〜心を戻すのは義務〜
上島珈琲、初めて入った。中央区京橋の街。仕事中のすきま時間。革張り風の大きめの椅子。窓ガラス前に、個室のような席。
ガラスの向こうは、夕暮れを、それぞれに急ぐ人たちが見える。
僕は、別世界。ほんの少しの投資で、こんなすてきな時間。
カーペットの上に、思いっきり脚を投げ出しても、自分の空間。
外からは、僕を驚いた様にも、うらやましく見てるようにも思える視線がたまにくる。
耳に意識を向けると、落ち着いたジャズ。以前まで、こういう状況を、自分へのご褒美、と表現していたけど、やめることにする。
すてきな空間にいることは、義務と思うから。
銅製のコップにアイスコーヒー。唇から先に冷たさを感じていただく。グランドショコラケーキは、中にラズベリーのような酸味。お水が入ってるコップは、ガラス製で重厚感あり!
いただきながら、窓越しの景色を、肘おきに両腕を載せぼーっと眺める。思い出したように、コーヒー、そしてケーキ。
夕暮れの大都会に染まらず、僕の心に染み入る空間。
さっき知人に言われた、僕にとって好ましくない言葉。張り詰めた仕事のこと。今は、それらが嘘のように思う。
この空間がつつみ込んでくれた。
