1000万語までの英語多読ー「読みたい」が「読もう」に変わった日
漠然と思っていた。
英語の本を読んでみたいと。
あの日それが
読もうに変わった。
一冊の本。
「いぬはてんごくで…」
愛された犬が天国で大事にされながら楽しく暮らしている話。飼い主のことを心配してたびたび地上に戻る犬。飼い主の命が尽きる時その犬と出会えるという。
それを読みながら、もう永くはないだろう傍らの犬をみる。そしてふと思ったんです。原文で読んだらどんな感じなんだろうって。どうしてそんなふうに思ったのか、今となってはとても不思議です。犬の死期と向き合う日々の中で何か新しくて楽しいことを求めていたのかもしれません。
2019年のこと。
借りていたその本を返しに図書館に行き、英語のコーナーに向かいます。
絶対に話せるようになる◯◯、日本人が間違いやすい◯◯、英文記事が読めるようになる◯◯の法則だとかHow to ものがずらりと並ぶなか、見慣れない言葉が目についたんです。
英語多読
ん?英語をたくさん読むの?
この言葉を初めて聞いた方はほとんどこう思いますよね。
英語多読と書かれたどの本にも、英文を読むのに勉強は不要、とにかく簡単なものからどんどん読んでいけばいい、そのためにはこんなふうにやるといいよと書いてあります。
本当?
いまから単語、文法の勉強をするのはちょっと辛い。
その時間があれば好きなことをしたい。
本を読むだけでいいのなら、、
それだけで英文を読むことができるのなら、、
本好きの私にはうってつけの方法です。
この記事を読んでくださっているみなさまの中にも本を読むことがお好きな方はいっぱいいらっしゃると思います。
気に入った本
たくさんある多読本のなかでとくに気に入った本がありました。他の本とはあきらかに違います。なにが違うかというと、英語の本だけではなく日本の古典の本にも触れていたことです。
古典を原文で読むことのできる人はとても少ないですよね。もちろん私もほとんど読めません。江戸時代までは何とか読めてもそれ以前のものになるとかなり難しいです。例えば源氏物語とかは現代語訳で読みます。
その多読の本は英語を読むのと同じプロセスで、そういった日本の古典にもチャレンジしてほしいと書かれていたんです。日本の古典も原文で読んでみたい私にとっては、この言葉はとてもしっくりきました。
酒井邦秀「快読100万語!ペーパーバックへの道」という本です。
文庫本で手に取りやすいですし、英語多読のレジェンドとも言える方の書いた本ですので、機会があったら一度ご覧になるといいかなと思います。あらゆる多読本はこの本をベースに書かれているとも言えます。
辞書を引かない
多読に関するたくさんの本を読んでいて驚いたのが「辞書を引かない」ということです。
辞書を引くというのが当たり前のことでしたので、辞書を引かないという方法はとても珍しくそして新鮮に感じました。
私はそれをこんなふうに理解しました。
「辞書を引かない」
とてもつよい言葉なのですが、ようは辞書を引かなくていいくらいの簡単な本から読んでいくということ。それを言っているのだと。
そうすれば読むのに疲れないし、楽しんで続けていけるんじゃないかって。
何年も前に分厚いペーパーバッグにチャレンジしてあっという間に挫折した私にとってはすごく納得のいく話でした。
普段使っていない言語をそんなに簡単には読めませんよね。毎日のように日本語に触れている私たちだって日本語である古典を読むのもひと苦労なんですから、当たり前といえば当たり前のことです。
ゼロから始める
とにかく自分が今現在どのぐらい読めるのかなどということはまったく考えずにゼロから始めることにしました。
これが大学入学時ですとか英検、TOEICの勉強などをしている状況であればまた違ったと思います。受験、資格の勉強を経ることで相当の数の単語とか文法に触れますよね。なのでこういった時期に英語の本を読み始めていたらゼロからではなくても良かったと思います。
これから英語多読を始めようとする方は、英語とどのくらい関わってるかによってご自分のレベルを設定すればいいのですが、ゼロからですとほとんど ストレスがないので実はとてもおすすめなんです。
それに元々英語を読む力がある方の場合はあっという間にレベルを上げていくことができるのでゼロから始めてもたいして時間が変わらないんですよね。
いくらなんでももう少し読めるんじゃないかとか、簡単すぎて恥ずかしいとか、いろいろなことが頭をかすめるかもしれません。
言ってみればプライドとの戦いですよね。
見栄が邪魔するといいますか。
英語多読を始める時の最初の関門がもしかしたらここなのかもしれません。
英語多読に出会ったこの日、「いつか読めたら」ではなく、「読んでいくんだ、読んでいこう」という気持ちに変わっていました。
