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ClaudeCode時代、「作れる人」の価値は思ったより低いかもしれない

AI時代に入ってから、「作れる人」の価値は変わると言われています。確かにその通りだと思います。実際、私自身もここ数ヶ月でいくつものサービスやサイトを作りました。UIレビューを支援するツール、周年サイト、ドローイングツール、コミュニティ向けのアプリなどです。一人でデザインし、一人で実装し、一人で公開しています。

https://anniversary2026.icare-carely.co.jp/

https://ui-review-capture.vercel.app/signin
https://minnano-yakusoku-app.vercel.app/login
https://draw-board-eight.vercel.app/login
https://hallowfield.vercel.app/
https://rubyfight-game-2026.web.app/

数年前なら考えられなかったことです。

ただ、その経験を通して逆に思うようになったことがあります。

もしかすると、「作れる人」の価値は思われているほど上がらないのではないか、と。

なぜそう思うのか。

理由は単純です。

自分がサービスを作れば作るほど、「作ること」がどんどん当たり前になっていくからです。

昔はアイデアがあっても実装できませんでした。デザインができても公開できませんでした。だから作れる人に価値がありました。しかし今は違います。AIに相談しながら進めれば、思いついたアイデアを数日で形にできます。以前なら数週間、数ヶ月かかっていたことが、週末で終わることもあります。

最近ふと思ったのですが、AI以前にスライドを作る労力と、AI以後にサービスを1個作る労力は、体感としてあまり変わらなくなってきています。

もちろん極端な話です。

しかし本質的には、サービス開発のコストが急激に下がっているということです。

ここで面白いことが起きます。

サービスを作れる人が増えれば増えるほど、「サービスを作れること」の価値は下がるのです。

これは考えてみれば当たり前です。

昔はホームページを作れる人が少なかったので、それだけで価値がありました。しかし今、「ホームページを作れます」は差別化になりません。

サービス開発も同じ道をたどるはずです。

にもかかわらず、多くの人はまだAI以前の価値観で開発を見ている気がします。サービスを公開しただけで評価される。作れたこと自体が成果になる。

でもそれは、作ることが難しかった時代の感覚です。

これから先、「サービスを作りました」は「スライドを作りました」と同じくらい当たり前になるかもしれません。

では何が残るのでしょうか。

最初はアイデアだと思っていました。

しかし実際に作るようになると、アイデア不足で困ることはありません。むしろ作りたいものが多すぎて困ります。

本当に難しかったのは、作った後でした。

誰も使わない。

価値が伝わらない。

思った場所で迷う。

継続しない。

課金しない。

つまり問題は開発ではありませんでした。

人間だったのです。

AIはコードを書いてくれます。UIも作ってくれます。LPも作ってくれます。しかし「なぜ人は使わなかったのか」は教えてくれません。

そこには感情があります。

組織があります。

思い込みがあります。

無意識の前提があります。

そして最近、自分の関心も少しずつ変わってきました。

以前はUIそのものを見ていました。しかし今は、そのUIが生まれた理由を見ることが増えています。なぜその機能が追加されたのか。なぜその導線になったのか。なぜその組織はそう判断したのか。なぜその人はそのボタンを押せなかったのか。

UIを観察しているようで、実際には人間を観察している感覚です。

だから最近は、AI時代に価値が残るのは開発力ではなく観察力なのではないかと思っています。

作る能力がコモディティ化するほど、人間の違和感を見つける力は希少になります。良い問いを立てる力は希少になります。人が言葉にできていない課題を発見する力は希少になります。

AIによってサービス開発は民主化されました。

でも価値は民主化されませんでした。

むしろ逆です。

作ることが簡単になったからこそ、人間を深く観察できる人の価値は以前より高くなっているのかもしれません。


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