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lab1092
【毎週ショートショートnote】夜桜系男子
あたしの彼は、夜桜系男子。
春の夜にだけ逢えるけど、春が終わればどこかへ消えてしまう。夜桜のように。
でもあたし、結構気に入ってるの。彼との暮らし。
だって、いつも一緒にべったりしてても飽きるでしょう? もう子供じゃないんだし。
実は彼、ショートショート作家なの。結構面白いのを書くのよこれが。
彼は決まってこういうの。「君の大切な人生をショートショート作家なんかに委ねちゃいけない。すぐ散っていくような奴らだから」って。
酷いわよねえ。散っていくのはあなたそのものじゃないのってねえ。
そうこうしてるうちに、彼との季節がもう終わろうとしている。あたしは不安になって思わずこう訊くの。
「また来年も逢えるよね?」
「ああきっと逢えるよ。夜桜系女子さん」
