見出し画像

【学習優先順位がわかる】総監択一式17年分680問を徹底分析|5管理分野別の頻出テーマと学習戦略

この記事でわかること

  • 総監択一式40問の管理分野別配分(固定パターン)

  • 5管理分野ごとの頻出テーマ一覧

  • 学習の優先順位と効率的な進め方


この記事は5管理の頻出テーマを俯瞰します。各論点が「どう問われ、どこで引っかけられるか」まで踏み込むには、論点ごとの精読が要ります。本記事の分析を5管理すべてに展開し、各論点を優先度順・引っかけ込みで解説したのが精読ガイドです(5本セット ¥1,980・単品4本分の値段で5本・21%OFF)。



本番直前の総仕上げは、出題予想6テーマ×三層骨子で「何が出ても書ける型」を最短装填できるR8予想問題集(2026最終予想)が決め手。書き方の型から固めるなら、型・設問(3)の弾薬・R8演習を1セットにした記述式コアパックが入口に最適です。


はじめに

技術士二次試験 総合技術監理部門の択一式は、毎年40問が出題されます。合格には記述式と合わせて60%以上が必要で、択一式だけで見れば24問以上の正答が目安になります。

「キーワード集を端から端まで覚える」のは非現実的です。5つの管理分野にまたがる膨大な範囲から効率よく得点するには、出題パターンを知ることが最も有効な戦略になります。

そこで、平成21年度から令和7年度までの17年分・全680問を分析し、繰り返し出題されるテーマを特定しました。


40問の配分は完全に固定されている

まず知っておくべき基本構造があります。40問は5つの管理分野に8問ずつ均等配分されており、問題番号と分野の対応も17年間ほぼ共通です。境界的な問題で年度により ±1〜2 問の揺らぎはありますが、ブロック構造そのものは固定されています。


【画像挿入位置】figure-distribution-40q.png — 40問均等配分図

つまり、苦手な分野があっても最大8問の失点で済みます。逆に得意分野で8問中7〜8問取れれば、他の分野に余裕が生まれます。問題番号を見れば分野が即座に分かるので、本番では得意分野から先に解くという時間配分も可能です。


5管理分野別 頻出テーマ

17年分の出題を分析すると、各管理分野ごとに繰り返し問われる定番テーマが見えてきます。以下、5つの管理分野ごとに頻出テーマを整理します。

経済性管理(問1〜8)

経済性管理の8問は過半が計算問題で、算術系を確実に押さえれば得点源になる分野です。事業企画・品質管理・工程管理・財務会計・設備管理・原価管理を横断的にカバーします。

人的資源管理(問9〜16)

人的資源管理は動機づけ理論と労働法規が二大柱です。動機づけ理論は組み合わせの逆転(X理論とY理論を入れ替える等)が定番の引っかけ、労働法規は数値(時間・日数)の正確な記憶が問われます。

情報管理(問17〜24)

情報管理は統計手法・情報セキュリティ・知的財産の3系統が定番です。算術平均と幾何平均・調和平均の使い分け、ゼロトラストなど近年の概念、著作権と産業財産権の区別が重点です。

  • 記述統計・統計手法 — 算術平均・幾何平均・調和平均の使い分け、標準偏差、正規分布

  • 情報セキュリティ・ISMSゼロトラスト — 認証制度、境界型セキュリティとゼロトラストの違い

  • 知的財産産業財産権著作権) — 制度の概要、保護期間

安全管理(問25〜32)

安全管理は労働安全衛生法と安全工学手法が中心です。FMEA/FTA/ETA は名称と用途を取り違える引っかけが頻出、信頼性設計と保全性設計の用語逆転も定番です。製造物責任法(PL法)も安全分野として扱われます。

社会環境管理(問33〜40)

社会環境管理は環境法規と地球環境問題が中心です。R01以降はカーボンニュートラルや循環型社会など時事テーマが急増しており、白書(環境白書等)に目を通しておくと取りこぼしを防げます。


年度による出題傾向の変化

出題分野の配分は固定でも、17年間で出題の「質」は3段階で変化してきました。


【画像挿入位置】figure-trend-timeline.png — 17年の出題傾向タイムライン

特にR01以降はキーワード集だけでは対応しきれない時事問題が増えています。BCP、働き方改革、DX、カーボンニュートラルといった近年のキーワードは、関係省庁の白書(情報通信白書、環境白書等)にも目を通しておくと取りこぼしを防げます。


引っかけパターン6種

17年分を通じて繰り返し使われる引っかけパターンを整理しました。これを知っておくと、選択肢を絞り込む速度が上がります。R03〜R07 の解答解説から実例を抽出しています。

1. 用語の定義を逆にする(同一カテゴリ内で対立する2概念を入れ替える)

2. 数式・指標の要素を入れ替える(演算子・分子分母・計算式の取替え)

  • 管理限界を「規格値に設定する」→ 誤り(R07 Ⅰ-1-2

  • 損益分岐点の分子と分母を逆にする

  • VEの価値 = 機能 ÷ コストを「機能 × コスト」に(R04 Ⅰ-1-2

  • 線形計画法の目的関数を「線形結合(和)」ではなく「積」と書く(R07 Ⅰ-1-6

3. 法令の数値を微妙にずらす

  • 有給休暇「6ヶ月」を「1年」にする

  • 労働時間「40時間/週」を「44時間/週」にする

  • 労働基準法 36協定の上限(45h/月、360h/年)を別の数値にする

4. 範囲・構成要素を入れ替える(包含関係の操作)

  • BCMの対象範囲「委託先・調達先・供給先も含む」を「含まない」に(R07 Ⅰ-1-1

  • CF計算書の3区分(営業・投資・財務)に「社会貢献活動」を加える(R07 Ⅰ-1-7

  • 減価償却資産は建物附属設備・機械装置・器具備品・車両運搬具すべて対象(一部のみと書くと誤り)(R07 Ⅰ-1-7

5. 「すべて」「のみ」「常に」など絶対化表現で例外を無視する

  • 「BCMの対象は自社の人的・物的被害のみ」→ 実は委託先・調達先も含む(R07 Ⅰ-1-1

  • 「不合理な待遇差禁止は努力義務」→ 実は法的禁止規定(強度の誤認)(R04 Ⅰ-1-10

  • 「変形労働時間制で労働者が労働時間を自由決定できる」→ フレックスタイム制との混同(変形労働時間制は労使協定で事前に定める)(R04 Ⅰ-1-9

6. 手順・順序や責任主体を入れ替える

  • PDCA の C(Check)と A(Action)を逆にする/プロセス完了後に修正と書く

  • スケジュール計算式(最遅開始時刻 = 最早開始時刻 + 全余裕時間)の式を逆転させる(R04 Ⅰ-1-8

  • 健康診断「事業者が個々の労働者の検査結果を直接入手」→ 実はプライバシー保護で集計結果のみ(R07 Ⅰ-1-11


学習の優先順位

まとめると、効率的な学習順序は以下の通りです。

  1. 苦手分野の頻出テーマから先に潰す — 5管理のうちスコアが伸び悩む分野の上記リスト上位を優先

  2. 計算問題を3パターン練習NPVPERT損益分岐点 は出れば確実に解ける形にしておく

  3. 動機づけ理論と労働法規の数値 — 暗記の質で得点が決まる定番領域

  4. 直近5年の過去問を解く — 時事問題(BCP、カーボンニュートラル等)の傾向を把握

  5. 引っかけパターンを覚える — 用語逆転・数式入れ替え・法令数値ずらし・範囲操作・絶対化表現・順序入替の6パターン(後述)

24問正答(60%)を確実に取るには、各分野で6〜7割(5問前後)取る安定型の学習が現実的です。


このシリーズを体系的に学ぶ

本記事の論点を体系的に押さえたら、残り4管理も同じ視点で読み通すと得点力が一段階上がります。経済性・人的資源・情報・安全・社会環境の精読ガイド5本セットを、単品4本分の値段(¥1,980)でまとめ購入できます。



総監対策をまとめて進めたい方へ

工程(型 → 設問(3) → 予想演習 → フル模範論文)を一気にそろえたい方には、全部入りの「完全パック」が最もお得です。

各マガジンの全体像と「どれから読むか」は、はじめての方向けのロードマップ記事にまとめています。


関連リソース

この記事で紹介した 17 年分(H21〜R07)の全 680 問について、解答・解説付きの過去問演習ができるサイトを運営しています。

doboku-note — 17 年分の過去問 + 650 キーワード解説(無料)
https://doboku-note.com/category/pe-comprehensive-management?utm_source=note&utm_medium=referral&utm_campaign=90-soukan-analysis

  • 17 年分の択一式過去問(全問解答解説付き)

  • 650 以上のキーワード解説ページ

  • スマホ対応(通勤中の学習に最適)

各設問の解説からキーワードページへのリンクが付いているので、不明点をすぐに確認できます。

note のおすすめ続編

  • 総監択一式 頻出計算問題 5 パターン完全攻略 ¥980 — NPVPERT損益分岐点工程能力指数・負荷工数の解法

  • 【2026 年最新】総監キーワード集 2026 の変更点と学び直す優先順位(無料)


総監のほかの無料記事・有料マガジンは「総監もくじ」から一覧できます。


いいなと思ったら応援しよう!