半導体大仏
日本の仏像は芸術品に近い。
だがカンボジアの仏像は、人々が気軽にお祈りをする身近な存在だ。
ここは仏教国なので、寺も仏像もいたるところにある。
プチュンベンという、こちらでのお盆のときには、私も誘われて何度かお参りに行った。
そもそもお盆に友人と参拝したり、職場の同僚を気軽に誘ったりすること自体が、日本の文化とはかけ離れていて新鮮だ。
しかも皆、仏像にカメラを向けて集合写真を撮る。
日本では撮影禁止が多いので、仏像の前での記念写真はなんだか不思議な気分になる。
そんなわけで、こちらに住んでいると行事のたびに寺へ行き、写真を撮り、また写真が送られてくる。
現在、私のスマホの中は大仏と遺跡の写真でいっぱいだ。
カンボジア観光の二大巨頭だから仕方ない。
半導体の中に、これだけ大仏が住んでいる。
猫の後ろにもいるし、私の後ろにもいる。
どうやら私は今、たくさんの「半導体大仏」に囲まれて暮らしているらしい。
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