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好きなアルバムを全曲褒め倒す②Yellow Magic Orchestra「Solid State Survivor」

いいアルバムの必要十分条件とはなんでしょうか?

ずばり、「無駄がないこと」です。

一瞬でも「ん?」となってしまう瞬間があるなら、それは少なくともあなたにとっていいアルバムではありません。

そして僕から言わせてみれば、世界で一番無駄がない、いいアルバムはソリッドステートサバイバーです。

32分というコンパクトな収録内容、今聴いても色褪せない最先端のサウンドにライディーンという一つのアンセムを収録し、彼らの織り成す魅力的な世界観もあって、どこから切り取っても恐ろしいくらい完璧です。

今回はそんなソリッドステートサバイバーを全曲褒め倒します。


①TECHNOPOLIS
もう初っ端のTOKIO…TOKIO…で一撃です。
メロディの展開はそんなに激しくないんですけど、それが例えばゲームで逆に昭和の東京のネオン街を歩く主人公を操作しているような気分にさせられて、言いようのない高揚感が生まれます。「ライブの一曲目にふさわしい曲」の一つの回答な気がしますね。


②ABSOLUTE EGO DANCE
僕がYMOで一番好きな曲です。
民謡とテクノ、今では珍しくない組み合わせですが、当時からその親和性に気づいていたとは流石細野さん。表を刻み続けるバスドラムとソリッドなシンセの織り成すグルーブ感はここでしか味わえません。


③RYDEEN
満を持して登場。
何が始まるんだ?とそわそわしてたら突如放たれる音圧バチバチのド・レ・ミー!!!に度肝を抜かれます。教授はドレミってwと渋ったらしいですが、分かりやすく力強いメロディで今やYMOで一番有名な曲になりました。
何よりベースがいいですよね。ドレミの裏でA#→A→Dを鳴らすそのセンスに脱帽。


④CASTALIA
気を抜くと飲まれそうになる、教授のセンス抜群のスローな電子音の洪水。神秘的な雰囲気すら感じます。これをライディーンの次に置くのがいい味出してますよね。


⑤BEHIND THE MASK
印象的で口ずさみやすいシンセのフレーズと王道進行の歌部分。構成だけなら非常に洋楽っぽい。パッと似てるなと感じるのはクラプトンのレイラですね。マイケルジャクソンがカバーした事実があることで身構えてしまいますが、本質は教授のちょうどいい小品で、アルバムのいい緩衝材です。
そういえば、最近松武さんが当時の機材でこの曲を披露していて、本当に感動しました。しかもあの原口沙輔さんと。



⑥DAY TRIPPER
自分たちの色をこれでもかと加えながらも本家のロックなグルーブを忘れず組み込んだ秀逸なカバー。元ネタはオーティスレティング。
やはり鮎川誠のギターに注目。鋭いカッティングとキースリチャーズを思わせるオープンGのロックなサウンド。惜しい人を亡くしましたね・・・。



⑦INSOMNIA
細野さんらしい民謡的なリズムの曲ですが、重苦しい雰囲気があります。
それもそのはずで、テーマは当時細野さんを悩ませていた不眠症。
イントロの最後の無限音階が非常に異質で、眠れない夜を表していてとても好きです。僕自身ちょっと不眠症気味なので、この曲を聴いて眠りに・・・つけそうにないですねw


⑧SOLID STATE SURVIVOR
アップテンポで明るい雰囲気の曲ですが、壊れたラジカセ風の声で「さようなら」と繰り返していたり、よく読んでみたら哲学的で少し切なくなる歌詞がどこか心を締め付けます。核戦争で全てが消し去った後に辛うじて生き残ってたラジカセから嘲笑うかのようにひとりでに聴こえてくるような、そんな雰囲気があります。



というわけで、僕とテクノを引き合わせてくれた至高の一枚を紹介しました。この完成度は大袈裟ではなく、もはや神話の領域と言っても過言では無いです。またこういうアルバムがメインストリームに上がってほしいのですが、どうですかね。

では、読んでいただきありがとうございました。




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