リーズンホワイの威力
from:麻生 歩叶
なぜ広告は「売れない」のか?
広告は目立てばいいと思っていませんか?
きれいなデザイン、キャッチーな言葉、なんとなく“すごそう”な雰囲気。
けれど、それで本当に売れているでしょうか?
私は改めて100年以上前に語られた広告論に触れ、背筋が伸びました。
それは、ジョン・E・ケネディの「広告の真実」
広告とは芸術ではなく、売るための技術です。
そこに必要なのはセンスではなく「理由」でした。
"なぜ買うのか"
その答えを提示できない広告は、どれほど美しくても意味がないのです。
今回は、広告の本質を突きつける“リーズンホワイの威力”についてお話しします。
リーズンホワイとは何か?
まず定義からいきましょう。
リーズンホワイとは、「なぜ今、この商品を買うべきなのか?」に対する具体的で論理的な理由のことです。
単なるキャッチコピーではありません。
イメージでもありません。
雰囲気でもありません。
・なぜその価格なのか
・なぜ他社より優れているのか
・なぜ今買う価値があるのか
・なぜ信頼できるのか
この「なぜ」に答え続けるのがリーズンホワイです。
広告とは何か。
それは「印刷されたセールスマン」です。
対面で優秀な営業マンが行うことは何でしょうか。
相手を理解する
問題を明確にする
解決策を提示する
証拠を示す
行動を促す
これを紙の上でやる。それが広告です。
なぜ「一般広告」は失敗するのか?
多くの広告は、売上ではなく「印象」で評価されます。
・なんとなく好感度が上がった
・社名が知られた
・おしゃれだった
しかし、ここで問い直さなければなりません。
それは売れましたか?
広告は宗教ではありません。
意見で戦う世界ではありません。
医学や工学と同じく、テストできる世界です。
成果は数字で証明される。
例えば、広告費10万円をかけて、
・問い合わせが100件
・問い合わせが300件
この差は、コピーの差です。
感覚ではなく、データです。
見込み客1件あたりの獲得コストが
120円なのか、40円なのか。
この違いは年間では数百万円単位になります。
それでもなお、「雰囲気」で広告を作りますか?
なぜターゲットを絞らないといけないのか?
「できるだけ多くの人に見てもらいたい」
これは一見、正しいように見えます。
しかし、広告の目的は注目を集めることではありません。
買ってもらうことです。
たとえば高額商品を売るとしましょう。
全読者のうち、本当に購入できる層は何%でしょうか。
仮に15%しか購買余力がないとしたら。
残り85%に広告費を使うのは、合理的でしょうか?
広告は母数ではなく、適合率です。
・誰に売るのか
・その人の所得は
・その人の悩みは
・その人の思考パターンは
ターゲットの精神構造を理解しなければ、心には届きません。
なぜパーソナリティが重要なのか?
同じ商品でも、コピーによって成果は80%変わることがあります。
なぜか。
それは「響く音」が違うからです。
教会ではある音が美しく響きます。
しかし別の建物では、同じ音がただの雑音になります。
広告も同じです。
ターゲット層の思考や価値観に合ったパーソナリティで語られた言葉だけが、共鳴します。
ここで重要なのは、書き手の個性ではありません。
ターゲットの個性です。
・彼らは疑り深いか
・合理的か
・感情型か
・実利重視か
この理解が浅いと、不信感が生まれます。
不信感は、反応率を25%から50%落とします。
恐ろしい数字です。
なぜテストが最強の羅針盤なのか?
広告業界には流行があります。
美しい写真が流行る。
キャッチフレーズが流行る。
ストーリー型が流行る。
しかし、それは「誰かが成功したから」真似されただけかもしれません。
盲目的に真似るのは、鈴付き羊の後を追う群れと同じです。
では、何を信じるのか。
テストです。
・媒体別の反応率
・コピー別の成約率
・見込み客獲得単価
・顧客獲得単価
これを比較する。
継続して数字を取る。
何年も結果を出し続けるコピーは、偶然ではありません。
それは「理由」が詰め込まれているからです。
なぜシンプルな広告が強いのか?
売れる通販広告は、驚くほど地味です。
派手さはありません。
芸術性もありません。
しかし、売れ続けています。
なぜでしょうか。
答えは単純です。
リーズンホワイがぎっしり詰まっているから。
・具体的なベネフィット
・価格の妥当性
・証拠
・保証
・リスクの排除
余白は少なくても、説得は濃い。
広告の役目は賞を取ることではありません。
利益を生むことです。
では、今すぐ何を変えるべきか?
今日からできることはシンプルです。
自分の広告を見直す
「なぜ?」を10回繰り返す
数字を記録する
テストする
問いかけてみてください。
・なぜこの価格なのか?
・なぜ今なのか?
・なぜ他社ではなく自社なのか?
・なぜ信じられるのか?
答えが曖昧なら、そこに改善余地があります。
広告はアートではありません。
ビジネスです。
しかし同時に、人の心を動かす営みでもあります。
理由があるから、人は動く。
証拠があるから、人は安心する。
納得できるから、人は買う。
リーズンホワイとは、誠実さの表現でもあるのです。
広告の本質に戻る勇気はあるか?
華やかな世界に憧れるのは簡単です。
しかし、本当に強い広告は地味です。
静かに。
確実に。
数字で結果を出します。
「印刷されたセールスマン」として機能しているか。
この問いを忘れなければ、広告は変わります。
そしてあなたの売上も変わります。
本日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また、次の記事でお会いしましょう!
追伸
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