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Ⅷ.ファイナンシャルプランナー1級に挑戦(残り30日)~「2030-2040年 日本の土地と住宅」

国家公務員をしている桐島です!

前回の続きです。

ファイナンシャルプランナー1級試験の2025年1月26日(日)本番まで、残り1か月です。

今回は、E.不動産に関係する本を取り上げます。

A.ライフプランニングと資金計画
B.リスク管理
C.金融資産運用
D.タックスプランニング
E.不動産
F.相続・事業承継

問題意識からはじめる

私は、慶應大学の「国際会」というディスカッションサークルに所属していた際に、「議論や問いを立てる時には、常に問題意識からはじめなさい!」という手ほどきを受けました。

そこで、大学1年生以降、問題意識を作ることを大切にしてきました。

この「問題意識からはじめる」については、以下の記事でも記載したのでご参照ください。


不動産の問題意識

FPの勉強で、何か問題意識を作れないかと探していたところ、この本に出会いました♪

その名も、「2030-2040年 日本の土地と住宅(野澤千絵)」です。

野澤千絵氏

不動産関係では、牧野知弘氏の「不動産の未来 マイホーム大転換時代に備えよ (朝日新書)」を2022年に読み、その後Youtubeでフォローしていて、近いうちに、東京都内でお亡くなりになる方が増加し、相続物件が大量に売りに出されるため、不動産価格が安くなる、という話を聞いていました。

しかし、東京都内で、具体的にいつ頃、どの場所の不動産価格が安くなるのか、理解できていませんでしたので、知りたい意欲を持ち続けていました。

牧野知弘氏


問題意識の解消

今回、2024年12月に出版されたこちらの書籍では、大都市圏に住んでいて、一戸建てやマンションの購入を検討している人にとって、耳よりの情報が示されています。私が、以前から知りたかった情報をドンピシャで知ることができました。

筆者の問題意識は、以下です!!!

東京23区の新築マンションの平均価格が1億を超えた。なぜ都市部の住宅は高騰しているのか。もう富裕層しか手が出せないのか。そんな現役世代の不安を払拭したいと、都市工学者は立ち上がった。再開発とタワマンの「罪」を炙り出し、2030年、2040年に中古マンションと中古戸建が流通する駅前の土地はどこなのかをデータに基づき徹底分析。エリア別ランキング表を作成した。現役世代にエールを送り、これまでの都市政策を一喝する。

「現役世代にエールを送る」なんで、これから、住居の購入を考える人にとっては、ありがた過ぎるお言葉です♪


2つの質問に対する回答

さて、まずは以下の2つの質問に対する答えをまとめてみます。

①なぜ都市部の住宅は高騰しているのか?
→2023年の新築価格の中央値は、東京23区で10年前の1.6倍、神奈川は1.5倍、東京市部・埼玉・千葉は1.3倍になっています。
注:港区の三田ガーデンヒルズは、2023年2月の販売価格は2.3~45億円、最多の販売価格は3.8億円だが、このような超高額物件を除去した中央値

→理由は、都市再開発法に基づく市街地再開発事業によるタワマンは、構造上、細分化された複数の地権者の土地をまとめて補償費を払い、老朽ビルの解体費などの土地整備費がかかり、事業費が高いため。

タワマン価格の高騰に引きずられて、中古住宅価格も高騰している。


②もう富裕層しか手が出せないのか?
→現在、あまりにも高額になり過ぎて「手が出ない住宅」と、古い・立地が悪いなどの理由で、「手を出したくない住宅」ばかりが増加し、住宅実需層のニーズに合わなくなっている。

→1都3県で、主要4駅(東京駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅)のいずれかに、乗り換え時間を含めて概ね30分以内でアクセス可能な駅を対象に、これらの駅から徒歩10分圏内の中古マンションと一戸建てを分析した。

→その結果、一戸建て住宅が2030年頃、中古マンションが2040年頃に大量相続が発生し、売りに出されることが判明した。

→なかには、交通利便性が高く、想定される浸水リスクは低く、住環境の良好な街が多くなることも判明した!!!



面白かった点

さて、私、桐島にとって知らなかった点、面白かった点をまとめます。

●東京などの首都圏は、駅近物件は価格が高騰しているが、駅から徒歩圏外物件は、地価が下落している。しかし、札幌市から恵庭市・千歳市に至るエリア、福岡市から筑紫野市に至るエリアでは、駅からの徒歩圏外物件でも高騰している。車による移動が多いライフスタイルが関係していると予想できる。

極狭小の一戸建て物件は、東京の大田区や墨田区で多い。同区は最低敷地規模の規制が導入されていないため。荒川区、足立区、世田谷区、杉並区は、土地を極度に細分化して、極狭小さな建物を建てることができないよう、建築基準法に基づく条例を制定している(最低敷地規模を60~80㎡と規定)。

⇒狭小住宅は、漫画「正直不動産」の10巻、11巻の第79話、80話でも登場しましたが、きちんと規制がある地域ではあり得ない話なのですね♪

狭小住宅の例

●東京・大阪などの大都市圏では、可処分所得から固定費(食費・住宅費・水道光熱費)を引いた、自由に使えるお金(=実感可処分所得)が少ないため、あまり豊かな生活を送ることができない。

実感可処分所得は、ワースト1位=沖縄、2位=青森、3位=長崎、4位=大阪、5位=大分、6位=東京

⇒東京や大阪は理解できますが、沖縄、青森、長崎、大分は残念ですね!https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001389727.pdf

●2000年以降の地方分権化の流れで、都市計画に関する権限の大部分は市町村に移管されたため、市町村は、周辺の自治体と連携することなく、タワマン開発を誘致している。

●長期的な視点で見ると、今後、首都直下地震などの災害リスクが高まりや発生により、再び郊外住宅地が評価される時代が到来する可能性がある。

●神戸市内の53階建ての分譲タワーマンションでは、1~9階は所有者が居住する割合は64%であったが、40階以上では居住割合は42%であった。高層階ほど、転売・賃貸という投資目的、税金対策、セカンドハウス利用などの目的が多く、同じタワーマンション内でも、所有者属性や所有目的が大きく異なっている。そのため、今後、築年数が古くなり修繕積立金の増額が必要になる場合など、区分所有者間の合意形成は困難になる。

優良事例

タワマンは、いわば資本主義の権化のような開発スタイルです。

外国人の投機も多く、地権者の合意も得にくいため、補修や建替えは困難であることが予見されています。しかし、市町村も、タワマン誘致合戦をしますし、民間事業者も金になればいいので50年後のことは考えません。

こういった風潮のなかで、優良事例もあるようです。

三鷹市は、タワマンを誘致せず、子ども笑顔と夢であふれる「子どもの森(仮称)」という三鷹駅前の空間づくりを目指しているようです。

大田区は最大9割の助成をすることで、緊急輸送道路沿いの建築物の耐震補強を進めています。

千代田区の番地エリアは、全国的にも珍しく、古いマンションの建替えや敷地売却の事例が相次でいる。住環境を守るため地区独自のルールで建築物の高さ規制をしている。


現時点の達成度合い

FP1級の学習の進捗状況ですが、なかなか時間が取れていません。

本日から、ホンダさんのFPキャンプを再開します。

明日から、怒涛の勢いで挽回することを、ここに誓います!!!


次回は以下です。


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