雨で計画が止まる僕が 6 月のテーマだけ先に決めた理由
早めに仕込む静かな設計
毎年、6 月になると何かが止まる感覚がある——。
そんな経験、ありませんか?
雨が続く。
外に出にくい。
在宅の時間が増える。
なのに、なぜか前に進まない。
タスクはあるのに手が動かない。
「これは怠けているのか?」
と自分を責める梅雨を、何度繰り返しただろう。
その答えが出たのは、フリーランスになって数年が経った頃でした。
問題は意志の弱さではなく、月が変わってから計画を立てようとしていた構造にあったのです。
これは、5 月の終わりに 6 月のテーマだけ先に決めるという習慣が、雨の季節を変えた話です。
6 月だけが毎年うまくいかなかった
フリーランスになって 15 年近く経ちます。
年間テーマを決め、四半期を設計し、月曜には「やめることリスト」を置く——こうした習慣を少しずつ積み上げてきました。
それでも、毎年同じ月でつまずいていた。
6 月です。
1 月の新年の計画は立てやすい。
4 月の新年度は、何かを始めようというエネルギーが自然に湧いてくる。
でも 6 月は、梅雨という重力がある。
気圧の変化で体が重い日がある。
外に出るのが億劫になる。
散歩も、カフェも、釣りも——気分をリセットする手段が使いにくくなる。
北海道出身の僕には、梅雨という季節は大人になって初めて体感したものです。
なぜなら、北海道には梅雨がありません。
最初の数年は「なんでこんなに気分が落ちるんだろう」と戸惑うばかりでした。
湿度の高い空気が体にまとわりつく。
洗濯物が乾かない。
雨音が窓に続く昼間、パソコンの前に座っているのに、なぜか前に進まない。
かつての僕は、6 月が来るたびに「今月は梅雨だから仕方ない」と半ば諦めながら過ごしていました。
毎年の繰り返しに気づいたのです。
6 月が失速するのは、気圧や湿度だけが理由ではない。
月が変わってから「さて、今月は何をしよう」と考え始める構造が、問題の本体だったのです。
月が変わってから計画を立てるのは遅すぎる
6 月 1 日の朝、Obsidian を開く。
「さて、今月は何をしよう」と考え始める。
これが、僕の失敗パターンでした。
月の最初の 2〜3 日で、今月の方向を考える時間が取られる。
梅雨の重い空気の中でそれをやろうとすると、なかなかエンジンがかからない。
1 日目から躓くと、「今月はもうダメかも」という感覚が入り込んでくる。
フリーランスは、誰も「今月これをやりなさい」とは言ってくれない。
方向を決める仕事も、自分でしなければならない。
だから月の最初に計画を立てる時間が重なると、「始める前に疲れる」という不思議な状態になるのです。
月曜に「やめることリスト」を書く習慣をつけたとき、同じことを感じました。
月曜の朝にやるべきことを考えるのではなく、金曜の夕方に翌週の方向だけ置いておく。
月曜の自分への贈り物として、前の週に仕込んでおく。
最初は「金曜にそこまでやる必要があるか?」と疑っていました。
やってみると月曜の朝の感触がまるで違う。
「さて、今週は何をしよう」と考える時間がない分、月曜から作業に入れる。
始める前に疲れることがなくなる。
月次でも、同じ構造が使えると気づいたのは、この体験からでした。
週の設計を前の週に仕込むように、月の設計を前の月に仕込む。
月次版・金曜の贈り物として、5 月末に 6 月のテーマを置いておく。
これが、6 月の月初を変えた最初の変化でした。
傘を一本置いておく感覚でテーマを仕込む
雨が降る前に、鞄に傘を入れておく。
それだけで、「今日どうしよう」という判断が減ります。
傘があるとわかっていれば、空が曇ってきても慌てない。
6 月のテーマを 5 月末に仕込む感覚は、これに近いです。
具体的にやっていることはシンプルです。
5 月の月次レビューの最後に、6 月のテーマを 1 ワードだけ Obsidian に書く。
例えば——
📍 「仕込む」
(来期に向けて種を植える月にする)
📍 「深める」
(広げるより深く掘る月にする)
📍 「整える」
(乱れたものを静かに直す月にする)
細かいタスクは決めない。
数字の目標も月初でいい。
決めるのは方角だけです。
「この月の自分は、こっちを向いている」
——その一語があるだけで、月の最初の動き出しが変わります。
2026 年の 6 月テーマを今年はどう仕込んだか
実際に、今年(2026 年)の 5 月末に決めた 6 月のテーマを公開します。
今年の年間テーマは 「礎(いしずえ)」。
Q2(4〜6 月)のテーマは 「加速する・仕掛ける・循環させる」 と設定していました。
そこに梅雨が重なる 6 月。
「加速」という言葉は、どこか外に出ていくエネルギーを感じます。
梅雨の 6 月には少し合わない。
だから 6 月のワードは 「仕込む」 にしました。
表に出るより、内側に積む月。
発信の量を増やすより、7 月以降につながる種を植える月。
クライアント案件を丁寧にこなしながら、個人開発(tsurilog と flowtask)の設計を一歩深める月。
このワード 1 つがあるだけで、「今月は発信が少なくても大丈夫」という許可が出る。
梅雨の在宅時間が長い分、設計と思考を深めることに集中できる——という方向が定まります。
全部決めないことが静かな計画の核心
ここで大事にしていることがあります。
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