見出し画像

ASDだから痛感したコミュ力高い人が実践していること5選

私はコミュニケーションが苦手だからか
会話のあとに必ず反省会をする癖がある。

なぜ噛み合わなかったのか。
逆になぜ同じ場面であの人は何事もなく通過できたのか。

こうした脳内反省会は最初は会話が噛み合わない悔しさから始まったが、
次第に、興味深い研究になっていった。

自分がASDで会話ができない以上、
できている人を自然と観察するようになっていったのだ。

すると段々分かってきた。
コミュ力が高い人は、感覚で話しているように見えて、
実は同じ型を繰り返し使っている

コミュ力高い人は再現性のない天賦の才で上手くやり取りしている。
胸の中で抱いていた固定観念が静かに胸の中でパリンと割れた。

どうやらコミュ力が高い人がやってる型を真似れば
ASDも同じラインまで到達できるのでは?

そこで今回は
コミュニケーションが苦手な立場から、
得意な人を見続けてきて分かった特徴をいくつか紹介していこうと思う。

前提をそろえる

コミュ力が高い人は、
話し始める前に「何について話すのか」を明確にする。

これは結論を言うことではない。
話題と目的をそろえる行為だ。

たとえば、こんな入り方をする。

「この件について少し整理して話したいです」
「今日は◯◯の方向性について話そうと思っていて」
「いまから話すのは、△△の前提の部分です」

ここでやっているのは、
主張でも意見表明でもない。
会話の土台を共有しているだけだ。

ASDは、前提を省いたまま話し始めがちだ。
背景や目的を言わずに中身に入るため、
相手は「これは何の話だ?」という状態で聞くことになる。

得意な人は違う。
まずテーマと射程をそろえる

前提をそろえるとは、
会話のルールを先に合意することだ。
これができていない会話は、
どれだけ丁寧でも噛み合わない。

結論ファースト

コミュ力が高い人は、総じて結論ファーストだ。

先にゴールを示し、
理由や背景はあとで補足する。

結論ファーストは、聞く側の脳の負荷を下げる効果があるようだ。

ASDは「きちんと説明しなければ」と思いすぎて、
結論に辿り着くまでが長くなる。

結果、相手は途中で疲れる。

得意な人は、内容よりも「聞きやすさ」を優先している。

正しさより、納得感が得られる形で伝える

これは観察していて私と最も差を感じた点だ。

コミュ力高い人はとにかく納得感重視
腹落ちするかどうか気にしているのだ。

と言うのもコミュ力高い人は
会話のゴールを意思決定に導くことを意識しているからだ。

なので彼らは、正確さにこだわり
一字一句定義通りに守ることに固執しない

相手の意思決定に必要な情報に絞って
分かりやすく伝える。

そのために伝えたいことを残したまま、
順番を変え、粒度を落とし、
相手が理解しやすい形に調整
する。

納得してもらえるなら、
説明は多少丸める。

これはごまかしではない。
相手の意思決定から逆算した伝え方だ。

正しいが伝わらない話より、
少し崩しても腹落ちする話を選ぶ。
得意な人は、その判断が速い。

相手の感情と理解を、先に整理して返す

これは会話のやり取りでの場面で感じたことだ。

コミュ力が高い人は会話のキャッチボールで、
相手の発言内容や感情を
自分なりの言葉で言い換えて
自分の理解が正しいことを相手に確認させている。

これら会話のキャッチボールにおいて
きちんと相手のボールを受け取ったことの意思表示にも近い動作だ。

彼らはまず相手の状態を言葉にして返す。

「それは不安になりますよね」
「つまり、ここが一番困っている点なんですね」

感情の確認と、内容の要約を同時に行う。

これだけで、
相手は「分かってもらえた」と感じる。
同時に、認識のズレもその場で修正できる。

ASDは感情を飛ばして議論を先に進めがちだ。

だが、感情が未処理のままだったり、認識がずれていたら、
論理は届かない。

これは共感アピールではない。
次の話を通すための、下準備だ。

相手の理解レベルに、言葉を徹底して合わせる

コミュ力が高い人は、
相手によって言葉を変える
ことを徹底している。

特に社外の人と話すときは、
社内の専門用語や略語を使わない。

これは会話だけでなく、
資料やメール文面でも同じだ。

「通じるかもしれない」表現を避け、
「確実に伝わる」言葉に置き換える。

これは配慮ではない。
伝達効率の問題として処理している。

専門用語を使わないのは、
相手を下に見ているからではない。
誤解と手戻りを減らすためだ。

コミュ力は才能ではなく、運用ルールだ

見てきて分かったのは、
コミュ力が高い人ほど、
話し方に無自覚ではないということだ。

前提をそろえ、
結論を置き、
納得感を設計し、
感情と理解を整理し、
言葉を相手に合わせる。

感覚でやっているように見えて、
中身はかなり論理的だ。
意外と会話とはサイエンスで、再現性が高いのではないだろうか。

ASDの私は感覚では泳げない
だからこそ、泳げる人のフォームを見てきた

できない側に回ったから見えた会話の型がある。
これを実践してみようと思う。

江戸時代の職人は、師匠の動作を見て学び、真似して自分の身体に吸収させていった。
現代を生きるコミュ障アスペの私たちにも同じことができるのではないだろうか。

ぜひ会話が苦手だなと感じている方は実践してみてほしい。
会話の苦手意識を一緒に減らしていこう。

何事も一歩ずつだ。

いいなと思ったら応援しよう!