彼氏ができたら、やりたいこと
彼氏のいない私が、彼氏ができたら言いたいことを思いつきました。彼氏になりそうな人でも良いのですが。
私は汚れたダサい車を運転して、彼との待ち合わせ場所に行くのです。私の車は綺麗じゃないとか古いとか、説明は事前にしていたけど、私は結局不安なのです。
そんな車を見られたくはないけれど、私は彼と会いたいのです。
彼のところに着くまで、私はたくさんの言い訳を考えました。もうすぐ彼との待ち合わせ場所というところで、逆にこの車について何も触れずに堂々としていれば良いのではと考えるのです。
彼が助手席に乗り込んできました。彼の顔は、その表情の変化が怖くて見ることができません。彼はとても優しいけれど、表情は正直だからです。
私は気づくと言っているのです。
「この車はダサいけど、ダサいのはこの車で、この車がダサいからって車と私を一緒くたにダサいことにしないでよね」
本音が混じったその言葉を、どれだけ冗談めかして言っても、情けない言い訳にしか、きっと聞こえない。私は絶望するのです。
「あ、たしかにこの車、結構古いね。車と君を一緒くたにしていて、気が付かなかった」
彼はもちろん、純粋にそう言っているのではありません。彼は私の言葉を冗談にしてくれるのです。
私はもちろん、鈍感で勘が悪いので彼の言葉が具体的にどんな意図があるのかなんて、わかりません。でも彼の顔を見れば、優しさに溢れていることを感じるのです。
私は彼と目が合って、照れて、言葉が出ません。
そんな時、彼が言うのです。
「かわいい」
体の中で次々に生まれる照れと嬉しさが、全身を熱となって包むのを感じながら、ささやくように。
「やだ」
そこで私は言うのです。
そして私は、今「ヤッター」って言ったように聞こえてないか、不安になるのです。少し褒めれると、すぐによろこぶ軽率な女に見えるのではないかと。
「もうやめてよね」
火照った身体と考えすぎてる内面とのバランスをとるように、言葉を足してしまうのです。
でもきっと大丈夫。彼はとても優しいから。
ところで、この妄想と私を一緒くたにしないでください。こんなことを書いていても、私には彼氏がいるのかもしれません。
ひとつだけ言えるのは。私は「やだ」と、ささやいてみたいということです。
