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精神科の真実。不安症はまじめな通院だけではよくならないかも

「きちんと精神科に通っているのに、なかなかよくならない」
そんな声を、聞きます。
薬も飲んでいる。
定期的に通院もしている。
それでも、よくならない。
もしかして、「不安症」と診断されていませんか?
実は、不安症は「通院だけ」では改善しにくいことがあります。
なぜなら、不安症は「考え方のクセ」と「行動のクセ」が関係していることが多いからです。




不安になりやすいことは悪いことではない

まず、不安そのものは悪いものではありません。
不安は、「この先うまくいかないかもしれない」と予測する力から生まれます。
つまり、不安になりやすい人は
・想像力がある
・責任感が強い
・慎重に物事を考える
といった特徴があります。
たとえば
・先の予定が気になる
・人の表情に敏感
・失敗しないように準備する
・慎重に判断する
こうした特徴は、社会生活ではむしろ強みになることも多いのです。
実際、不安になりやすい人は
・ミスが少ない
・準備が丁寧
・他者への配慮ができる
といった長所を持っています。
つまり、不安になりやすい人は「繊細で慎重なタイプ」といえます。




不安症とは「不安が大きくなりすぎた状態」

ただし、不安が強くなりすぎると、生活に支障が出てきます。
例えば
・仕事のミスがずっと気になる
・人前で話すのが怖い
・電車や人混みが不安
・何度も確認してしまう
こうした状態が続くと、不安症と呼ばれる状態になります。
また、不安は体にも現れます。
・動悸
・胃腸症状
・頭痛
・不眠
こうした症状として現れることも少なくありません。




不安は「避けるほど大きくなる」

不安の大きな特徴は
避けるほど強くなる
という点です。
例えば
電車が怖い → 電車を避ける
人前が怖い → 発言を避ける
失敗が怖い → 挑戦を避ける
その場では楽になりますが、
「やっぱり怖いものだ」
という感覚が強くなってしまいます。
そして、少しずつ行動範囲が狭くなっていきます。




不安症で本当に大切なこと

不安症の改善には、
「少しずつ慣れていく」
ことが大切です。
いきなり大きな挑戦をする必要はありません。
例えば
・短い時間だけやってみる
・誰かと一緒にやってみる
・小さな一歩から始める
このように、無理のない範囲で少しずつ経験を増やしていきます。
すると
「意外と大丈夫だった」
「やってみたらできた」
という経験が増えていきます。
この経験の積み重ねが、不安を小さくしていきます。




不安になりやすい人の強み

不安になりやすい人は
・優しい
・慎重
・責任感がある
・空気が読める
といった強みがあります。
ただ、その繊細さが
・考えすぎ
・避けすぎ
・疲れやすさ
につながることもあります。
だからこそ
「少しだけ挑戦する」
ことが大切になります。




最後に

精神科に通うことはとても大切です。
薬が役立つこともあります。
しかし、不安症ではそれに加えて
日常の中での小さな挑戦
が必要になることがあります。
「不安だけど、少しやってみる」
その繰り返しが、
不安を小さくし、
行動の幅を広げていきます。
不安になりやすいあなたは、
繊細で責任感のある人です。
その強みを活かしながら、
少しずつ前に進んでいくことが、
不安症の改善につながります。

*著者(蟹江絢子)は西荻窪駅であじさいクリニック 児童精神科・精神科・心療内科を開業しています。
実際のご相談をご希望の方は、こちらをご覧ください。
https://ajisai-clinic.com/

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