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【毎週ショートショートnote】ドラム式選択肢
今までの人生、何かに迷った時、僕はこのドラム式選択肢を使って物事を迷うことなく円滑に進めてきた。
進学、就職、そしてどうでも良い些細なことまで、何かの選択に迷いあぐねた時、僕はこのドラム式の装置のボタンを押す。
ドラムの中には無数の紙が入っている。ボタンを押すと、僕とその装置が同期して、その時の迷いに応じた最適な答えが書いてある紙が文字が出力された状態で取り出されるのだ。
ある日。僕は迷っていた。大好きなあの子のことだった。
僕は早速、ドラム式選択肢のボタンを押した。
ピッ。
ガタガタガタガタ。
出力された紙には、ただ『諦めなさい』と書かれていた。
僕は初めてドラム式選択肢に反抗したい気持ちになった。あの子を諦めたくないのだ。でもどうして良いかわからない……。
「……あの、もしもし。ドラム式選択肢カスタマーサービスですか? あの、僕のドラム式選択肢が壊れちゃったみたいで……え? 何か異物が入っていないかって? 何も入っていませんよ。あの子の死体以外は……」
今週もたらはかにさんの企画『毎週ショートショートnote』に参加しました!
