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ミリアの日々8月5日「いつもの街が、少し違って見えた。」


「もう歩けない……」

「暑い……」

8月の午後。
陽菜が駅前で立ち止まった。

今日は二人で、少し離れたカフェへ行く予定だった。

「あと10分くらいだよ」

ミリアがスマートフォンの地図を確認する。

「その10分が遠いの!」

陽菜は大げさに肩を落とした。

さっきまで元気だったのに、駅を出た途端に体力がなくなったらしい。

しばらく歩いたものの、陽菜は何度も立ち止まる。

そして、とうとう道路脇で手を上げた。

一台のタクシーが、二人の前に止まった。

「乗ろう!」

「……本当に?」

「今日は特別!」

二人は顔を見合わせて笑った。


冷房の効いた車内

ドアが閉まる。

外の暑さが、嘘のように遠くなった。

「生き返った……」

陽菜がシートにもたれる。

「大げさだなあ」

ミリアは笑いながら、窓の外を見た。

見慣れた街。

いつも歩いている道路。

いつも通る交差点。

けれど、車の中から見ると、少しだけ違って見える。

歩いているときには気づかなかった小さな店。

街路樹。

建物の向こうに広がる青空。

信号で車が止まる。

その向こうを、自転車に乗った人が横切っていく。

陽菜が窓の外を眺めながら言った。

「なんか、旅行してるみたい」

「旅行?」

「うん。いつもの街なのに、車から見るとちょっと特別」

ミリアは窓の外を見ながら頷いた。

「……わかるかも」


移動するだけじゃない

タクシーは、二人を目的地まで運んでくれる。

ただ、それだけ。

なのに。

普段とは違う目線で街を見るだけで、いつもの風景が少し新鮮になる。

ミリアはふと思った。

毎日の生活も、もしかしたら同じなのかもしれない。

いつも通る道。

いつも見る景色。

いつも話す相手。

当たり前になっているものほど、その大切さには気づきにくい。

でも、ほんの少し視点を変えてみるだけで、今まで知らなかったものが見えてくる。

「ねえ、陽菜」

「なに?」

「今度、目的地を決めずにタクシーに乗ってみる?」

陽菜が驚いた顔をする。

「えっ、本当に?」

「……ちょっと楽しそうじゃない?」

「やろう!」

陽菜の目が輝いた。


「また乗ろうね」

やがて、目的地に到着した。

料金を支払い、二人はタクシーを降りる。

外に出た瞬間、熱気が戻ってきた。

「……暑い」

「やっぱり暑いね」

「帰りもタクシーにしよう」

「早いなあ」

ミリアが笑う。

陽菜も笑う。

たった10分ほどの移動だった。

それでも二人にとっては、ちょっとした夏の思い出になった。


いつもの街を、違う角度から

8月5日。

タクシーの日。

タクシーは、人を目的地へ運んでくれる。

でも今日の二人が見つけたのは、それだけではなかった。

いつもの街を、いつもとは違う角度から眺めること。

たったそれだけで、見慣れた景色が少し新しくなる。

人生も、ときどきそうなのかもしれない。

いつもの道を歩くことも大切。

でも、ときには少し寄り道してみる。

違う場所から眺めてみる。

そうすれば、今まで気づかなかった景色に出会えるかもしれない。

「ねえ、ミリア」

「なに?」

「今日はタクシーに乗ってよかったね」

「うん」

二人は歩き出す。

まだまだ暑い夏の日。

でも、その暑ささえも、今日という一日の思い出になっていく。


今日の小さな発見

特別な場所へ行ったわけじゃない。

ただ、タクシーに乗って、いつもの街を眺めただけ。

それでも、いつもと違う景色を見れば、いつもの一日も少し特別になる。

たまには、違う道を走ってみよう。

そんな夏の日の小さな冒険だった。

#ミリアの日々 #オリジナルキャラクター #イラスト #生成AI #タクシーの日


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