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【意外と知られてない?橈骨神経麻痺とは】

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。
昨日、飲食店を経営されている知人が、急に右腕が上がらず、手に力が入らなくなった、ということで、脳神経クリニックを受診し、CTで脳出血は無かったが、微細な脳梗塞の可能性を否定するために、総合病院で精査を受けた、ということがありました。

最終的な診断は「右橈骨神経麻痺」で、意外と神経生理学的には有名な病気なんですが、症状が突然起こるので、ビックリしちゃう人も多いと思いましたので、簡単にまとめてみました。

【橈骨神経とは?】

橈骨神経(とうこつしんけい)とは、上腕(俗に言う二の腕)から前腕、手の甲にかけて走る重要な末梢神経です。
ここに障害が起こると、手首がだらんと垂れ、指を広げたり手首を反らしたりが出来なくなるので、「下垂手(ドロップハンド)」という特徴的な症状が教科書的には見られるとされます。

【主な原因】

圧迫性神経障害 : 長時間の腕枕、酔って寝込んだあとなどに起こり、「サタデーナイト症候群」「ハネムーン症候群」などとも呼ばれます。感覚神経は正常なことが多いので、しびれや痛みは特に感じないのがほとんどです。

外傷性: 上腕骨骨折、転倒などにより、神経そのものの損傷が起きている場合で、痛みや腫れを伴います。

神経炎・ウイルス性神経障害: 帯状疱疹後神経炎、ウイルス感染後、コロナ後遺症の一部などに起こる末梢神経障害です。

血行障害・代謝異常: 糖尿病性ニューロパチー、ビタミンB群不足など、栄養や血流の問題が神経機能に影響して起こります。

頸椎由来の神経障害: 頚椎椎間板ヘルニアなどにより、腕のしびれや脱力が起こります。神経支配にやって広い範囲に症状が起こることが多いですが、橈骨神経領域と重なる場合もあるので、鑑別しておく必要があります。

【自然治癒を促すための統合的アプローチ】

多くの場合は、長時間の血流障害が原因なので、血流が再開して神経機能が回復すれば、数日から2-3週間で後遺症なく治ります。
とは言え、仕事上は手が使えないと不便ですので、なるべく早く治す為の工夫をシェアしてみますね。

1. 🔥温める or ❄️冷やす?

・ 基本は“温める”が原則です。
・ 急性外傷(打撲、捻挫)を除き、神経回復には血流が非常に重要。
・ 肩-腕-手首までを温めることで、末梢循環と神経栄養の改善が期待できます。

2. 🧘‍♂️血流・気の流れを整える自然療法

・ 呼吸法(アーユルヴェーダ・中医学の視点)
・ 鼻呼吸で腹式呼吸をゆっくり行い、神経を鎮め、副交感神経を優位にします。
・ 吐く息:吸う息 = 2:1 のリズムを意識すると良いです。
・ 温灸・指圧(中医学的アプローチ)
  ・合谷(ごうこく): 親指と人差し指が合流する少しへこんだ部分
  ・曲池(きょくち): 肘を曲げた時にできるシワの外側端の部分
  ・手三里(てさんり): 曲池から、指3本分手の方にあるツボ
など橈骨神経に関連する経絡上のツボを刺激します。反対側の手指で痛気持ち良いくらいの強さで圧迫したり温灸や鍼を使うことで、気血の巡りを良くし、神経回復を助けます。 

3. 🥗 食事・栄養による回復促進

・ ビタミンB1、B6、B12、葉酸:神経の修復に不可欠です。豚肉、玄米、卵、海藻、レバー、納豆などを意識的に摂りましょう。

・ マグネシウムとオメガ3脂肪酸:
炎症を抑え、神経の興奮を鎮める作用があります。ナッツ類、青魚、亜麻仁油などがおすすめです。

・断食・消化軽減:中医学・アーユルヴェーダ的には、「回復期は消化にエネルギーを使わない方が良い」とされます。軽い半日断食や具材少なめの出汁スープ中心の食事が、自己治癒力の活性に有効なことがあります。

【どのくらいで回復する?】

・ 圧迫による一過性の麻痺なら、数日から1週間で回復することも多いです。
・ ウイルス性や神経炎症が原因の場合は、1-3か月以上かかる場合もあります。

【注意すべき症状】

以下のような症状がある場合は、単なる神経圧迫以外の可能性があるので、速やかに医療機関を受診してください。

・腕や手だけでなく脚や顔も動かしにくい、しゃべりにくい
・ 症状が進行している(しびれが広がる、他の部位にも力が入らない)
・手の感覚が極端に鈍くなっている
・ 発熱や帯状疱疹のような皮疹がある
・ 3-5日経っても全く改善しない

【まとめ】

橈骨神経麻痺の回復には「血流」が鍵です。次の3つを意識してケアを行いましょう

1. 冷やさず温める(特に肩〜腕)
2. 身体全体の「気・血・水」の流れを整える
3. 神経回復に必要な栄養をしっかり摂る(胃腸に負担をかけない配慮も有効です)

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