同じ富山県内でもこんなに異なる医療事情!
私は富山県富山市のどちらかというとにぎやかな地域に住んでいますが、同じ富山県内でも医療事情は地域によってまったく異なるという話です。
病院で看護師さんが教えてくれた救急事情
私が通っている病院にはたくさんの看護師さんがいらっしゃいます(総合病院)。
腕につけている「フリースタイルリブレ」が「リブレ2」に切り替わった時だったと思いますが、リブレ2について説明してくれた糖尿病療養指導士の看護師さんにちょっと訊いてみたんです。
私「あのー当直って大変ですか?救急外来とか」
看護師「んー、富山県でも富山市は人口に対して救急病院の数が多いからねー、そんなに大変でもない。でも地域によってはかなり大変」
なるほど!富山県の救急指定病院の数と人口(2025年のもの)を調べてみると以下のようになりました。
・富山県富山市(13院)…人口413,938人
・富山県高岡市(8)…166,393人
・富山県魚津市(1)…40,535人
・富山県氷見市(2)…43,950人
・富山県滑川市(1)…32,349人
・富山県黒部市(1)…39,638人
・富山県砺波市(1)…48,154人
・富山県小矢部市(1)…28,983人
・富山県南砺市(2)…47,937人
・富山県射水市(2)…90,742人
・中新川郡舟橋村(0)…3,132人
・富山県中新川郡上市町(1)…19,351人
・富山県中新川郡立山町(1)…24,792人
・下新川郡入善町(0)…23,839人
・富山県下新川郡朝日町(2)…11,081人
その地域の病院1つあたりが受け持つ人口数(人口÷病院数)を計算してみます。
・富山県富山市…31,841人
・富山県高岡市…20,799人
・富山県魚津市…40,535人
・富山県氷見市…21,975人
・富山県滑川市…32,349人
・富山県黒部市…39,638人
・富山県砺波市…48,154人
・富山県小矢部市…28,983人
・富山県南砺市…23,969人
・富山県射水市…45,371人
・中新川郡舟橋村…救急病院なし
・富山県中新川郡上市町…19,351人
・富山県中新川郡立山町…24,792人
・下新川郡入善町…救急病院なし
・富山県下新川郡朝日町…5,541人
単純に比較すれば富山市よりもっと人口あたりの救急病院が多い自治体はあるようですが、自治体によって差があるのは確かなようですね!
富山県南砺市を医療漫画のモデルにした理由

私が少年画報社で医療漫画を描くことになったとき『富山県の総合病院の中でもっとも地方色の強いところをモデルにしよう』と思ったんです。
糖尿病専門医を目指す双子が東京と富山でそれぞれ頑張る姿を対比して描きたかったので、富山のほうはなるべく地方らしい感じにしたくって。
南砺市は自然豊かで、私は小学生の頃にスキーキャンプに行ったこともあり印象に残っています。
そこで南砺市民病院を漫画のモデルにすることにしました!本を出した時、その病院にお勤めのある医師の方に献本もしました。もっとも、モデルにしたのは病院のロケーションだけで内部や医師たちは完全に創作です。
第1巻の表紙は富山県富山市の富山県富岩運河環水公園(「世界一美しいスタバ」があるところ)をモデルにしています。
これは担当編集者さんから「南砺市じゃなくていいので、表紙を見た人がすぐに富山県だと分かる絵を描いてください」と言われたためです。ま、将来開業する場所はこの近くの可能性もあるし…なんて思いつつ。
第2巻の表紙は富山県南砺市と岐阜県白河村の県境に位置する「人形山」周辺です。
上の合唱曲『むぎや』で歌われている場所ですね!よかったら聴いてみてください。雪人形が手をつなぐ、手を離すなんてちょっといいですよね。
南砺市は山ばっかりというわけではなく、漫画の舞台になったのは福野(作中では「福恋」)という場所です。5月の「福野夜高祭」は有名で、大迫力です!!
医師不足!南砺市に住む女性が富山市で出産?
富山だけの問題ではなく、全国的に「若い医師は都会を好み、地方には行きたがらない」という傾向があるそうです。
医師の偏在は大きな問題ですが、地方の病院は東京よりちょっとばかり給料が多いところもあるのになかなか医師が集まらないようで💦
これは漫画『ケットウ!~糖尿病内科医・甘栗美咲~』第1巻を出した時に南砺市のメディアの40代の女性記者の方から直接聞いた話ですが、その方は南砺市で出産できないので富山市の病院で出産なさったそうです。
現在、南砺市では南砺中央病院が出産に対応しており、南砺市民病院は婦人科のみで出産はできないようです。市内には内科・婦人科診療を行うクリニックが1軒あるだけです。

南砺市では(他のいくつかの自治体も同様)人口減少が続いており、人口減少によって将来的に持続不可能となるとされる「消滅可能性自治体」の中に入っています💦
漫画やアニメがヒットすると、いわゆる「聖地巡礼」をするファンが増えますよね。移住までする人はそこまでたくさんいらっしゃらないでしょうけど。
微力ながら私の『ケットウ!』がヒットしてアニメ化orドラマ化すれば、あるいは…若い医師も南砺市に来てくれるんじゃないかと期待したんですが、チカラ及ばずで大変申し訳ありません💦
Xで医師同士の会話をよく見るんですが
他診療科医師「糖内(糖尿病内科)なんて地味過ぎるからアニメにもドラマにもならないじゃんwww」
糖尿病専門医「ぐぬぬ…」
私「はじめまして、じつは糖尿病内科の漫画を描いていまして」
他診療科医師・糖尿病専門医「え、知りませんでした!」
みたいな(笑)漫画アプリ内だけで連載していて、単行本が出るときなぜかアプリ内でもSNS公式でも1度もその告知がされなかったので知らない方が多いわな、そりゃ。自分では宣伝頑張ったつもりだけど。その漫画アプリもサービス終了になりましたし。
また「たとえ糖尿病内科のドラマを作っても、地味過ぎて受けないだろうね」というのも見かけたことがあります、そりゃそうですね、手術シーンも無いですし💦
医師たちは消えてしまうのか?
どんどん人口が減っていき、外部から新たに来る医師もいないとなると、まずは個人の医院・クリニックは高齢化で後継者もいないので閉院していくかもしれません。
そして小さめの規模の病院の統合・再編が進むでしょうね。富山県では県立高校の統合・再編も始まっています。
さすがに地域の医療を支える公立の病院が完全になくなってしまうとは考えにくいですが、診療科の一部が消えることはあるかも!?
人口が減少している地域で暮らす方々の事を考えると、何とか…と思いますが、さりとて私にこれ以上出来ることがあるかどうか悩む日々です💦
現在、出版社を通さずに自分で出している漫画『糖質オフっCIAO!』第13話に再び南砺市が舞台のエピソードを描きました。
産婦人科もそうですが、糖尿病内科の診療が受けられなくなったらものすご~く困りますよね💦
私は主治医の許可を得て糖質制限していますが、私と違ってごく初期から糖質制限を開始できた方の中には「もう病院なんか行かなくていいんだ」と仰る方もいらっしゃいます。
でも1型糖尿病・MODY・2型糖尿病でもインスリン注射が必要な方、糖尿病合併症がある方などにとっては糖尿病内科はとても大事で絶対に必要なのです。どうか、なくなりませんように。
↑↑↑現在連載している『糖質オフっCIAO!』の単行本はKindle Unlimited読み放題で全巻読めます♪
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