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喋るのが苦手でも生き方は自由

吃音症と歩む僕のフリーランス物語

僕は「おおとろ」というペンネームで活動するフリーランス開発者です。

普段はコードを書きながら、クライアントの課題を解決したり、自分のサービスを形にしたりする日々を送っています。

珈琲を淹れて静かに作業する時間が好きで、週末には釣りやキャンプで自然と触れ合うのがリフレッシュのルーティン。

そんな僕ですが、実は子どもの頃から吃音症という特徴を持っています。
言葉が詰まったり、思うように喋れなかったりすることが日常なんです。

吃音症があることで、これまでいろんな悩みを抱えてきました。
教室で笑われたり、仕事で「もっとハッキリ喋って」と言われたり。
ときには「自分は人と違うんだ」と落ち込んだこともあります。

今はフリーランスとして自分らしい働き方を見つけ、少しずつその悩みと向き合えるようになりました。

この note では、そんな僕のストーリーをみなさんにシェアしたいと思います。

なぜ吃音症について書くのか?

それは、同じように吃音症で悩んでいる人や、自分の弱さが仕事に影響するんじゃないかと不安に思う人に伝えたいことがあるからです。

僕の経験が、誰かの大丈夫かもという小さな希望になれば嬉しいなと思っています。

note で僕を知ってくれたみなさんに、僕の心の中をたっぷりお届けしますね。

一緒に読んでいきませんか?


【学生時代】 教室でのつらい経験

僕の吃音症に気づいたのは、小学生の頃です。
最初は「ただ緊張してるだけかな」なんて思っていたんですが、教室で先生に当てられたとき、言葉がうまく出てこないことが増えました。

たとえば、国語の時間に音読を頼まれたとき。
「さ、さ、さくら…が…さ、咲きました」
と、最初の「さ」が何度も引っかかってしまう。
頭の中ではスラスラ読めるのに、口が追いつかないんです。

その瞬間、教室の空気が変わるのがわかりました。
クラスメイトがクスクス笑ったり、不思議そうにこっちを見たり。
なかには「何でそんな喋り方なの?」と聞いてくる子もいました。

先生は「はい、次」と流してくれることが多かったけど、その優しさが逆に「自分はダメなんだ」と感じさせることもあって。
恥ずかしさと悔しさがぐるぐる頭の中を回って、顔が真っ赤になったのを覚えています。

中学生になると、「喋るのが怖い」という気持ちが強くなりました。
たとえば、英語の授業で単語を発音する課題があったとき。
Apple が「ア、ア、アッ…プル」になってしまって、みんながこっちを見る。
笑いものになるのが嫌で、なるべく目立たないように過ごそうとしました。

友達と話すときは平気なこともあったけど、緊張する場面では必ずと言っていいほど詰まる。
それが当たり前になって、「自分は人前で喋るのが苦手なんだ」と諦めかけていたんです。

そんな中でも救いだったのは、モノづくりへの情熱でした。
パソコンで HTMLCSS をいじって、自分の世界を作り上げる時間は、喋らなくてもいいし、誰かに笑われる心配もなかった。
コードが動いたときの「やった!」という感覚が、教室でのつらい気持ちを少しずつ癒してくれたんです。

みなさんにも、そんな逃げ込める場所ってありませんか?

僕にとって、それはプログラミングだったんです。

【サラリーマン時代】 仕事の中での苦労

専門学校を卒業して、システムエンジニアとして就職したとき、正直「吃音症が仕事にどう影響するか」はあまり考えてませんでした。

コードを書くのがメインなら、喋る機会は少ないだろうって。
でも、現実はそう甘くなかったんです(汗)

まず、電話対応がとにかく嫌でした。
クライアントからの急な問い合わせで、「お、お、お世話に…な、なっております」と挨拶するだけで時間がかかる。
相手が「え?何?」と聞き返してくることもあって、冷や汗が止まりませんでした。
電話を切ったあと、「もっとスムーズに喋れたら…」と何度も落ち込んだものです。

職場でも、吃音症を理解してもらえない場面がありました。
先輩に「緊張しすぎだよ、リラックスして」と言われたことがあって。
確かに緊張はしてるけど、それだけじゃないんだって説明したかった。
「き、き、緊張じゃなくて…」と詰まってしまって、結局うまく伝えられず(泣)

仕事では「はっきり話すこと」が求められる場面が多くて、会議で意見を言うのも億劫でした。
頭の中ではアイディアがまとまってるのに、口に出すと「え、えっと…こ、これが…」と途切れ途切れになってしまう。
みんなが待ってる空気が重くて、どんどん自信がなくなっていったんです。

それでも、どうにか乗り越えようと工夫しました。

たとえば、電話の前に簡単なスクリプトを用意して、喋る内容を事前に決めておく。
会議ではメモを渡して補足してもらうこともありました。

正直、心の中では「こんな努力しなくてもいい環境があったらな」と思うことが増えていました。
安定したサラリーマン生活はありがたかったけど、自分のペースで働けないストレスが溜まっていったんです。

フリーランスとしての現在

そんな僕がフリーランスに転身したのは、東日本大震災がきっかけでした。 2011 年のあの揺れを経験して、本当にやりたいことをやろうと決意したんです。

会社を辞めて独立したとき、吃音症がある自分に何ができるか不安もありました。
今振り返ると、この選択が僕に自由をくれたんだと思います。

フリーランスになって一番変わったのは、働き方を自分で選べるようになったこと。

電話が苦手なら、チャットやメールをメインのコミュニケーション手段にすればいい。
クライアントとのやりとりも、「お、お世話になっております」って詰まる心配なく、文章でスムーズに進められる。
コードを書く時間に集中できるし、自分のリズムで仕事ができるのが本当に楽なんです。

もちろん、Zoom での打ち合わせが必要なときもあります。

そんなときは、最初に
「実は吃音症があって、言葉が詰まることがあります」
と正直に伝えるようにしています。

すると、ほとんどの人が「全然大丈夫ですよ」と笑顔で返してくれる。

昔は隠したいと思っていた吃音症を、今はオープンに話せるようになったんです。
それでも詰まるときはあるけど、「まあ、いっか」と気にしなくなりました。
クライアントも僕のスキルを見て仕事をくれるわけで、喋り方だけで判断されることはほとんどないと気づいたんです。

最近は、アウトドアでリフレッシュしながら仕事のアイディアを考えるのが好きですね。
焚き火の前で珈琲を飲みながら、次はどんなサービスを作ろうかと妄想する時間は、吃音症の悩みなんて忘れちゃうくらい楽しい。

フリーランスって、自分の時間を自分で守る働き方だと思うんです。
みなさんも、自分のペースで楽しめる時間って大事だと思いませんか?

吃音症を短所ではなく長所として考える

吃音症があることで、ずっと短所だと感じてきました。

フリーランスになってから、少しずつ
「これって長所にもなるんじゃないか」
と思えるようになったんです。

たとえば、ゆっくり喋る癖があるから、相手にしっかり伝わるんです。
詰まりながらでも、一言一言を丁寧に選んで話すから、誤解が少ない。
クライアントとの打ち合わせでも、「おおとろさんはわかりやすいね」と言われることが増えました。
早口でまくしたてるより、じっくり話す方が信頼感を与えられるのかもしれません。

それに、聞く力が身についたのも大きいです。
人前で喋るのが苦手だった分、相手の話をよく聞く癖がついたんです。
クライアントの要望をしっかりキャッチして、それをコードに反映する。
実はこれ、開発者としてめっちゃ大事なスキルなんですよね。
吃音症がなかったら、ここまで聞くことに意識を向けなかったかもしれない。

焦らず、じっくり考えて話す習慣もできました。
サラリーマン時代は「早く喋らなきゃ」と焦って余計に詰まってたけど、今は自分のペースでいいやと思える。
結果的に、論理的でわかりやすい提案ができるようになったんです。
吃音症があるからこそ得られたものって、意外と多いのかもしれませんね。

小さい頃に親が矯正してくれなかったことについて

僕の吃音症は、小さい頃からずっと続いています。
親に「直してほしい」と頼んだこともあったけど、結局、矯正はしませんでした。
今思うと、それは直さなかったというより、無理に直さなかったんだと気づいたんです。

お母さんはよく、「お前はお前でいいよ」と言ってくれました。
喋るのが苦手でも、学校の成績が良かったり、パソコンが得意だったりする僕を見て、そのままで大丈夫と認めてくれた。
もし無理に矯正されていたら、もっと喋るのが嫌いになってたかもしれない。
自然に成長できた部分って、実は親のおかげだったんだなって。

もちろん、「スラスラ喋れたらどんな人生だったかな」と想像することもあります。
でも、今の自分があるのは、吃音症と一緒に歩んできたから。
無理に普通にされなくてよかったのかも、なんて思うんです。

みなさんも、親に感謝したくなる瞬間ってありませんか?
僕にとっては、そんな気づきでした。

まとめ

吃音症って、克服するものじゃなくて、付き合っていくものだと、最近よく思います。
確かに不便なときもあるけど、仕事や生活の中で工夫できることはたくさんある。
電話が苦手ならメールにすればいいし、人前で喋るのが怖いなら事前に準備すればいい。
フリーランスになってからは特に、自分に合ったやり方を選べるのが強みだと感じています。

この note を読んでくれている人で、もし吃音症や他の悩みにモヤモヤしてる人がいたら、伝えたいことがあります。

「大丈夫だよ」って。

僕だって、教室で笑われたり、電話で冷や汗かいたりしたけど、今は自分のペースで楽しく働けてる。
あなたにも、きっと自分らしい道があるはずです。

note で僕を知ってくれたみなさんには、こんな風に僕のリアルな話をこれからも届けたいと思っています。

技術のこと、フリーランスのこと、そして人生のこと。

一緒に考えたり、励まし合ったりできる場所にしていけたら嬉しいです。

最後まで読んでくれてありがとう。
次回の note も楽しみにしていてくださいね!

ひとりごと

この記事を書きながら、昔の自分と対話しているような、不思議な感覚になりました。
言葉が詰まるたびに、世界から置いていかれるような焦りを感じていた、あの頃の僕と。

吃音症は、僕にとって長い間、分厚くて冷たい壁でした。
でも、フリーランスという働き方を見つけて、その壁に自分だけの扉をつける方法を知ったのかもしれません。
壁を壊すのではなく、自分が出入りできる扉をつくる。
それだけで、見える景色は全く違ったのです。

僕が選んだ扉は書くことであり、深く聞くことでした。
そして、自分のペースで働ける環境を自分の手で選ぶことでした。

もし、あなたが「自分にはこれが足りない」と感じる何かを抱えているとしたら。
それは、あなただけの扉を見つけるための、大切なヒントなのかもしれません。

僕のこのささやかな物語が、あなたがその扉を探す旅の小さな灯りになれたなら心から嬉しく思います。

2025© おおとろ

【限定ワーク】 あなたの弱さを武器に変える自己分析テンプレート

この記事で僕が吃音症との付き合い方についてお話ししたように、誰もが自分だけの壁を持っているのかもしれません。

その壁には、あなただけが見つけられる秘密の扉が隠されていると僕は信じています。

このワークは、あなたが弱さだと思っているものの中に眠る、特別な強さを見つけ出すための小さな探検です。

あなたの壁は何ですか?

📌 あなたが「これは自分の短所だ」「人とは違うコンプレックスだ」と感じている特徴は、どんなことですか?
綺麗に書こうとせず、正直に書き出してみてください。

(例: 人見知り、心配性、飽きっぽい、頑固…)

壁が教えてくれた工夫は何ですか?

📌 その特徴があるからこそ、あなたは周りの人とは違う、どんな工夫や努力を重ねてきましたか?
その結果、どんなユニークなスキルが育まれましたか?

(例: 深く観察する力、緻密な計画性、広い好奇心、粘り強さ)

その工夫をどう武器にしますか?

📌 そのユニークなスキルを、これからの仕事や生き方の中で、どのように自分だけの武器として活かしていけそうですか?
具体的な場面を想像してみましょう。

吃音症が僕に聞く力をくれたように、あなたの壁もまた、あなたにしか与えられない特別な贈り物を隠しているはずです。

このワークが、あなたが自分自身の価値を再発見する、小さなきっかけになることを願っています。

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