「書けない」 は、 情報の食べすぎだった
半日だけ情報を抜いたら、 焦りが消えて言葉が出てきた実験記録
下書きを開く。
カーソルが点滅している。
書かなきゃ。
今日も投稿する日だ。
テーマは決まっている。
見出しも作ってある。
なのに、指が動かない。
1 文字も出てこない。
気がつくと X を開いている。
タイムラインを 5 分ほど眺める。
誰かのバズっている投稿を読む。
「こういう切り口もあるのか」と思う。
RSS リーダーを開く。
未読が 23 件。
技術記事を 2 本流し読みする。
Slack の通知を確認する。
30 分が経っている。
下書きのカーソルは、
まだ点滅したままだ。
「書かなきゃ」という焦りだけが、
胃のあたりにずっとある。
半年以上、毎日 note に投稿を続けてきた僕に、
この症状が出始めたのは最近のことです。
書けない日が、週に 1〜2 回、確実に増えていた。
原因は、意志力でも才能でも、
ネタ切れでもなかった。
情報を食べすぎていた。
「食べすぎ」 に気づいた朝
ある日曜の朝、
僕はいつものルーティンで起床しました。
珈琲を淹れながらスマホを手に取る。
X を開く。
RSS を確認する。
note のタイムラインを眺める。
ニュースアプリで見出しを 3 本読む。
まだ朝の 7 時。
起きてから 30 分も経っていないのに、
僕の頭にはもう「他人の言葉」が詰まっていた。
技術記事の内容。
誰かの成功報告。
フォロワー数の話。
新しいフレームワークのリリース。
AI の最新ニュース。
それらが頭の中でぐるぐる回っている状態で、
下書きを開いた。
書けない。
正確には「自分の言葉」が出てこない。
頭の中に情報はたくさんある。
でも、それは全部「誰かの言葉」で、
僕の言葉ではなかった。
そのとき、ふと思ったのです。
これ、胃もたれと同じだ。
食事で考えてみてください。
朝食の前に、お菓子を 3 袋食べた状態で、
ちゃんとしたご飯を作ろうと思えるでしょうか。
お腹がいっぱいのとき、
料理のアイディアなんて浮かばない。
「何か作ろう」という気力すら湧かない。
頭も同じだった。
情報を食べすぎて「脳の胃」がもたれている状態で、
自分の言葉を生み出そうとしていた。
【実験】 半日だけ情報を入れない
以前、「スマホを置いた 48 時間」という
デジタルデトックスを試したことがあります。
あれは効果的でした。
でも 48 時間はさすがにハードルが高い。
仕事の連絡もあるし、毎週やるのは現実的ではなかった。
だから、もっと小さく試すことにしました。
午前中だけ、情報を一切入れない。
ルールは 3 つだけ。
📌 起きてからお昼まで、スマホのアプリを開かない
(X、RSS、ニュース、note のタイムライン)
📌 Slack と メールは「緊急のみ」に限定
(通知を見るだけ。タイムラインは見ない)
📌 午前中は「出す」だけ
(書く、考える、散歩する。入れる行為はしない)
たった半日。
昼食を食べたら、午後からは普通に情報を見てもいい。
この実験を、ある日曜の朝に実行しました。
【最初の 30 分】 手が震えるほどスマホを触りたい
正直に書きます。
朝起きて、珈琲を淹れて、テーブルに座った。
スマホはリビングの棚に裏返して置いた。
手持ち無沙汰。
いつもならここで X を開いている。
それが「朝のルーティン」だと思い込んでいた。
でも今朝は、開かない。
最初の 30 分が一番きつかった。
何をすればいいか分からない。
窓の外を眺める。
珈琲を一口飲む。
テーブルの上のノートを開く。
何も書けない。
でも、それでいいと言い聞かせる。
15 分くらい経つと、不思議なことが起きました。
頭の中が静かになり始めた。
いつもなら、朝の時点で
「あの記事の内容」
「あの人のポスト」
「あのニュース」
が頭の中でざわざわしている。
でも今朝は、それがない。
代わりに、昨日の自分の体験が浮かんできた。
一昨日のクライアントとのやり取りを思い出した。
先週読んだ本の一節が、ふっと蘇った。
他人の言葉が入ってこない分、自分の記憶が浮上してきた。
【2 時間後】 「書きたい」 が勝手に湧いてきた
珈琲をもう一杯淹れて、散歩に出ました。
スマホは家に置いたまま。
イヤホンもなし。
近所の川沿いを、ただ歩く。
風が冷たい。
鳥が鳴いている。
歩きながら、頭の中で言葉が動き始めた。
「あ、あの体験を書きたい」
「あの失敗談、まだ記事にしていなかったな」
「先週のあの気づき、言語化できそうだ」
「書かなきゃ」ではなく、「書きたい」が出てきた。
この違いは、決定的でした。
帰宅してパソコンの前に座る。
下書きを開く。
カーソルが点滅している。
でも今度は、指が動いた。
最初の一文が出てきた。
次の一文が続いた。
見出しが埋まっていく。
気づけば、1 時間で 2000 文字ほど書いていた。
いつもの「書けない朝」とは、
まるで別人の手が動いているようでした。
焦りが、消えていた。
ここからは、この実験を
「再現可能な型」にするための具体的な方法を公開します。
「半日、情報を入れないって、具体的にどうやるの?」
「仕事の連絡はどうするの?」
「午前中の時間割はどう設計するの?」
「何回やったら効果が安定するの?」
そんな疑問に、
僕の実験データと具体的なプロトコルで答えます。
「情報断食の半日」 プロトコル
僕がこの実験を 3 週間続けて見えてきた「型」を共有します。
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