見出し画像

【発見】21年前のテープが、亡き妻の記憶を呼び起こしてくれた。

あなたは最近、幸せを実感しましたか?

好きなことに没頭できたとき、おいしいものを頬張ったとき、かわいいものを愛でたとき、リラックスできたとき、がんばりが報われたときなど、いろんな場面がありますよね。

僕は先日、過去を取り戻したことで、幸せを実感できました。

その過去は、収納ボックスの片隅でひっそりと眠っていました。

僕の記憶からは消えてしまっていた、小型ビデオカメラ用のテープ。ラベルには「結婚リアクション」と書かれていました。

さて、中には何が映っていたのか。

21年前、所属していた事務所で、僕たち夫婦が入籍&妊娠の報告をした場面でした。

僕「こちら、妻です」
同僚たち「えーーーーー!」
妻「入籍した5日後に妊娠していることがわかりまして笑」
同僚たち「ええーーーーーーーーーー!!」

見ていて、尊さと切なさで胸が詰まりました。

ああ、妻が動いている。
笑って、幸せそうにしている。

8歳年上で、何事にも前向きだった妻。ネガティブ思考の僕にとっては、元気と安心をくれる幸せのシンボルでした。

しかし、彼女は7年前にがんで他界。

命の終わりが見えてしまったとき、僕の中で芽生えたのは「どんなに時が経っても、どんなに些細な出来事でも、忘れたくない」という切実な想いでした。

人間の記憶力とは実に儚いもので、思い出全てを留めてはおけません。それが、たとえ大切なひとと過ごした時間でも、断片的になったり、消え去ったり、書き換わったりしてしまいます。

そんなの、悲しすぎる。

僕は覚えている限りのことを文字に起こしました。妻が遺したメモ、妻が写っている写真も集めました。

でも、映像がない。

不覚にも、元気なころの姿を撮影していなかったんです。何気ない日常がどれだけ掛け替えのないものなのか、想像できていませんでした。

どうして、もっと形にしておかなかったのか。気づかないうちに記憶が1つ、また1つと消えていくのではないか。子どもたちだって、映像が残っていた方がよかったに違いない。

後悔と、恐怖と、罪悪感と。

今回のテープは、そんな苦悩の中で発見したものだったんです。救われましたよねえ。あの日、確かな幸せが僕と妻を包んでいた。その事実がどれだけうれしかったか。

映像には、文字や写真にはない力がある。僕は今、その力を多くの人に感じてほしいと考えています。

そこで、終活ムービー事業を立ち上げてみました。

大切な存在を失った経験と、いくつもの番組で何千もの「ひと」を描いてきた放送作家としてのノウハウ。これらを生かしたら、誰かのお役に立てるのではないかと。

単なる記録映像ではなく、家族の思いと人柄が際立つドキュメンタリーを届けたい。お葬式などで上映するだけではなく、前向きになりたいとき、いつでも見たくなる作品にしたい。

一般的に、終活ムービーは「必要だと思うけど、今ではない」と思っている方がほとんどかもしれません。自分ごととしてとらえてもらうのは難しいと思います。

それでも、後悔に苦しむ方を減らせるなら。

あなたは、何気ない日常に幸せがあることを実感できていますか? それを残しておかないことを後悔しませんか?

いいなと思ったら応援しよう!

せき┃放送作家┃終活ムービー 🌟もし、この記事があなたの心を動かすことができたなら、ジュース1本分だけでもサポートをお願いしてもいいですか? 🌟サポートいただけた方には当ページであなたの紹介記事を掲載します。