劇団四季バックトゥザフューチャーを観る前に、時を超えるところだった
TOOLの12年ぶりの来日ライブを観に、居住地札幌を離れて横浜-東京旅行に来ている。
「旅の間にしか読めない本があるとよい」と円城塔も言っているし、旅の間にしか書けない記事を書いてみる。
ハイエナ
12/11 19時に横浜Kアリーナにいることが絶対条件なのだが、それまでの羽田から横浜までの空間的、時間的余裕がもったいなく感じたため、何かアクティビティが欲しいな…と思っていたところで劇団四季「バックトゥザフューチャー」のチケットがヒョイと取れた。12/8に取れた。
劇団四季のチケットは基本来年まで全公演満席なのだが、直前になると1席程度空きがでて、目ざとい飢えたハイエナたちがすぐにそれをもぎ取る、という戦いを繰り返している。


希望日はひとつだし、見に行ったらもう無い、というのがザラなので、まあ無理だよね〜と思っていたのに、美容室で髪切っている間にトントン拍子に取れた。
ハイエナは52人いた。
88mph
ところで新千歳は昨日・今日と雪が降っており、飛行機の欠航・遅延が相次いでいる。
(たった今メールが来て、お前がこれから乗る便、2時間遅延するよーんと言われた。)
(ガーーーーーーーー)
昨日12/11は、10分の遅延が20分になり、30分になり、結局到着は予定から1時間10分遅れた。
当初は開演の13:30まで1時間半の猶予を持って羽田に着く予定であったが、着陸時点で遅刻が確定してしまった。
絶望である。
30分以上遅れたら、デロリアンが時を超えるシーンすら見逃す。
到着ロビーを駆け抜け、タクシーに飛び乗った。時刻は13:22。
行き先の四季劇場を告げる。
「芝浦で事故があったらしくて、レインボーブリッジのほう迂回したほうが10分早いみたいなんですけど、どうしましょう?」
「…あの、早いほうでお願いします」
「…わかりました」
おだやかそうな人相の運ちゃんは何も聞かなかった。しかし、あきらかに焦っている旅行者を見て、全てを察したようだった。
タクシーはみるみる加速し、首都高を走るほとんどの間追い越し車線にいた。
後部座席から見える速度表示は、ここではちょっと書けない数字になっていた。
彼はその数字を、さらに超えた次元に到達しようとしているように見えた。
時刻は13:30。開演だ。
彼は時速88マイルを超えて、開演前の時刻に到着しようとしてくれている。
そう思った。
マーティは過去方向へ30年飛び越えたけれど、僕たちは15分、、15分過去へ行ければ十分だ。
たのむ、88マイルさえ出れば…
トランクルームには原子力発電機もプルトニウムも次元転移装置もないけれど…
果たして黒塗りの四角いデロリアンは四季劇場に着いた。
時刻は13:42。
時速88マイルは出なかった。
過去へも飛べなかった。
しかし、30分以上の遅刻を覚悟していた自分にとって、たった15分におさえてくれたタクシー運転手の彼は紛れもなくドクだった。
僕はよくよくお礼を言って運賃を払い、15分遅れで劇場へ飛び込むことができた。
舞台ではマーティの父ジョージがビフにいびられているところだった。
それからのめくるめく舞台の素晴らしさについて、この記事であえて書くことはよそう。
僕が遅刻しながらもミュージカル版バックトゥザフューチャーを楽しむことができたのは、四角いデロリアンと、黒い制服のドクのおかげだったことを、みなさんに記憶していただけたらと願う。
ありがとう、ドク!
また未来で会おう!
おわり。
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(19時追記)
飛行機欠航になりました!!!!!!
時間よ戻れ!!!!!!!
