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本の紹介27冊目:「インフレ・円安・バラマキ・国富流出」佐々木融(読書テーマ)

2026年になってからはじめての本の紹介です。

27冊目の本の紹介です。




趣味は「読書」でいいのか?!

最近、若手の方々から「趣味は何ですか?」と聞かれる機会が増えました。

それこそ「旅・人・本」と答えたいのですが、面白くない回答なので、

旅行ですかね?!」と答えています。

だいたい、最近「旅行」をする時は、1日2万歩、3万歩も歩くハードスケジュールで体力を使う旅が多いため、本を読む時間と気力がありません。

本当は、週末にゆっくり読書をするのが、大好きです♪

最近、購入した本は以下です。



読書のテーマ

好きなジャンルは、
●外国人労働者、移民
●通貨、円安
●ミャンマー、東南アジア、世界秩序の変容
です。

私は、好きな著者の本が出ると真っ先に購入して読む癖があるため、どんどん本が増えていきます。

最近で言うと、
●唐鎌大輔さん
●渡辺努さん
●佐々木融さん
●毛受敏造さん
●吉本ばななさん

昔からフォローしているのは、
●大澤真幸さん
●佐藤優さん
●水野和夫さん
●斎藤幸平さん
●東浩紀さん
●内田樹さん
●藤原和博さん
●冨山和彦さん
●海老原嗣生さん
●杉田敏さん
●苅谷剛彦さん
あたりです。

このため、書籍の発売タイミングが重なると、一気に積読が増えます。




インフレ・円安・バラマキ・国富流出

さて、本日紹介するのは、佐々木さんのこの本です。

前回、2024年9月に出した「ビッグマックと弱い円ができるまで」は、唐鎌大輔さんの本と比較すると、中身がなく簡単すぎて、購入しませんでした。

しかし、今回は、中身がありそうでしたので、購入して読み切りました。




円の際立った安さ

円は際立って弱い通貨になってしまいました。

2025年はトランプ大統領の関税政策に嫌気して米ドルが弱くなりましたが、円も相変わらず弱い通貨となっています。円はユーロに対して、ユーロ導入開始以来の安値スイス・フランに対して史上最安値を記録しています。

日本円は「お金の価値」が毎年2.8%ずつ低下しています。

何も考えずに銀行に預金していると、ちこちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と怒られるレベルです。

詳しく言うと、いまの銀行に預けた金利は1年間で0.2%です。

1万円を銀行に預けると200円の金利が付きます。

一見、お金は増えているように見えますが、
現在、1年間に物価は3%上がっているので、洋服が欲しかったとすると、10万円の洋服は、10万円⇒10万3,000円になっています。

1年間で200円金利が増えても、3000円物価が上がっているので、差し引きマイナス2,800円になります。

つまり10万円から見ると、2.8%マイナスになっているということです。

そのため、

1番やってはいけない行為=ボーっと銀行に預金する

ことです。




ボーっと銀行に預金しない

解決策は、投資です。

もはや投資は、

✕リスクをとって利益を狙う行為
〇「インフレという見えない損失」から自分の資産を守る行為

です。

2020年から5年連続で物価が上昇しているので、インフレになっていることを感じる人が増えています。

しかし、インフラ発生⇒投資すべき、とは多くの日本人がなりません。

それは1995年から30年近く続いたデフレに慣れきってしまったためです。

デフレ時代は、銀行で預金がそれほど付かなくても、物価も上昇しないので、被害を被らないのです。

しかし、インフレ時代に突入すると、銀行預金をしていると、どんどん預金が目減りして、頑張って働いて貯めた貯蓄が減少していくという、悲しい結果になります。


銀行にお金を預けても、1年で3%の金利が付かなければ資産を防衛できないという意識を持つことが重要になります。

株式投資をすれば、配当で1年で4%近く貰える株も多数あります。




1番の投資先は?

さて、1年で4%を貰える株の話をしましたが、
1番の投資先はどこでしょうか?

それは、「自分」です。

若い時は、自分の1年間の成長率20%、30%になる可能性があります。

初任給は400万でしたが、翌年に頑張って480万、520万になる可能性があります。

希少なスキルを身に付ければ、そもそも400万ではなく500万からのスタートできるかもしれません。





なぜ極端な円安なのか?

極端な円安により、外国人からすれば、日本は安すぎる国になっています。

なぜ極端な円安なのでしょうか?

佐々木氏は2つの理由を挙げています。

①マイナス圏に大きく落ち込んだ実質金利
⇒日本の実質金利は2022年に大幅に低下して、大きくマイナス圏に落ち込んだ。結果、先進国で唯一、実質金利がマイナスになった。

②日本から海外への資金流出の増加
⇒2012年以前は年間10兆円だった日本企業の対外直接投資が2024年は30兆円に。日本企業は日本を見向きせずに海外を見ている。それは日本に投資しても人手不足で働ける人がいないから。


つまり、日本は借金が多過ぎて利上げもできず、国内の人手不足で、日本企業にとって魅力がない国になっているため、円の価値がどんどん無くなっています。




人手不足にどう対応するのか?

人手不足には対応できません。
日本政府は人手不足を解消できません。

結果、人材獲得競争に付いていけない企業は淘汰されます。
生き残った企業は競争が少し緩和されるので、自社製品やサービスの価格を引き上げやすくなります。

結果、インフレ圧力が高まり、物・サービスの価格は上がっていきます。




ダメなイタリアと凄いスイス

経済的に弱まっているのは日本だけではありません。

ダメな国として有名なのはイタリアです。

もはや、経済的な競争力がない途上国です。


イタリアの生産性の低さの背景には研究開発(R&D)・イノベーション・人的資本への投資不足が挙がられます。また、イタリアは雇用者全体に占める中小企業の比率が高く、中小企業ほど機械設備や無形資産への投資が少ない傾向が見られるとの指摘もあります。また、イタリアではスタートアップの数が少なく、その成長段階でのリスク資本(ベンチャーキャピタル)の供給も不足しているとの分析結果も見られます。また、イタリアでは、ビジネスサービス業や小売業など、一部のセクターが依然として過剰に規制されており、市場競争の阻害要因となっているとの指摘も見られました。なんとなく、日本にも同じ問題があるような気がします。

イタリアは、1980年代にグローバル化への対応で、ドイツやスイスのように質の高い生産につながる投資をするのではなく、コストを下げて新興国と競争しようとして、安月給が続いたようです。




失われた30年を取り戻すための方向性

筆者は、最後に失われた30年を取り戻すための方向性を4点示しています。

①昭和の時代の日本型雇用システムからの脱却
②日本に投資・生産を取り戻す
③構造改革を妨げる要因の除去
④国際感覚を失わず多様性を受け入れる



日本で働くこと、日本円で給料を受け取ること、ぼ~っと日本円を貯金することに疑問を投げかける本です。

通貨の価値が下がる国で、いかに資産を守るか、気になる方は
はやめに読んでおいて損はありません。

既にNISA口座を活用している人は、読む必要がありません。

まだ、NISA口座を活用していない人は、その行動が何を意味するのか、把握するのに役立ちます♪


次回は以下です。


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