「何もしなかった」 と嘆く夜に。 減点法を捨て、自分を許した話
減点法の罠から、加点法の光へ
12 月も終わりが近づくと、街の喧騒とは裏腹に、心の中に冷たい風が吹き始めます。
「今年も、何もできなかったな」
手帳の空白を見つめながら、そんなため息をついたことはありませんか?
かつての僕は、毎年この時期になると、重たい自己嫌悪に押しつぶされそうになっていました。
年初に立てた高い目標。
「年収 1000 万円」「新規アプリ 3 本リリース」「フォロワー 1 万人」
それらが達成できなかった現実を突きつけられると、まるで自分が無価値な存在であるかのように感じてしまうのです。
「あれもできなかった」
「これも終わらなかった」
「もっと頑張れたはずなのに」
自分自身に対して、無意識のうちに「減点法」で採点していたのです。
理想の自分を 100 点とし、そこからできなかったことを引いていく。
そうすると、手元に残るのは「30 点」や「40 点」の赤点ばかり。
「なんで僕は、こんなにダメなんだろう」
そうやって自分を責め、焦り、来年こそはと無理な計画を立てては、また挫折する。
そんな負のループを、僕は長年繰り返していました。
でも、ある年の年末。
ふと、視点を変えてみたのです。
「できなかったこと」ではなく、「やったこと」を数えてみよう、と。
理想とのギャップに目を向けるのではなく、0(ゼロ)の状態から、何を積み上げてきたのかを確認する。
いわば「加点法」のレビューです。
Obsidian のデイリーノートを読み返し、Git のコミットログを眺め、スマホの写真フォルダを遡る。
すると、そこには驚くべき景色が広がっていました。
「体調を崩したけれど、3 日で回復して案件を納期に間に合わせた」
「新しい技術書を 1 冊、読み切った」
「雨の日に、美味しいコーヒーを淹れられた」
「友人の相談に乗って、感謝された」
大きな成果ではないかもしれません。
誰かに自慢できるようなことではないかもしれません。
でも、僕は確かに「生きて」いました。
悩み、あがき、手を動かし、誰かと関わりながら、1 日 1 日を積み重ねていたのです。
「なんだ、僕、結構頑張ってたじゃん」
そう思えた瞬間、冷え切っていた心が、じんわりと温まるのを感じました。
減点法で自分を裁くのは、もう終わりにしませんか?
完璧な理想像なんて、幻にすぎません。
大切なのは、泥臭い現実の中で、私たちが何を積み上げてきたかです。
1 年を振り返るとき、どうしても「目に見える成果」ばかりを探してしまいます。
売上、リリース数、フォロワー数など。
ですが、フリーランスとして、あるいは一人の人間として本当に大切なのは、数字に表れない「プロセスの厚み」だと思うのです。
埋もれた 「加点」 を掘り起こす、 3 つの視点
では、具体的にどうやって「加点法」のレビューを行えばいいのでしょうか。
僕が実践している、埋もれた価値を掘り起こすための 3 つの視点をご紹介します。
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