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「またゼロから書く」 をやめた。 請求 ・ 見積テンプレの育て方

過去案件から共通項を抜き出し、 迷わないまで整える

新しい仕事が決まったとき、僕がまず感じる感情は嬉しいではありませんでした。

「また見積もり書かなきゃ……」

そのため息が先に来ていました。

前の案件の請求書をコピーして、金額だけ直して、記載漏れがないかを確認して、送ったあとに「あの項目、書き忘れた気がする」と気になる夜を過ごす。

毎回この繰り返しでした。

思えば、テンプレというものを作った気になって、育てていなかったのです。


コピペ地獄の正体

フリーランスになりたての頃、見積書や請求書はその都度ゼロから書くものだと思っていました。

案件ごとに内容が違うから、テンプレなんて使えない。
——そう思い込んでいたのです。

少し慣れてきてから、前の案件のファイルをコピーして使い回すようになりました。
でも、これはテンプレではなくコピペです。

コピペの何が問題か。

前の案件の文脈が残るのです。

宛先をうっかり前のクライアント名のままにしたり、作業内容の説明が前の案件のものだったり、消したはずの備考欄に古い注意書きが残っていたり。

「クライアントの名前、まだ〇〇さんのまま……」と送信後に気づいたときの、あの冷や汗は忘れられません(汗)

コピペは、間違いを引き継ぐ仕組みです。

テンプレとは違います。

見積もりのどんぶり勘定からの出発

独立したての頃は、見積もりの根拠も曖昧でした。

「えーと、3 日くらいかな。じゃあ、キリよく 5 万円で……」

そんな価格の決め方をしていた時期があります(汗)

当然、実作業が膨らみ、時給換算するとアルバイト以下になる案件もありました。

低い金額で受けてしまったからといって、後から「やっぱり追加で」とは言いにくい。
無言のまま深夜に一人でパソコンと向き合い、「なぜあのとき、もっと高い金額を言えなかったのか」と悔やむ。

その経験があったからこそ、見積もりの精度を上げることには必死になりました。

でも、精度を上げても、書く作業のしんどさは変わらない。

毎回、同じ構成を頭の中で組み立て直して、似たような文章を打ち直していた。

迷うのが問題なのだと気づいたのは、だいぶ後のことです。

過去案件を棚卸しするという発想

転機は、確定申告の準備をしていたときでした。

過去 1 年分の案件をスプレッドシートに整理していたとき、ふと気がついたのです。

ほとんどの案件で、見積書の構成が似ている。

📍 作業内容の説明(何をするか)
📍 工数の目安(何時間・何日か)
📍 単価と合計
📍 納品物の明記
📍 修正回数の制限
📍 支払い条件

この 6 項目は、ほぼ全案件で共通していました。

「なんだ、毎回ゼロから考えていたつもりが、同じことを繰り返していただけか」

案件ごとに変わるのは具体的な中身であって、構成の型ではなかった。

型さえ固定してしまえば、毎回考えるのは中身だけでいい。

そこから、過去案件を素材にしたテンプレの育て直しが始まりました。

テンプレを育てる 3 ステップ

【ステップ 1】 過去案件を 5 件並べて共通項を抜き出す

まず、直近 5〜10 件の見積書・請求書を並べます。

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