電気技術者が自作ドローンに挑む(1)~乾電池とピンクのマーカーで~~解き明かすモーターの相~
1.はじめに:五感と筋肉
前回の選定編に続き、
今回は制御系と視覚、
組み立ての裏側についてです。
大型の7インチ機を御するため
パーツはAI様に選定を依頼。
これらが揃って初めて
ドローンを飛ばせます。
・フレーム:
iFlight Chimera7 ECO
・モーター:
iFlight XING-E 2809
・プロペラ:
HQProp 7035
・ESC:
SpeedyBee 55A 4in1
(モーターを制御)
・FC:
SpeedyBee F405 V5
(全機器を制御)
あと、プロポと受信機が必要です。
私はFutabaのT10Jと
受信機のセットを買いました。
(二等操縦士の試験対策用に
事前にシミュレーターと
セットで購入済みです)
上記は必要最低限の部品。
以降は、私が買い足したものです。
・カメラ:
Caddx Ratel 2 V2
(画像送信のためVTXと
アンテナも別途必要)
・GPS:
GEPRC GEP-M1025-DQ
これだけ投資しましたが、
本当に飛ぶのか??
AI様を信じるのみです。
2.海外ストアとAIの洗礼
パーツ選びはAIも活用。
しかし、注文ボタンの先に
海外通販の洗礼がありました。
■「セット品」の罠
スタック(FCとESC)を
買ったつもりがFC単体が到着。
箱を二度見しましたが
やっぱり1個しか入っていない!
あらての詐欺か??
と思いましたが、私の選択ミス。
プルダウンの厳しさを痛感。

■返金迷子のGPS
GPSはいくら待っても届かず。
結局、在庫切れで強制終了。
返金処理されますが、私は
コンビニ払いを選択したため
返金先が宙に浮いています。
カードを避けたはずが
こんな罠がありました。
AIは「チケット返金」と
言いますが、今だ届かず…
現場の知恵「相順確認」
届いたモーターには
配線があったので一安心。
ですが「どの線がどの相か」
外見では一切不明です。
線が三本あるので三相?
正確にはESCから出る
「三相矩形波交流」という
パルス版の三相交流だそうです。
基本は同じなので、
回転方向を特定したい。
普通は一度回してから
ソフトで直すそうですが、
そこまで行ける自信がない。
私は「ハード」段階で
確実に整理したいと考えました。
■ 乾電池による回転判別
通電前に正相か逆相か
アナログな手法で挑みます。
3本の線のうち2本に
乾電池を接触させると
ローターがピクッと動く。
これを全モーターで行い
「この配線ならこの向き」
という特性を特定しました。
■ ピンクのマーキング
判別後は間違いを防ぐ
「視覚化」の作業です。
・マーキング:
現場愛用の「ピンク」で
左端の線に印を付与。
・物理クロス配線:
対角の2個はあえて
配線を交差させて接続。
ソフトに頼らず物理的に
正転・逆転を作りました。
■ XT30コネクタ化
配線は直付けせず、
XT30コネクタを中継。
「いつでも切り離せる」
「あとで振り返れる」
将来の自分への
「エンジニアの申し送り」を
機体に刻み込みました。

おわりに
ピンクのマーカーが光る
完璧な配線の先には
想像もしない「火花」が。
次回、
「コネクタから火花!
極太配線と安全装置の矛盾」
へ続きます。
