワルどもの命は一括清算!!

そんな暴力による明朗会計を描くのが1/2に公開される『ワーキングマン』だ。



↑今、ハリウッドで一番現場が似合う男、ステイサム。

今回のステイサムは現場監督。
戦場でブイブイ言わせていたのも今は昔。
今では現場監督というカタギの日々を送っていた。
とはいえ、部下が困っていたら話は別だ。
具体的には部下が借金取りに詰められているのを目の当たりにしたならば、戦闘スイッチがON!!
ひとしきりボコしてから「俺は丁寧に接してただろう!」と逆ギレをかますステイサム!

言葉遣い以上に暴力が丁寧

なのが印象的なシーンである。

↑Q.失礼な奴にどう対処すればいいですか?ステイサム 「ショットガンを突きつけろ!」な図

部下思いにして喧嘩も強ければ、仕事も手を抜かない。
まさにタフの役満
おかげさまでナイスな親方っぷりで部下に慕われているステイサムだった。
そんな彼氏であったが、ある日、まさかの相手から折り入っての悩み相談を受ける。

部下ならまだしも、まさかの普段世話になっている社長からじゃないの。
聞けば、いつも世話になっている社長の娘が行方不明だというのだ。
どうやら卒業記念にアゲなクラブでパーリナイした結果、街の反グレどもに拉致されたらしい。
警察に相談したものの進展が一切ないので、戦場のスキルを活かして無事に見つけ出してほしいと依頼されるのであった。

確かにステイサムにしか出来ない時間外労働だ。

ステイサム映画あるあるの一つ『一旦断る』を発動したものの、同じように子を持つ身として、親の気持ちはわからなくもない。
なにより自分の娘の親権裁判で金に困っていたのもあり、ステイサムは社長の願いを引き受ける。

この時点で我々観客は心配になってしまう。

そう、人質より悪党どもの安否を。

果たして悪党どもはステイサムの追撃をかわせるのか!?
心配する観客を尻目に、ステイサムによる時間無制限ノールール奪還作戦が始まるのであった。

↑悪党に対して言いたいマニフェストランキング第一位。

ステイサムが建物ではなく主に死体の山を次々と建設していくのに目を見張ってしまう本作。
反グレ版ぐりとぐら、肉密度の高い黒人バイカーギャング軍団、言葉の代わりに銃弾で挨拶するトリガーハッピー・コンビ…と、話が進むにつれて年始の漫才番組のようにゴキゲンな奴らがステイサムの前に次々と立ちはだかる。
公開されるのは正月だが、奇しくもおせち料理の重箱の様相を呈している。
おかげさまで建設業という職業を20分ほどでド忘れして、ワルどもを発破解体!
劇中繰り広げられる、死の大喜利は正月にふさわしい景気の良さだ。
本作のキャッチコピーは『現場をナメるな。』

舐めてません!

ショットガンとハンマーを持ち、ヤンキー座りでこちらを覗くステイサムのポスターを見ると、こちらも死を覚悟するしかない。
このポスターを見かけると思わず「舐めてません!」と心の中で呟いてしまうだろう。
何というか襟を正したくなる絵面である。
こんな反応になるのはシューティング合宿の佐山聡、ワーキングマンのステイサム位だろう。

過去を捨てカタギとして生きたいにも関わらず、再び殺伐とした修羅場に飛び込んでしまう本作のステイサムに人生のままならなさを感じてしまう。
とはいえカタギになったものの、何処かくすぶっていた部分もあったのだろう。

結果、カタギというには無理のある完全武装で殴りこみ!

↑M14をブッ放すステイサムを見れるのはワーキングマンだけ!

分かっちゃいるけど辞められないと言わんばかりに、ステイサムはサーチ&デストロイしていく。
(その時点で人質の安否が分かってない辺り、コマンドーみもある作品だ。)

色々スッキリして銃を置くのだが、あんだけ殲滅すりゃスッキリもするだろうな!と思わせてくれる。
ともすれば、まぐれ…瓢箪から駒的な展開に「ご都合主義じゃん!」と唱える人がいるかもしれん。

だが待ってくれ。

現場でも親方として慕われてたステイサムを見たでしょ?と。

作品を通して『普段の行いが良いと、思わぬところで良いことがあるよ』年末ジャンボ宝くじ的な教訓をステイサムは教えてくれる。
例えカタギ一人の為にワルが死にまくってるとしても!!

↑悪党に対しては暴力の時間外労働をいとわない姿。

このようにステイサムが現場監督という出オチに近い設定ながらも、2025年に公開された養蜂家設定の『ビーキーパー』同様、最後まで走り切ってくれる作品だ。
願わくば『はたらくステイサム』シリーズとして今後もこの路線を続けてほしい。
えー何だ、コンビニとかボーリングセンターとか釣り堀とか…

また彼氏の初期作を思わせるブルーカラー路線は、昔から追っているファンには嬉しい。
他にもステイサムのコラコラプール問答事故物件に全く動じないステイサム玄関入って5秒で銃撃、劇中盗んだバイクで二度走るステイサム…など、良い意味での『いつものステイサム』な見所が目白押しだ。
まさに実家に帰ったような安心感
言い換えれば、いつものステイサム映画の王道を地で行っている。

↑盗んだバイクで走るならついでにドリフトをかませ!


『バトルフロント』に続くスタローン脚本作品にして、デビッド・エアーとも二度目のタッグとなる本作。
奇しくも、どちらもステイサム主演作品で組むのが二度目というのに縁を感じてしまう。
『ビーキーパー』に続き、正月の顔になりつつあるステイサムだが、是非本作でステイサムはじめをしてほしい。

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