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【ショートショート】来襲の運勢

 近所で評判の占い師に、来襲の運勢を占ってもらうことにした。

 十分程歩くと、道の隅っこに小汚いおばあちゃんが座っていた。

「あ、あのー、来襲の運勢を占って貰いたいのですが」
「さっさと利き手を出しな」
 その無愛想な占い師に言われ、俺は左手を出した。
「まあ、汚い手だねえ。こりゃ何してもダメだよ」
 俺はムッとした。
 しかし、かといって褒めちぎられるのもそれはそれで怪しいので、俺は黙っていた。

「あ、あの来襲できる場所はありますかね……?」
「この手相じゃあ、何やってもダメだねえ……せいぜいここぐらいかねえ」
「え。ここって。ま、まさか……」

「うん。そのまさかだよ。残念ながら、今のあんたにはこの星くらいしか来襲できる場所はないよ。そう、『チキュウ』とかいう貧弱な星くらいしか……」

                  (351字)

今週も、たらはかに(田原にか)様の企画【毎週ショートショートnote】に参加させていただきました!

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