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【週初エッセイ】 GW に何もしない日をひとつ入れる僕の連休術

予定で埋めず、 余白で休む

連休のカレンダーは、きれいに埋まっているほど安心する。
行き先、集合時間、返信の期限。
予定は、ちゃんと生きている証拠みたいに見えるからです。

僕は最近、GW のあいだに丸一日何もしないとだけ書く日を、わざと残すようにしています。

移動もしない。
成果も出さない。
ただ、空白を空白のまま置いておく。

フリーランスは休みも自分で設計するぶん、休んでいい理由を探しがちです。
だからこそ、カレンダーに先回りして許可証を書いておく。
それが僕のささやかな連休術なのです。

予定で埋めるほど休みが仕事に似てくる

平日はもちろん、連休だって有意義に過ごすという言葉がどこからともなく舞い込んでくる。
早起き、整理整頓、自己投資、発信。

みんな正しいことばかり言うので、余計に胸がざわつく。
僕は吃音もあって、賑やかな場所ほど言葉が急かされる感覚があります。
だから「この連休ちゃんと使わなきゃ」という焦りも、連休ほど強くなる。

気づけば、カレンダーがダッシュボードみたいになる。
締め切りのリストが、休日にも続いている。

これは怠けの話じゃない。
成果で測られる時間が長いほど、休みまで成果で測りたくなるだけです。

何もしない日は予定の名前をつけるだけ

僕がやっているのは、難しいことじゃありません。

カレンダーのどこか一日に「何もしない」とだけ入力する。
もしくは余白のままにして、説明欄に一言だけメモする。

やることがない日じゃない。
やらないことを決めた日です。

スマホを見ない、とは言わない。
ただ、「今日はこれを達成しなくていい」と自分に言い聞かせる。

珈琲を淹れる。
ソファで本を開いて、三ページで眠る。
散歩して、鳥の声を数える。

どれも立派な「何もしない」の中身です。
むしろ、立派すぎるくらいかもしれません。

空白は罰じゃなく、 呼吸のためのスペース

昔の僕は、空白を埋めない自分を責めていました。

「みんなはどこかへ行っている」
「自分だけ止まっている」

でも連休の空白は、停滞じゃない。
肺のなかに空気を残すようなものだと思うようにしました。

全部吐き切ったら、次の吸い込みができない。
予定も同じです。

一日だけ、何もしない。
それが翌日の予定を、少しだけ軽くしてくれる。
軽さは怠慢じゃなく、持久力のためのメンテナンスなのです。

連休の終わりに残したいもの

GW が終わったあと、また平日が返ってくる。
通知は増えるし、画面は明るくなる。

それでも、「あの日は何もしなかった」と胸のどこかで覚えていられたら成功です。
報告書みたいな休みじゃなく、記憶にだけ残る休み。

みなさんの連休にも、罪悪感のいらない空白がひとつでも届きますように。
一日でいいから、カレンダーに先に許可を書いてみてください。

ひとりごと

「何もしない」をスケジュールに書くと、その瞬間からちょっと肩の力が抜けます。
連休は成果の見本市じゃない。
呼吸の練習場でもいい。

みなさんの GW が、一枚でも軽いカレンダーになりますように。

2026© おおとろ

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