リード獲得のKPI例は?数だけでなく質も見る指標設計
リード獲得のKPIを考える時、多くの人が最初に見るのは「何件獲得できたか」だと思います。
今月は100件取れた。
先月より30件増えた。
CPAも下がった。
広告からの問い合わせも増えた。
数字だけを見ると、うまくいっているように見えます。
でも、実際に営業に渡してみると、こんなことを言われることがあります。
「このリード、あまり温度感が高くないですね」
「対象企業ではないところが多いです」
「連絡してもつながりません」
「資料ダウンロードはしているけど、商談にはならなそうです」
マーケティング側からすると、かなりつらい瞬間です。
こちらとしては、予算を使い、広告を回し、ホワイトペーパーを作り、セミナーも企画して、ようやくリードを獲得しています。
それなのに営業から「質が悪い」と言われると、「いや、まず追ってくださいよ」と思うこともあります。
私自身も、広告代理店でプランナーをしていた時、BtoC企業でマーケティングをしていた時、そして今のように大手町の企業でBtoBマーケターとしてリード獲得を見ている中で、このズレに何度も向き合ってきました。
リード獲得は、数だけ追うと必ずどこかで苦しくなります。
なぜなら、リード獲得の本当の目的は、名刺やメールアドレスを集めることではないからです。
最終的には、商談につながり、案件につながり、売上につながることが目的です。
結論から言うと、リード獲得のKPIは「獲得数」だけではなく、「質」と「その後の成果」まで分けて設計することが大切です。
具体的には、次のような指標を分けて見る必要があります。
・どれくらいリードを獲得できたか
・そのリードはターゲットに合っているか
・MQLやSQLにどれくらい転換しているか
・商談につながっているか
・受注や売上に貢献しているか
・営業が追える状態になっているか
・施策ごとにリードの質が違うか
リード獲得のKPI例を調べると、リード数、CVR、CPL、MQL数、SQL数、商談化率など、いろいろな指標が出てきます。
ただ、指標の名前を知っているだけでは、実務ではあまり役に立ちません。
大事なのは、自社の営業プロセスに合わせて、どのKPIをどの順番で見るかです。
この記事では、リード獲得のKPI例を、ただの用語集として並べるのではなく、実務で使える形で整理していきます。
リード獲得数を見る時の注意点。
MQLやSQLの考え方。
商談化率や受注貢献まで見る理由。
ファネル別、施策別に見るべきKPI。
営業とKPIを共有する方法。
そして、明日から自社で見直せるチェックリストまでまとめます。
この記事を読むと、リード獲得のKPIを「数を増やすための指標」ではなく、売上につながるリードを増やすための指標として設計できるようになります。
マーケティング担当者であれば、営業に嫌がられないリード獲得の考え方が整理できます。
営業やマネージャーであれば、マーケティングの成果を数字でどう見ればいいかがわかります。
経営者やリーダーであれば、「リード数は増えているのに売上につながらない」という問題を、どこから直せばいいか見えてきます。
リード獲得のKPIは、単なる管理表ではありません。
マーケティングと営業が、同じ方向を向くための共通言語です。
数を追うだけのKPIから、売上につながるKPIへ。
ここを見直すだけで、リード獲得の意味はかなり変わります。
リード獲得のKPIは「数」だけで追うと失敗しやすい
リード獲得のKPIを考える時、最初に「月に何件取るか」を決めるのは自然です。
数字としてわかりやすいです。
目標管理もしやすいです。
広告やSEO、セミナーなどの施策ごとの成果も比べやすいです。
ただ、リード獲得数だけを追うと、だんだん現場でズレが出てきます。
マーケティングは「目標件数を達成した」と考える。
営業は「追えるリードが少ない」と感じる。
経営は「なぜ売上につながっていないのか」と見る。
ここがズレると、リード獲得は成果ではなく、部門間の摩擦の原因になります。
リード獲得数だけをKPIにすると起きる問題
リード獲得数だけをKPIにすると、どうしても「数を増やすこと」が目的になりやすいです。
たとえば、資料ダウンロードのハードルを下げる。
広いターゲットに広告を出す。
誰でも興味を持ちそうなテーマのホワイトペーパーを作る。
キャンペーンで一時的に申し込みを増やす。
こうした施策をすれば、リード数は増えるかもしれません。
でも、そのリードが本当に営業に渡せる状態かは別です。
ターゲット企業ではないかもしれません。
検討度が低いかもしれません。
ただ情報収集しただけかもしれません。
競合調査のためにダウンロードした人かもしれません。
この状態でリード数だけを成果として見てしまうと、マーケティングは達成感を持ち、営業は不満を持ちます。
「リードは増えています」
「でも、商談になりません」
この会話が増えたら、KPI設計を見直すタイミングです。
リード獲得数は大事です。
ただし、それだけでは足りません。
数のKPIは入口です。
成果を見るには、質とその後の動きまで追う必要があります。
マーケティング部門と営業部門で評価がズレる理由
マーケティング部門と営業部門で評価がズレる理由は、見ている数字が違うからです。
マーケティングは、リード獲得数、CVR、CPA、CPLを見ます。
広告費に対して何件リードが取れたか。
どの施策が効率よく獲得できたか。
この視点はとても大事です。
一方で、営業はその後を見ます。
電話がつながるか。
メールに返信があるか。
課題感があるか。
商談になるか。
予算や決裁者に近いか。
つまり、マーケティングは入口を見て、営業は出口に近い部分を見ています。
この違いがズレを生みます。
私もBtoBマーケティングをしていて、ここは本当に大事だと感じます。
マーケティング側では「良いリードが取れた」と思っていても、営業から見ると「まだ追うには弱い」ということがあります。
逆に営業が「このリードは良かった」と言うものを見てみると、獲得単価は高いけれど商談化率が高いこともあります。
だから、部門ごとに別々の数字を見るのではなく、共通で見る数字が必要です。
・MQL数
・SQL数
・商談化率
・有効リード率
・受注貢献額
こうした指標を一緒に見ることで、評価のズレは減っていきます。
リードの量と質を両方見ることが成果につながる
リード獲得では、量も質もどちらも大事です。
質だけを追って、リード数が少なすぎると、商談数が足りません。
逆に、量だけを追って、質が低いと、営業が疲弊します。
大切なのは、量と質を分けて見ることです。
量のKPIには、リード獲得数、CVR、CPL、資料ダウンロード数、セミナー申込数などがあります。
質のKPIには、MQL数、SQL数、商談化率、有効リード率、ターゲット企業含有率などがあります。
成果のKPIには、商談数、受注率、受注金額、ROIなどがあります。
この3つを分けて見ると、問題の場所がわかりやすくなります。
たとえば、リード数は多いのに商談化率が低いなら、質に問題がある可能性があります。
リード数は少ないけれど商談化率が高いなら、獲得施策を増やせば伸びる可能性があります。
商談化率は高いのに受注率が低いなら、営業プロセスや提案内容に課題があるかもしれません。
リード獲得KPIは、ひとつの数字で判断しないことが大事です。
量、質、成果を分けて見ることで、次に何を改善すべきかが見えてきます。
経営が見たいKPIと現場が追いやすいKPIは違う
リード獲得のKPIを設計する時に気をつけたいのは、経営が見たい数字と、現場が日々追いやすい数字は違うということです。
経営が見たいのは、最終的には売上への貢献です。
どれだけ商談が生まれたか。
どれだけ受注につながったか。
広告費やコンテンツ制作費に対して、どれだけ回収できたか。
一方で、現場が毎日動かしやすいのは、もっと手前の数字です。
・広告のクリック率
・LPのCVR
・資料ダウンロード数
・セミナー申込数
・メールのクリック率
・MQL転換率
これらは、現場が改善アクションにつなげやすい数字です。
だから、KPI設計では、経営向けのKPIと現場向けのKPIを分けて考える必要があります。
経営向けには、商談数、受注金額、ROI、CAC、LTVとのバランスを見る。
現場向けには、リード獲得数、CVR、CPL、MQL転換率、施策別の反応を見る。
このように分けると、KPIが使いやすくなります。
全部を同じ会議で同じ粒度で見ると、話がぼやけます。
経営会議で細かいメールクリック率だけを見ても、意思決定につながりにくいです。
現場の改善会議で受注金額だけを見ても、明日何を直せばいいかわかりません。
KPIは、見る人と使う目的に合わせて設計することが大切です。
リード獲得KPIの基本例
ここからは、リード獲得でよく使う基本的なKPI例を整理します。
まずは、量を見るKPIです。
これはリード獲得の入口を見るための数字です。
ただし、何度も言うように、入口だけで評価してはいけません。
ここで見る数字は、あくまで改善のスタート地点です。
リード獲得数
リード獲得数は、最も基本的なKPIです。
一定期間で何件のリードを獲得できたかを見ます。
月次で見ることもあれば、週次、キャンペーン単位、施策単位で見ることもあります。
たとえば、今月の新規リードが300件。
広告から120件、SEOから80件、ウェビナーから50件、展示会から50件。
このように見ると、どの施策がリードを生んでいるかがわかります。
ただし、リード獲得数は増えればよいというものではありません。
ターゲット外のリードが増えているだけなら、営業にとっては負担になります。
検討度が低い人ばかりなら、ナーチャリングが必要です。
メールアドレスだけ集まっていても、会社情報や役職が不十分なら、営業が判断しにくくなります。
だから、リード獲得数を見る時は、必ず質の指標とセットで見ます。
リード獲得数は、成果の全体量を見るための基本指標です。
ただし、それだけで成功とは判断しないことが大切です。
CVR
CVRは、広告やLP、記事などを見た人のうち、どれくらいがリード化したかを見る指標です。
たとえば、LPに1000人訪問して、50人が資料請求したら、CVRは5パーセントです。
CVRを見ると、流入した人をどれだけリードに変えられているかがわかります。
CVRが低い時は、いくつかの原因が考えられます。
・訴求がターゲットに合っていない
・LPの内容がわかりにくい
・フォーム項目が多すぎる
・CTAが弱い
・広告と遷移先の内容がズレている
CVRは、リード獲得の効率を見るうえでとても重要です。
ただし、CVRだけを上げようとすると、フォーム項目を減らしすぎたり、広い訴求にしたりして、リードの質が落ちることがあります。
BtoBでは、CVRの高さだけでなく、CVした人がMQLやSQLに転換しているかも見る必要があります。
CVRは高い。
でも商談化しない。
この場合は、リード化のハードルが低すぎるか、訴求が広すぎる可能性があります。
CVRは量の効率を見る数字ですが、質とのバランスを忘れないことが大切です。
CPA・CPL
CPAやCPLは、1件の成果や1件のリードを獲得するために、いくらかかったかを見る指標です。
リード獲得では、CPLという言い方をよく使います。
たとえば、広告費が50万円でリードが100件取れたなら、CPLは5000円です。
この数字は、施策を比較する時に便利です。
広告AはCPLが3000円。
広告BはCPLが8000円。
一見すると、広告Aの方が良さそうに見えます。
でも、ここで注意が必要です。
広告Aのリードは商談化率が低く、広告Bのリードは商談化率が高いかもしれません。
そうなると、CPLだけで判断すると間違えます。
BtoBでは、安く獲得できるリードが、必ずしも良いリードとは限りません。
むしろ、ターゲットに近いリードほど獲得単価が高くなることもあります。
CPAやCPLを見る時は、必ず後ろの指標とセットで見ます。
・MQL転換率
・SQL転換率
・商談化率
・受注率
・受注金額
安く取れているけれど商談にならないなら、その施策は本当に良いとは言えません。
高く見えても受注につながるなら、投資する価値があります。
ホワイトペーパーのダウンロード数
ホワイトペーパーのダウンロード数は、BtoBマーケティングでよく見るKPIです。
ノウハウ資料、チェックリスト、調査レポート、事例集などをダウンロードしてもらい、リードを獲得します。
このKPIを見ると、どのテーマにニーズがあるかがわかります。
たとえば、同じ広告費をかけた時に、課題解決型の資料はよくダウンロードされるけれど、サービス紹介資料はあまり落とされない。
この場合、まだ比較検討前の人が多いのかもしれません。
ただし、ダウンロード数が多い資料が、必ずしも商談につながるとは限りません。
広く興味を持たれるテーマは、ダウンロード数が伸びやすいです。
一方で、検討度が高いテーマは、数は少なくても質が高いことがあります。
たとえば、入門ガイドは多くダウンロードされる。
導入比較資料は少ないけれど、商談化率が高い。
このような違いを見ないと、資料の評価を間違えます。
ホワイトペーパーは、ダウンロード数だけでなく、次の指標も見ましょう。
・MQL転換率
・商談化率
・営業接触後の反応
・どの業種や役職がダウンロードしているか
・ダウンロード後の追加行動があるか
資料はリード獲得の入口です。
でも、どんなリードを生んでいるかまで見ることが重要です。
セミナー申込数・参加数
セミナーのKPIでは、申込数と参加数を分けて見ることが大切です。
申込数が多くても、参加者が少なければ、実際に接点を持てた人は限られます。
逆に、申込数は多くなくても、参加率が高く、参加後に商談につながるなら、質の高い施策と言えます。
セミナーでは、次のような数字を見ます。
・申込数
・参加数
・参加率
・アンケート回答数
・資料送付後の反応
・商談化数
・商談化率
特にBtoBでは、セミナー参加者の温度感を見やすいです。
参加しただけでなく、最後まで視聴したか。
質問したか。
アンケートで課題を書いているか。
次回相談を希望しているか。
こうした行動を見ると、営業がフォローしやすくなります。
私もウェビナー施策では、申込数だけで判断しないようにしています。
申込数が多くても、参加率が低く、商談につながらない場合があります。
一方で、少人数でも濃いテーマのウェビナーは、商談につながりやすいことがあります。
セミナーは、数と質の両方が見える施策です。
申込数だけでなく、参加後の行動まで追いましょう。
問い合わせ数・資料請求数
問い合わせ数や資料請求数は、リード獲得の中でも比較的温度感が高いKPIです。
特に問い合わせは、相手が何らかの具体的な関心を持っている可能性があります。
資料請求も、サービス理解や比較検討の入口になりやすいです。
ただし、問い合わせや資料請求も、すべて同じ質ではありません。
すぐに商談化する問い合わせもあれば、情報収集だけの問い合わせもあります。
代理店や競合調査のようなケースもあります。
対象外の企業から来ることもあります。
そのため、問い合わせ数や資料請求数を見る時は、必ず中身を確認します。
・ターゲット企業か
・会社規模は合っているか
・業種は合っているか
・問い合わせ内容に課題感があるか
・営業が接触できたか
・商談につながったか
問い合わせ数が増えているのに売上につながらない場合は、フォームや訴求にズレがあるかもしれません。
逆に、問い合わせ数は少なくても、商談化率や受注率が高いなら、かなり価値のあるチャネルです。
問い合わせや資料請求は、リード獲得の中でも売上に近い指標です。
だからこそ、数だけでなく、質と結果まで見て評価しましょう。
リードの質を見るKPI例
リード獲得で本当に大事なのは、ここからです。
数が取れた後に、そのリードが営業に渡せる状態なのか。
商談につながる可能性があるのか。
ターゲットに合っているのか。
ここを見るために、質のKPIが必要になります。
MQL数
MQLは、マーケティング部門が見込み度が高いと判断したリードです。
すべてのリードを営業に渡すのではなく、一定の条件を満たしたリードをMQLとして扱います。
たとえば、次のような条件です。
・ターゲット業種に当てはまる
・会社規模が合っている
・役職や職種が合っている
・資料を複数回ダウンロードしている
・セミナーに参加している
・料金ページや事例ページを見ている
MQL数を見ることで、獲得したリードの中に、どれくらい営業に渡せそうな人がいるかがわかります。
リード数が多くても、MQL数が少ないなら、質に課題があります。
逆にリード数は少なくても、MQL数が安定しているなら、良い獲得ができている可能性があります。
ただし、MQLの定義が曖昧だと意味がありません。
なんとなく温度感が高そう。
資料を落としたからMQL。
会社名が知っている企業だからMQL。
このように曖昧にすると、営業とのズレが生まれます。
MQL数をKPIにするなら、営業と一緒に定義を決めることが大切です。
MQL転換率
MQL転換率は、獲得したリードのうち、どれくらいがMQLになったかを見る指標です。
たとえば、1000件リードを獲得して、そのうち200件がMQLなら、MQL転換率は20パーセントです。
この指標を見ると、リード獲得の質がわかります。
リード数は増えているのにMQL転換率が下がっている場合、広く取りすぎている可能性があります。
ターゲット外のリードが増えているかもしれません。
検討度の低い人が多くなっているかもしれません。
逆に、リード数は少なくてもMQL転換率が高い施策は、質が高い可能性があります。
たとえば、SEO記事からのリードは少ないけれどMQL転換率が高い。
ウェビナーは申込数が少ないけれどMQL化しやすい。
展示会は数が多いが、MQL転換率はブース来訪目的によって大きく変わる。
こうした違いを見ることで、施策ごとの役割が見えてきます。
MQL転換率は、量と質の橋渡しになる指標です。
リード獲得数だけでは見えない問題を見つけるために、必ず確認したい数字です。
SQL数
SQLは、営業がフォローすべきと判断したリードです。
MQLがマーケティング側の判断だとすると、SQLは営業側の判断に近い数字です。
営業が見て、「この人は商談化の可能性がある」「今追う価値がある」と判断したリードがSQLになります。
SQL数を見ると、マーケティングが生み出したリードが、営業活動につながっているかがわかります。
MQLは多いのにSQLが少ない場合、営業との認識にズレがあるかもしれません。
・MQLの基準が甘い
・営業が求める条件と違う
・必要な情報が足りない
・タイミングが早すぎる
・フォロー優先度が低い
このような問題が考えられます。
SQL数は、マーケティングと営業の接続部分を見るKPIです。
リード獲得を営業成果につなげたいなら、MQLだけで止めず、SQLまで見る必要があります。
SQL数が増えているかどうかは、マーケティングが営業にとって意味のある機会を作れているかを見る重要な指標です。
SQL転換率
SQL転換率は、MQLのうち、どれくらいがSQLになったかを見る指標です。
この数字が低い場合、マーケティングが良いと思っているリードと、営業が良いと思っているリードがズレている可能性があります。
たとえば、マーケティングは行動スコアを重視している。
でも営業は会社規模や部署、役職を重視している。
このようなズレがあると、MQLは増えてもSQLになりません。
SQL転換率を見る時は、営業が却下した理由も一緒に見ると良いです。
・対象業種ではない
・会社規模が小さすぎる
・決裁に関与していない
・課題がまだ弱い
・予算感が合わない
・連絡がつかない
こうした理由を集めると、MQLの定義を改善できます。
SQL転換率は、営業とのすり合わせにとても役立つKPIです。
数字だけ見て「低いですね」で終わらせるのではなく、なぜ低いのかを一緒に確認することが大事です。
マーケティングと営業が同じ定義を持てると、SQL転換率は改善しやすくなります。
商談化率
商談化率は、獲得したリードやSQLのうち、どれくらいが実際の商談になったかを見る指標です。
リード獲得KPIの中でも、かなり重要な数字です。
なぜなら、商談化率を見ると、リードが営業活動の成果に近づいているかがわかるからです。
リード数が多くても、商談化率が低ければ、営業の負担が増えている可能性があります。
逆にリード数が少なくても、商談化率が高ければ、質の高いリードを獲得できている可能性があります。
商談化率を見る時は、施策別に分けることが大切です。
・Web広告経由
・SEO記事経由
・ホワイトペーパー経由
・ウェビナー経由
・展示会経由
・メール経由
・紹介経由
どのチャネルが商談化しやすいかを見ると、予算配分や施策改善に活かせます。
商談化率は、マーケティングと営業が一緒に見るべき数字です。
「リードは取れているか」ではなく、**「商談につながるリードを取れているか」**を判断するためのKPIです。
有効リード率
有効リード率は、獲得したリードのうち、実際に営業やナーチャリングの対象として有効だったリードの割合です。
これは会社によって定義が変わります。
たとえば、次のようなリードを有効と見ることがあります。
・ターゲット企業である
・連絡先情報が正しい
・会社名や部署が確認できる
・営業対象エリアに入っている
・競合や学生ではない
・明らかな冷やかしではない
有効リード率を見ると、獲得数の中身が見えます。
リード数が1000件あっても、有効リードが300件なら、実際に使えるのは300件です。
この差を見ないまま成果を語ると、営業との認識がズレます。
有効リード率が低い場合は、フォーム項目、広告配信、コンテンツテーマ、獲得導線を見直す必要があります。
たとえば、フォームの自由入力だけでは会社情報が取れない。
広すぎる広告配信で対象外が多い。
誰でも欲しがる資料でターゲット外が増えている。
こうした原因が考えられます。
有効リード率は、リード獲得数を現実的に見るための指標です。
ターゲット企業含有率
ターゲット企業含有率は、獲得したリードの中に、自社が狙いたい企業がどれくらい含まれているかを見る指標です。
BtoBでは、これはかなり重要です。
どれだけリード数が多くても、ターゲット企業が少なければ売上につながりにくいです。
特にエンタープライズ向けや特定業界向けのサービスでは、数よりも狙った企業からの反応が重要になります。
ターゲット企業含有率を見る時は、あらかじめターゲット条件を決めておく必要があります。
・業種
・従業員規模
・売上規模
・地域
・導入可能性
・既存システムとの相性
・重点アカウントかどうか
この条件が曖昧だと、含有率を見ても判断できません。
リード獲得施策では、広く反応を取る施策と、狙った企業に届ける施策があります。
どちらが良い悪いではありません。
目的が違います。
ターゲット企業含有率は、特にABMや特定業界向け施策で役立ちます。
狙った企業からリードが取れているかを見ることで、リード獲得の質がかなり具体的になります。
決裁者・関与者の割合
リードの質を見る時は、役職や関与度も重要です。
資料をダウンロードした人が現場担当者なのか。
部門責任者なのか。
経営者なのか。
決裁者なのか。
情報収集担当なのか。
これによって、営業アプローチは変わります。
BtoBでは、ひとりのリードだけで受注が決まることは少ないです。
現場担当者、上司、部門責任者、情報システム、購買、経営層など、複数の人が関わります。
そのため、決裁者だけを追えばいいわけではありません。
ただ、どの立場の人がリードになっているかは見ておく必要があります。
たとえば、現場担当者からのリードが多いなら、課題理解や社内説明用の資料が有効かもしれません。
責任者からのリードが多いなら、費用対効果や導入事例を出した方が良いかもしれません。
経営層が多いなら、事業インパクトや投資対効果が重要になります。
決裁者・関与者の割合を見ると、コンテンツやフォローの設計が変わります。
リードの役職をただの属性情報として見るのではなく、次のコミュニケーションを決める材料として使いましょう。
リード獲得後の成果を見るKPI例
リード獲得KPIは、獲得した時点で終わりではありません。
むしろ、本当に大事なのはその後です。
商談になったか。
案件になったか。
受注したか。
売上に貢献したか。
投資に見合っているか。
ここまで見て、はじめてリード獲得の成果がわかります。
商談数
商談数は、リード獲得後に実際に商談化した件数です。
これは、マーケティング活動が営業機会をどれだけ作ったかを見る重要なKPIです。
リード数が増えても商談数が増えないなら、何かがズレています。
リードの質が低いのかもしれません。
営業への引き渡し条件が悪いのかもしれません。
フォローが遅いのかもしれません。
コンテンツと営業トークがつながっていないのかもしれません。
商談数を見る時は、リード獲得施策別に分けることが大切です。
どの施策から商談が生まれているか。
どのテーマの資料が商談につながっているか。
どの広告訴求が営業機会を作っているか。
これを見ることで、ただリードを増やすのではなく、商談を生む施策に投資できます。
商談数は、営業からも理解されやすい数字です。
マーケティングが「リードを1000件取りました」と言うより、「そのうち80件が商談になりました」と言う方が、成果として伝わりやすいです。
案件化率
案件化率は、商談のうち、どれくらいが具体的な案件になったかを見る指標です。
商談化しただけでは、まだ売上にはなっていません。
ヒアリングだけで終わる商談もあります。
情報交換で終わることもあります。
時期が合わずに止まることもあります。
案件化率を見ることで、商談の質がわかります。
商談数は多いのに案件化率が低い場合、リードの検討度が低い可能性があります。
または、営業が商談化の基準を低く設定しすぎている可能性もあります。
案件化率を改善するには、商談前の情報を増やすことが大事です。
・課題は何か
・導入時期はいつか
・予算感はあるか
・関与者は誰か
・なぜ資料を請求したのか
・どのコンテンツを見ているのか
こうした情報があると、営業は商談の準備をしやすくなります。
案件化率は、マーケティングと営業の接続の深さを見る指標です。
リードを渡すだけでなく、案件になりやすい状態で渡せているかを確認しましょう。
受注率
受注率は、案件のうち、どれくらいが実際に受注につながったかを見る指標です。
リード獲得のKPIとしては少し後ろの数字ですが、とても重要です。
なぜなら、商談数が増えても受注率が低ければ、売上にはつながりにくいからです。
受注率が低い場合は、いくつかの原因が考えられます。
・ターゲットがズレている
・課題はあるが予算がない
・競合比較で負けている
・期待値が広告や資料で上がりすぎている
・営業提案とマーケティング訴求が合っていない
マーケティング側も、受注率を見るべきです。
「受注は営業の仕事だから」と切り離してしまうと、リード獲得の改善が途中で止まります。
広告やコンテンツでどんな期待を作っているか。
その期待に対して、営業はどんな提案をしているか。
受注した顧客は、最初にどの施策から入ってきたか。
ここまで見ると、マーケティングの改善にもつながります。
受注率は、リード獲得の質を最終的に判断するための大切な数字です。
受注金額
受注金額は、リード獲得施策がどれだけ売上を生んだかを見るKPIです。
リード数や商談数だけでは、金額の大きさはわかりません。
たとえば、A施策はリードが多いけれど、小規模案件が中心。
B施策はリードが少ないけれど、大型案件につながりやすい。
この場合、リード数だけで見るとA施策が良く見えます。
でも、受注金額で見るとB施策の方が価値が高いかもしれません。
BtoBでは、案件単価の違いが大きいです。
だから、件数だけで評価すると判断を間違えることがあります。
受注金額を見る時は、施策別、チャネル別、コンテンツ別に分けると良いです。
・どの広告が高単価案件につながっているか
・どのホワイトペーパーが大きな商談を生んでいるか
・どのウェビナー参加者が受注しやすいか
・どのSEO記事から入ったリードが売上につながっているか
この情報があると、予算配分の判断がしやすくなります。
リード獲得の目的は、リード数を増やすことではありません。
売上につながる入口を作ることです。
その意味で、受注金額は必ず見たいKPIです。
受注貢献額
受注貢献額は、マーケティング施策がどれだけ受注に関わったかを見る指標です。
BtoBでは、ひとつの施策だけで受注が決まることは少ないです。
最初はSEO記事を読んだ。
次にホワイトペーパーをダウンロードした。
その後ウェビナーに参加した。
営業と商談した。
事例資料を見て、最終的に受注した。
このように、複数の接点を経て受注することが多いです。
そのため、「最後に問い合わせた施策だけ」を評価すると、手前の施策の価値が見えなくなります。
受注貢献額を見ることで、リード獲得施策が売上にどう関わっているかを把握できます。
たとえば、SEO記事は直接CVは少ないけれど、受注した企業の多くが初期接点として読んでいる。
ウェビナーは直接受注しないけれど、検討を進めるきっかけになっている。
ホワイトペーパーは商談前の理解を深めている。
このような貢献を見える化できます。
受注貢献額は、マーケティング活動を短期の獲得数だけで判断しないために重要です。
ROI
ROIは、投資に対してどれだけ利益や成果が返ってきたかを見る指標です。
リード獲得では、広告費、制作費、ツール費、人件費などを使います。
それに対して、どれだけ受注や売上につながったかを見る必要があります。
ROIを見ると、施策が事業として見合っているかがわかります。
リード数が多い施策でも、費用が高く、受注につながらなければROIは低くなります。
逆に、リード数が少なくても、受注単価が高く、利益につながるならROIは高くなります。
ただし、BtoBではROIをすぐに判断しにくいことがあります。
リード獲得から受注まで時間がかかるからです。
半年後、一年後に受注することもあります。
そのため、短期だけで見て「この施策は悪い」と決めつけるのは危険です。
ROIを見る時は、短期と中長期を分けて考えるとよいです。
短期では、MQL、SQL、商談化率を見る。
中長期では、受注金額や受注貢献額を見る。
このように段階を分けると、判断しやすくなります。
ROIは経営に説明しやすい指標です。
ただし、リード獲得の時間軸に合わせて見ることが大切です。
CAC
CACは、顧客を1社獲得するためにかかったコストです。
広告費だけでなく、マーケティング活動や営業活動のコストも含めて考えることがあります。
リード獲得では、CPLだけを見ていると、顧客獲得コストの全体が見えません。
たとえば、CPLは安いけれど、商談化率が低く、営業工数が多くかかる施策があります。
この場合、リード単価は安くても、顧客獲得コストは高くなる可能性があります。
逆に、CPLは高いけれど、商談化率と受注率が高い施策は、CACで見ると効率が良いこともあります。
CACを見る時は、リード獲得から受注までの全体で考えることが大切です。
・リード獲得コスト
・ナーチャリングコスト
・営業フォロー工数
・商談数
・受注率
・受注単価
これらを合わせて見ると、どの施策が本当に効率的かが見えてきます。
CACは、マーケティングだけでなく、営業や経営とも共有しやすい指標です。
安いリードを大量に取るより、顧客獲得コスト全体で良い施策を選ぶ。
この考え方が大事です。
LTVとのバランス
LTVは、ひとりの顧客や一社の顧客が、長期的にどれだけの売上や利益をもたらすかを見る考え方です。
リード獲得では、CACとLTVのバランスを見ることが大切です。
たとえば、顧客獲得に20万円かかったとしても、その顧客が長期的に200万円の利益を生むなら、投資する価値があります。
逆に、獲得コストが安くても、すぐ解約したり、単価が低かったりすれば、長期的には良くない場合があります。
BtoBでは、最初の受注金額だけで判断しない方がよいことがあります。
継続利用がある。
アップセルがある。
他部署展開がある。
紹介につながる。
こうした可能性があるなら、LTVまで見て判断する必要があります。
リード獲得KPIでは、短期の獲得効率と長期の顧客価値を分けて見ることが大切です。
CPLが高いから悪い。
CACが高いから悪い。
そう単純には言えません。
長く付き合える良い顧客を獲得できているか。
この視点を持つと、KPI設計はかなり変わります。
ファネル別に見るリード獲得KPI例
リード獲得KPIは、ファネルごとに分けて考えると整理しやすいです。
ファネルとは、顧客が認知、興味関心、比較検討、商談、受注へ進んでいく流れです。
すべての段階で同じKPIを見ると、判断を間違えることがあります。
認知段階では、いきなり商談化率だけを見ても厳しいです。
比較検討段階では、表示回数だけ見ても成果がわかりません。
段階ごとに見るべきKPIを変えることが大切です。
認知段階で見るべきKPI
認知段階では、まだ相手は自社のことを知らないかもしれません。
課題をはっきり認識していない場合もあります。
この段階では、いきなり問い合わせ数だけを追うと、成果が見えにくくなります。
認知段階で見るKPIは、接点をどれだけ作れているかです。
・表示回数
・リーチ数
・広告クリック数
・記事閲覧数
・SNSでの反応
・指名検索の変化
この段階では、まず知ってもらうことが大切です。
ただし、見られれば何でもいいわけではありません。
ターゲットに近い人に届いているかを見ます。
たとえば、記事閲覧数が多くても、ターゲット外の人ばかりなら意味が弱くなります。
広告の表示回数が多くても、関係の薄い層に出ているだけなら成果につながりにくいです。
認知段階では、量の数字を見ながら、ターゲットとのズレも確認しましょう。
興味関心段階で見るべきKPI
興味関心段階では、ユーザーが少しずつ課題に関心を持ち始めます。
この段階では、ただ見られているだけでなく、次の行動があるかを見ます。
・資料ダウンロード数
・ホワイトペーパー閲覧数
・メルマガ登録数
・セミナー申込数
・記事から関連ページへの遷移
・メールクリック率
興味関心段階では、コンテンツのテーマが重要です。
相手の悩みに合っているテーマなら、ダウンロードや登録が生まれやすくなります。
逆に、自社サービスの説明ばかりだと、まだ早いと感じられることがあります。
この段階のKPIを見る時は、どのテーマに反応しているかを確認しましょう。
たとえば、入門テーマに反応しているのか。
比較テーマに反応しているのか。
失敗事例に反応しているのか。
チェックリストに反応しているのか。
興味関心段階のKPIは、顧客の関心を読むための数字です。
比較検討段階で見るべきKPI
比較検討段階では、ユーザーはかなり具体的に情報を探しています。
この段階では、サービスの違いや導入判断に必要な情報が重要になります。
見るべきKPIは、より商談に近い行動です。
・サービス資料請求数
・導入事例閲覧数
・料金ページ閲覧数
・比較資料ダウンロード数
・無料相談申込数
・問い合わせ数
この段階では、リードの質が高くなりやすいです。
ただし、競合と比較されている可能性も高いです。
そのため、訴求やコンテンツの具体性が重要になります。
比較検討段階のKPIを見る時は、商談化率やSQL転換率も一緒に見ましょう。
資料請求は多いけれど商談化しないなら、資料の内容や営業フォローに課題があるかもしれません。
料金ページは見られているのに問い合わせが少ないなら、価格への不安を解消できていない可能性があります。
比較検討段階では、行動の質を細かく見ることが大切です。
商談化前に見るべきKPI
商談化前は、マーケティングと営業の連携がとても重要になる段階です。
リードは獲得できている。
ある程度の興味もある。
でも、まだ商談にはなっていない。
この段階では、リードを営業に渡す条件やタイミングが重要になります。
見るべきKPIは、次のようなものです。
・MQL数
・SQL数
・MQLからSQLへの転換率
・営業接触率
・営業接触までの時間
・メール返信率
・商談設定率
特に、営業接触までの時間は見落とされがちです。
問い合わせや資料請求があったのに、営業フォローが数日後になる。
その間に温度感が下がる。
競合に連絡してしまう。
こうしたことはよくあります。
商談化前のKPIでは、スピードと情報の引き渡しが重要です。
マーケティングがどんな資料から獲得したのか。
どのページを見ているのか。
どんな課題に関心がありそうか。
これを営業に渡せると、商談化率は上がりやすくなります。
受注につながった後に振り返るKPI
受注後に振り返るKPIも大切です。
受注した後に、最初の接点を振り返ることで、どの施策が本当に成果につながったかがわかります。
見るべきKPIは、次のようなものです。
・受注リードの初回流入チャネル
・受注前に見ていたコンテンツ
・商談前の資料ダウンロード履歴
・受注金額
・受注までの期間
・LTV
・解約率
受注後に見ると、意外なことがわかることがあります。
リード獲得数は少ない記事が、実は受注企業によく読まれている。
直接問い合わせにはつながっていないウェビナーが、商談前の理解促進に効いている。
展示会で接点を持った企業が、半年後にSEO経由で再訪して問い合わせている。
このような動きは、入口だけ見ていると見えません。
受注後の振り返りは、リード獲得施策を強くするための宝の山です。
売れた後に振り返ることで、売れる前の打ち手が見えてきます。
施策別に見るリード獲得KPI例
リード獲得KPIは、施策ごとに見ることも大切です。
広告、SEO、ホワイトペーパー、ウェビナー、展示会、メール、SNSでは、役割が違います。
すべてを同じKPIで比べると、施策の良さを見誤ります。
ここでは、代表的な施策別に見るべきKPIを整理します。
Web広告で見るべきKPI
Web広告では、まず配信効率を見ます。
表示回数、クリック率、クリック単価、CVR、CPLなどです。
これらを見ることで、広告がどれくらい効率よくリードを獲得できているかがわかります。
ただし、Web広告は数だけ伸ばしやすい施策でもあります。
広く配信すれば、リード数は増えるかもしれません。
強い訴求にすれば、クリック率も上がるかもしれません。
でも、そのリードが商談につながらなければ意味が弱くなります。
Web広告では、次のようなKPIをセットで見ます。
・クリック率
・CVR
・CPL
・MQL転換率
・SQL転換率
・商談化率
・受注貢献額
広告のKPIを見る時は、媒体別、訴求別、ターゲット別に分けることも重要です。
どの広告文が質の高いリードを生んでいるか。
どのバナーが商談化しやすいか。
どの媒体のリードが営業に評価されているか。
ここまで見ると、広告改善はかなり具体的になります。
SEO記事で見るべきKPI
SEO記事では、まず検索流入を見ることが多いです。
検索順位、表示回数、クリック数、記事閲覧数などです。
ただし、SEO記事の目的はアクセスを集めることだけではありません。
BtoBでは、記事からリード獲得につなげる設計が重要です。
見るべきKPIは、次のようなものです。
・検索順位
・自然検索流入数
・記事の滞在時間
・関連記事への遷移
・資料ダウンロード数
・CVR
・MQL転換率
・受注リードの閲覧履歴
SEO記事は、すぐにリード化しないこともあります。
情報収集の初期段階で読まれることが多いからです。
そのため、短期のCVだけで評価すると、価値を見誤ることがあります。
たとえば、ある記事は直接CVが少ない。
でも、受注企業の多くが最初に読んでいた。
この場合、その記事は認知や課題理解に貢献している可能性があります。
SEO記事は、短期CVと中長期の受注貢献を分けて見ることが大切です。
ホワイトペーパーで見るべきKPI
ホワイトペーパーでは、ダウンロード数だけでなく、ダウンロード後の動きを見ることが大切です。
資料のテーマによって、獲得できるリードの質は大きく変わります。
入門資料は広くダウンロードされやすいです。
比較資料や導入事例は数が少なくても、商談につながりやすいことがあります。
チェックリストは課題認識を深めるのに向いています。
ホワイトペーパーで見るべきKPIは、次のようなものです。
・ダウンロード数
・CVR
・CPL
・MQL転換率
・SQL転換率
・商談化率
・追加資料の閲覧
・営業接触後の反応
資料ごとの役割を考えることも大切です。
すべての資料に商談化を求めると、評価がズレます。
認知向けの資料は、まず接点を作る役割かもしれません。
比較検討向けの資料は、商談化に近い役割かもしれません。
ホワイトペーパーのKPIは、資料の目的に合わせて設計しましょう。
ウェビナーで見るべきKPI
ウェビナーでは、申込数、参加数、参加率を見るのが基本です。
ただ、それだけでは足りません。
BtoBのウェビナーでは、参加後の動きが重要です。
・申込数
・参加数
・参加率
・視聴時間
・アンケート回答率
・個別相談希望数
・商談化数
・商談化率
特にアンケートは大事です。
参加者がどんな課題を持っているか。
どのテーマに関心があるか。
導入時期はあるか。
追加で知りたい情報は何か。
これがわかると、営業フォローがしやすくなります。
ウェビナーは、単なるリード獲得施策ではありません。
見込み客の課題を深く知る場でもあります。
だから、申込数だけでなく、参加後の質まで見ましょう。
展示会で見るべきKPI
展示会では、名刺獲得数をKPIにしがちです。
もちろん名刺獲得数は大事です。
ただ、展示会は名刺を集めるだけでは成果が見えません。
見るべきKPIは、次のようなものです。
・名刺獲得数
・有効リード数
・ターゲット企業含有率
・当日商談数
・後日商談設定数
・営業フォロー完了率
・案件化率
・受注金額
展示会では、現場での会話内容も重要です。
どんな課題を話していたか。
誰が来場したか。
検討時期はいつか。
競合と比較しているか。
資料送付が必要か。
これを記録しないと、名刺がただのリストになってしまいます。
展示会は費用も工数も大きい施策です。
だからこそ、獲得数だけでなく、商談や案件へのつながりまで見ましょう。
メールマーケティングで見るべきKPI
メールマーケティングでは、開封率やクリック率を見ることが多いです。
ただし、メールの目的は読まれることだけではありません。
リードを育て、次の行動につなげることが目的です。
見るべきKPIは、次のようなものです。
・配信数
・到達率
・開封率
・クリック率
・資料ダウンロード数
・セミナー申込数
・商談化数
・配信停止率
メールでは、相手の検討段階に合った内容を送ることが大切です。
まだ課題認識の段階の人に、いきなり商談相談を送っても重いです。
比較検討している人に、入門記事だけを送っても弱いです。
メールのKPIを見る時は、どのリードに、どの内容を送ったかを分けて見ましょう。
開封率が高くても、クリックされないなら件名と本文のズレがあるかもしれません。
クリック率が高くても商談化しないなら、CTAが軽すぎるかもしれません。
メールは、リードの温度感を少しずつ上げる施策です。
短期の反応だけでなく、ナーチャリング全体で見ましょう。
SNS運用で見るべきKPI
SNS運用は、リード獲得に直接つながりにくいと思われることがあります。
ただ、BtoBでもSNSは認知や信頼形成に役立ちます。
見るべきKPIは、目的によって変わります。
・インプレッション
・エンゲージメント
・プロフィールアクセス
・サイト流入
・資料ダウンロード数
・セミナー申込数
・指名検索の変化
・商談時の認知経路
SNSは、短期でリード数だけを追うと評価しにくいです。
むしろ、接点を増やし、信頼を作り、検索や問い合わせの前段階を支える役割があります。
ただし、何も測らなくていいわけではありません。
SNSからどのページに流入しているか。
どの投稿が資料ダウンロードにつながっているか。
商談で「投稿を見ていました」と言われることがあるか。
こうした情報を集めると、SNSの役割が見えてきます。
SNSは、直接CVだけでなく、間接的な貢献も含めて見ることが大切です。
BtoBマーケティングで重要なKPI設計の考え方
ここまでKPI例をたくさん見てきました。
ただ、KPIはたくさん設定すれば良いわけではありません。
むしろ、見る数字が多すぎると、何を改善すべきかわからなくなります。
大事なのは、自社の営業プロセスに合わせて、意味のあるKPIを選ぶことです。
最終的な売上目標から逆算する
KPI設計では、最終的な売上目標から逆算することが大切です。
リードを何件取りたいかから考えるのではなく、まず売上目標を確認します。
今期いくら売上を作る必要があるのか。
そのために何件受注が必要なのか。
受注するには何件商談が必要なのか。
商談を作るには何件SQLが必要なのか。
SQLを作るには何件MQLが必要なのか。
MQLを作るには何件リードが必要なのか。
この順番で考えると、リード獲得数の意味が変わります。
ただ「月500件ほしい」ではなく、「売上目標から逆算すると、月500件必要」という説明ができます。
この違いは大きいです。
経営にも説明しやすくなります。
営業ともすり合わせしやすくなります。
施策ごとの目標も現実的になります。
リード獲得KPIは、売上から逆算して初めて意味を持ちます。
リード獲得数をゴールにしない
リード獲得数は大事ですが、ゴールにしてはいけません。
リード獲得数をゴールにすると、数を増やすための施策に寄りやすくなります。
広いテーマの資料を作る。
フォームを軽くする。
ターゲットを広げる。
広告で強い表現を使う。
これでリード数は増えるかもしれません。
でも、商談や受注につながらなければ、現場は疲弊します。
リード獲得数は、あくまで途中の数字です。
本当に見たいのは、そのリードが次に進んだかです。
・MQLになったか
・SQLになったか
・商談になったか
・案件になったか
・受注したか
この流れを見ないと、リード獲得の本当の成果はわかりません。
リード獲得数を追うことは悪くありません。
ただし、必ず後ろのKPIとセットにしましょう。
営業が追えるリードかどうかを定義する
BtoBマーケティングでは、営業が追えるリードかどうかの定義がとても重要です。
マーケティングが「良いリードです」と渡しても、営業が追えなければ意味がありません。
営業が追えるリードとは、単にメールアドレスがあるリードではありません。
・会社名がわかる
・部署や役職がわかる
・課題や関心テーマがわかる
・ターゲット企業に近い
・連絡可能な情報がある
・検討度合いがある程度見える
こうした条件があると、営業は動きやすくなります。
逆に、情報が少ないリードを大量に渡されても、営業は優先順位をつけにくいです。
営業が追えるリードの定義は、マーケティングだけで決めない方がいいです。
営業と一緒に決めることが大切です。
「どんな情報があれば追いやすいですか」
「どの条件なら優先度が高いですか」
「逆に追いにくいリードはどんなものですか」
この会話をするだけで、KPI設計はかなり改善します。
部門ごとのKPIではなく共通指標を持つ
マーケティングと営業で別々のKPIだけを追っていると、部門間のズレが生まれます。
マーケティングはリード数を追う。
営業は商談数や受注を追う。
経営は売上を見る。
この状態だと、それぞれが自分の数字だけを守りたくなります。
マーケティングは「リードは出しています」と言う。
営業は「良いリードがありません」と言う。
経営は「売上につながっていません」と言う。
こうなると、改善の話ではなく、責任の押し付け合いになりやすいです。
だから、共通指標を持つことが大切です。
・SQL数
・商談化率
・有効リード率
・受注貢献額
・営業フォロー完了率
こうした指標は、マーケティングと営業の両方に関係します。
共通指標があると、会話が変わります。
「リード数を増やそう」ではなく、「商談化率を上げるにはどうするか」になります。
「営業が追ってくれない」ではなく、「追いやすい条件は何か」になります。
共通指標は、部門をつなぐためのKPIです。
短期KPIと中長期KPIを分けて考える
リード獲得では、短期KPIと中長期KPIを分けて考えることが大切です。
短期KPIは、すぐに確認できる数字です。
・広告クリック率
・CVR
・リード獲得数
・CPL
・資料ダウンロード数
・セミナー申込数
これらは現場改善に使いやすいです。
一方で、中長期KPIは、時間がかかる数字です。
・商談化率
・案件化率
・受注率
・受注金額
・LTV
・ROI
BtoBでは、リード獲得から受注まで時間がかかることがあります。
そのため、短期KPIだけで施策を判断すると、良い施策を早く止めてしまう可能性があります。
逆に、中長期KPIだけを見ると、現場が今何を改善すべきかわからなくなります。
だから、両方を見る必要があります。
短期KPIで日々改善する。
中長期KPIで本当に成果につながっているか確認する。
この使い分けが、実務ではとても大事です。
リード獲得KPIを決める手順
ここからは、リード獲得KPIをどう決めるかを具体的に見ていきます。
KPIは思いつきで決めるものではありません。
売上目標から逆算し、営業プロセスに合わせて設計します。
この手順で考えると、無理のないKPIになります。
まず受注から逆算して必要商談数を出す
最初に考えるべきなのは、必要な受注数です。
たとえば、今期の新規売上目標があるとします。
平均受注単価がわかっていれば、必要な受注件数を計算できます。
必要な受注件数がわかったら、次に必要商談数を出します。
もし商談からの受注率が20パーセントなら、1件受注するには5件の商談が必要です。
10件受注したいなら、50件の商談が必要です。
このように逆算すると、商談数の目標が見えてきます。
ここを飛ばしてリード数だけ決めると、根拠が弱くなります。
「なんとなく月300件」
「去年より20パーセント増」
「広告予算が増えたから500件」
こうした決め方だと、営業や経営に説明しにくくなります。
受注から逆算すると、KPIに意味が生まれます。
必要商談数からSQL数を計算する
次に、必要商談数からSQL数を逆算します。
SQLのうち、どれくらいが商談になるかを見ます。
たとえば、SQLから商談への転換率が50パーセントなら、50件の商談を作るには100件のSQLが必要です。
この数字を見ると、営業に渡すべきリードの量が見えてきます。
ただし、SQL転換率は固定ではありません。
リードの質によって変わります。
営業フォローの速さによっても変わります。
施策やチャネルによっても変わります。
だから、過去実績を見て現実的な数字を使うことが大切です。
もし過去のSQL転換率が低いなら、単純にSQL数を増やす前に、定義や引き渡し条件を見直す必要があります。
必要商談数からSQL数を逆算すると、マーケティングと営業の接続点が明確になります。
SQL数からMQL数を逆算する
SQL数が決まったら、次はMQL数を逆算します。
MQLのうち、どれくらいが営業に受け入れられてSQLになるかを見ます。
たとえば、MQLからSQLへの転換率が40パーセントなら、100件のSQLを作るには250件のMQLが必要です。
この数字は、マーケティングの責任範囲を考えるうえで重要です。
ただし、MQLの定義が甘いと、MQL数だけ増えてSQLが増えません。
その場合、MQL転換率やMQLの条件を見直す必要があります。
MQL数を逆算する時は、営業と合意した定義を使うことが大切です。
どの属性ならMQLなのか。
どの行動をしたらMQLなのか。
どのスコアを超えたらMQLなのか。
すぐ営業に渡すのか、ナーチャリングするのか。
ここを決めておくと、KPIが実務で使えるようになります。
MQL数から必要リード獲得数を設計する
MQL数が決まったら、最後に必要なリード獲得数を設計します。
MQL転換率が20パーセントなら、250件のMQLを作るには1250件のリードが必要です。
ここで初めて、リード獲得数の目標が出てきます。
つまり、リード獲得数は最初に決めるものではありません。
本来は、受注、商談、SQL、MQLから逆算して出すものです。
この順番で考えると、リード獲得数の目標に説得力が出ます。
ただし、必要リード数が現実的でない場合もあります。
たとえば、必要リード数が月5000件と出た。
でも今の予算やチャネルでは難しい。
この場合は、リード数だけで解決しようとしない方がいいです。
MQL転換率を上げる。
SQL転換率を上げる。
商談化率を上げる。
受注率を上げる。
平均受注単価を上げる。
どこを改善すべきかを考えます。
逆算は、足りない数字を責めるためではありません。
どこを改善すれば目標に近づくかを見るための方法です。
施策ごとに現実的な目標値へ落とし込む
最後に、全体のKPIを施策ごとに落とし込みます。
リードを月1000件獲得する必要があるとしても、すべてを広告で取るわけではありません。
・Web広告で300件
・SEOで200件
・ホワイトペーパーで200件
・ウェビナーで100件
・展示会で150件
・メールやSNSで50件
このように、施策ごとの役割を考えます。
施策によって、得意なことは違います。
広告は短期でリードを増やしやすいです。
SEOは中長期で安定流入を作りやすいです。
ウェビナーは課題理解を深めやすいです。
展示会は直接会話できるので温度感を見やすいです。
メールはナーチャリングに向いています。
施策ごとに同じKPIを求めると、評価を間違えます。
広告にはリード数とCPLを求める。
ウェビナーには参加率と商談化率を求める。
SEOには流入と中長期の受注貢献を見る。
展示会には有効リード率と商談設定数を見る。
このように落とし込むことで、現実的なKPIになります。
リードの質を評価するための具体的な見方
リードの質を見ると言っても、何を見ればいいのかわからない人も多いと思います。
「質が高いリード」と言われても、人によって意味が違います。
営業が追いやすいリード。
ターゲットに合っているリード。
検討度が高いリード。
将来的に育成できるリード。
ここでは、リードの質を具体的に見るポイントを整理します。
会社規模がターゲットに合っているか
まず見るべきなのは、会社規模です。
自社サービスが中堅企業以上向けなのに、個人事業主や小規模企業ばかり獲得しているなら、商談化しにくくなります。
逆に、中小企業向けサービスなのに大企業ばかり獲得しても、導入ハードルが高くなるかもしれません。
会社規模は、リードの質を見るうえでわかりやすい指標です。
従業員数、売上規模、拠点数、事業規模などを確認します。
ただし、大きければ良いわけではありません。
自社のサービスが最も価値を出せる規模に合っているかが重要です。
会社規模が合っていないリードが多い場合は、広告配信やコンテンツのテーマを見直しましょう。
ターゲット外の人にも刺さる広いテーマになっていないか。
フォームで会社規模を取れているか。
配信条件で絞り込めているか。
会社規模を見ることで、リードの質はかなり判断しやすくなります。
業種や職種が想定顧客と合っているか
次に見るべきなのは、業種や職種です。
BtoBサービスは、業種や職種によって課題が大きく変わります。
同じマーケティング支援でも、製造業向けとIT企業向けでは課題が違います。
営業支援でも、法人営業向けと店舗営業向けでは使い方が違います。
だから、獲得したリードの業種や職種が、想定顧客と合っているかを見ます。
ターゲット業種からのリードが増えているなら、施策の方向性は良いかもしれません。
逆に、ターゲット外の業種ばかりなら、訴求が広すぎる可能性があります。
職種も重要です。
マーケティング担当者向けの資料なのに、学生や営業代行会社ばかりダウンロードしている。
経営層向けのセミナーなのに、現場担当者ばかり参加している。
こうした場合、テーマやタイトル、配信面を見直す必要があります。
リードの業種や職種を見ることで、施策が狙った相手に届いているかがわかります。
課題感や検討度合いが見えるか
リードの質を見る時は、課題感や検討度合いも重要です。
会社規模や業種が合っていても、課題感がなければ商談にはなりにくいです。
課題感を見るには、行動データやフォーム情報を確認します。
・どの資料をダウンロードしたか
・どのページを見ているか
・セミナーで質問したか
・問い合わせ内容に具体性があるか
・導入時期を記入しているか
・比較検討中かどうか
たとえば、料金ページや導入事例を見ている人は、比較検討に近いかもしれません。
入門資料だけを見ている人は、まだ情報収集段階かもしれません。
検討度合いが見えると、営業フォローの優先順位をつけやすくなります。
すぐ営業が連絡すべき人。
メールで育成すべき人。
追加コンテンツを送るべき人。
この判断ができるようになります。
リードの質は、属性だけではなく、行動からも判断しましょう。
営業接触後の反応があるか
営業が接触した後の反応も、リードの質を見る重要な情報です。
メールに返信があるか。
電話がつながるか。
商談日程が決まるか。
課題を話してくれるか。
追加資料を求めるか。
これらは、リードの温度感を判断する材料になります。
マーケティング側は、獲得時点の情報だけを見がちです。
でも、営業接触後の反応を見ないと、本当の質はわかりません。
たとえば、資料ダウンロード時点では良さそうに見えたリードでも、営業接触ではまったく反応がないことがあります。
逆に、スコアはそこまで高くないけれど、営業が連絡すると具体的な相談につながることもあります。
この差を見ることで、スコアリングやMQL定義を改善できます。
営業接触後の反応は、マーケティングに戻すべき情報です。
「このチャネルのリードは返信率が高い」
「この資料経由は商談になりやすい」
「このテーマは情報収集だけの人が多い」
こうした声を反映することで、KPI設計は強くなります。
ナーチャリングで育成できるリードか
すべてのリードがすぐ商談になるわけではありません。
むしろBtoBでは、すぐに商談化しないリードの方が多いです。
だから、ナーチャリングで育成できるかどうかも重要です。
今すぐではない。
でも課題はある。
将来的に検討する可能性がある。
メールやセミナーで関係を続けられる。
こうしたリードは、今すぐSQLにならなくても価値があります。
ナーチャリングで育成できるリードかを見るには、継続的な反応を見ます。
・メールを開封しているか
・資料を追加で見ているか
・セミナーに複数回参加しているか
・事例ページを見ているか
・一定期間後に再訪しているか
こうした動きがあるリードは、時間をかけて育成できる可能性があります。
リードの質を見る時に、今すぐ商談になるかだけで判断すると、将来の機会を逃します。
短期で営業に渡すリードと、中長期で育成するリードを分けることが大切です。
リードスコアリングで見るKPI例
リードスコアリングは、リードの属性や行動に点数をつけて、優先順位を決める考え方です。
BtoBでは、すべてのリードを同じように営業が追うのは難しいです。
だから、どのリードから優先的にフォローするかを決める必要があります。
ただし、スコアリングは作って終わりではありません。
実際に商談や受注につながっているかを見ながら調整することが大切です。
属性スコア
属性スコアは、リードの会社や個人の属性に点数をつける考え方です。
たとえば、ターゲット業種なら高い点数。
対象の会社規模なら高い点数。
決裁に近い役職なら高い点数。
対象外の業種なら低い点数。
このように設定します。
属性スコアを見ると、自社に合う顧客かどうかを判断しやすくなります。
ただし、属性だけで判断すると危険です。
大企業の部長だから良いリードとは限りません。
ターゲット業種でも、課題がなければ商談にはなりません。
属性スコアは、あくまで土台です。
行動スコアと組み合わせることで、より現実に近い判断ができます。
行動スコア
行動スコアは、リードがどんな行動をしたかに点数をつける考え方です。
資料をダウンロードした。
料金ページを見た。
セミナーに参加した。
メールをクリックした。
問い合わせフォームを開いた。
こうした行動に点数をつけます。
行動スコアを見ると、関心度や検討度を判断しやすくなります。
ただし、行動が多ければ必ず良いリードとは限りません。
単に情報収集しているだけの人もいます。
競合調査の可能性もあります。
だから、行動スコアも属性スコアと組み合わせて見ることが大切です。
ターゲットに合っていて、かつ行動もある。
この状態なら、営業フォローの優先度は高くなります。
行動スコアは、リードの今の関心を読むための指標です。
閲覧ページ数
閲覧ページ数は、リードがどれくらい自社サイトを見ているかを示す指標です。
ページを多く見ている人は、関心が高い可能性があります。
ただし、閲覧ページ数だけでは判断できません。
どのページを見ているかが重要です。
採用ページを見ているのか。
ブログ記事だけを見ているのか。
料金ページを見ているのか。
導入事例を見ているのか。
サービス詳細を見ているのか。
同じ5ページ閲覧でも、意味が違います。
閲覧ページ数を見る時は、ページの種類と組み合わせましょう。
検討度が高いページを見ているなら、営業フォローの候補になります。
入門記事だけなら、ナーチャリング対象かもしれません。
ページ数は、単独ではなく文脈で判断することが大切です。
メール開封率・クリック率
メール開封率とクリック率は、ナーチャリングで重要なKPIです。
開封率は、件名や配信タイミングへの反応を見ます。
クリック率は、本文やCTAへの反応を見ます。
ただし、開封率が高いだけでは十分ではありません。
開封されても、クリックされなければ次の行動にはつながっていません。
クリックされても、資料請求や商談につながらなければ、内容や遷移先に課題があるかもしれません。
メールのKPIを見る時は、段階で考えます。
・届いているか
・開かれているか
・クリックされているか
・次の行動につながっているか
・商談やSQLにつながっているか
この流れで見ると、改善点が見えます。
メールはリードの温度感を測るためにも使えます。
反応が続いている人は、育成できる可能性があります。
反応がない人には、テーマや頻度を見直す必要があります。
セミナー参加履歴
セミナー参加履歴は、リードの関心を判断するうえで有効です。
一度参加しただけでなく、複数回参加している人は、課題への関心が高い可能性があります。
特にテーマが比較検討に近い場合、商談化につながりやすいことがあります。
見るべきポイントは、参加したかどうかだけではありません。
・どのテーマに参加したか
・最後まで視聴したか
・アンケートに回答したか
・質問したか
・個別相談を希望したか
これらを見ることで、営業フォローの優先順位をつけやすくなります。
たとえば、課題解決セミナーに参加し、アンケートで具体的な悩みを書いている人は、フォロー価値が高いです。
セミナー参加履歴は、リードの関心テーマを知る材料にもなります。
営業が連絡する時も、「先日のセミナーでご関心いただいたテーマについて」と話せるので、自然な接点になります。
資料ダウンロード履歴
資料ダウンロード履歴も、リードの関心を知るために重要です。
どの資料をダウンロードしたかによって、相手の検討段階が見えてきます。
入門資料を見ているなら、まだ課題を調べ始めた段階かもしれません。
比較資料を見ているなら、サービス選定に近いかもしれません。
導入事例を見ているなら、具体的な導入イメージを持ちたいのかもしれません。
資料ダウンロード履歴を見る時は、回数だけでなく内容を見ます。
・どのテーマか
・どの順番で見ているか
・追加で資料を見ているか
・ダウンロード後にサイト再訪しているか
この流れを見ると、リードの関心が深まっているかがわかります。
営業に渡す時も、資料履歴があると話しやすくなります。
「この資料をご覧いただいた背景を伺えますか」と聞けるからです。
資料ダウンロード履歴は、営業会話の入口としても活用できます。
営業接触後のステータス変化
リードスコアリングでは、営業接触後のステータス変化も見ましょう。
営業が連絡した後、どう変化したかを見ることで、スコアの妥当性がわかります。
たとえば、高スコアのリードが商談化しないなら、スコア条件がズレている可能性があります。
低スコアでも商談化するリードが多いなら、見落としている行動や属性があるかもしれません。
見るべきステータスは、次のようなものです。
・未接触
・接触済み
・返信あり
・商談設定
・商談実施
・案件化
・失注
・ナーチャリング戻し
この変化を見ることで、マーケティングと営業の連携が改善できます。
スコアリングは、最初から完璧には作れません。
営業接触後の結果を見ながら、少しずつ調整するものです。
スコアは正解ではなく、優先順位を決めるための仮説です。
リード獲得KPIでよくある失敗
リード獲得KPIは、設計を間違えると逆効果になることがあります。
数字を見ているつもりでも、現場の行動がズレることがあります。
マーケティングと営業の関係が悪くなることもあります。
ここでは、よくある失敗を整理します。
獲得数だけを増やして営業に嫌がられる
一番よくある失敗は、獲得数だけを増やして営業に嫌がられることです。
マーケティングは目標達成。
営業は対応負荷が増える。
でも商談にならない。
この状態になると、営業はマーケティングリードを信じにくくなります。
「また温度感の低いリードかもしれない」
「追っても商談にならないのでは」
「自分で開拓した方が早い」
こう思われると、リード活用が進みません。
リード数を増やす時は、営業が追える状態かも同時に考える必要があります。
情報は足りているか。
ターゲットに合っているか。
優先順位がつけられるか。
フォローする理由がわかるか。
ここを整えずに数だけ増やすと、マーケティングの成果が現場で嫌がられることになります。
CPAだけを下げてリードの質が落ちる
CPAやCPLを下げることは大事です。
ただ、単価を下げることだけを目的にすると、リードの質が落ちることがあります。
安く取れるターゲットに寄せる。
広いテーマの資料を出す。
フォームを軽くする。
配信対象を広げる。
これでCPLは下がるかもしれません。
でも、商談化率が下がれば意味がありません。
営業工数が増えれば、全体の効率は悪くなります。
受注につながらなければ、安く取った意味も薄くなります。
CPLは低い方が良い。
これは基本としては正しいです。
ただし、質を保ったうえで低いことが大事です。
CPLを見る時は、必ず商談化率やSQL転換率とセットで見ましょう。
安いリードが本当に成果につながっているのか。
高いリードでも受注につながるなら投資すべきではないか。
この視点が必要です。
MQLの定義があいまいなまま運用する
MQLの定義が曖昧なまま運用すると、必ずズレが出ます。
マーケティングはMQLだと思っている。
営業はMQLではないと思っている。
経営はその違いが見えない。
こうなると、数字の会話が噛み合いません。
MQLは、ただ資料をダウンロードした人ではありません。
自社にとって、一定以上の見込みがあるリードです。
その条件を明確にする必要があります。
・属性条件
・行動条件
・スコア条件
・除外条件
・営業に渡すタイミング
これらを決めておきましょう。
特に除外条件は重要です。
競合、学生、個人、対象外業種、営業対象外エリアなどをどう扱うか。
ここを決めないと、有効性が下がります。
MQLは、マーケティングだけの言葉ではありません。
営業と共有する定義です。
商談化率を見ずに施策を評価してしまう
リード獲得施策を評価する時に、商談化率を見ないのは危険です。
リード数が多い施策が良く見えるからです。
でも、本当に良い施策は、商談につながるリードを生んでいる施策です。
たとえば、広告Aはリード数が多い。
広告Bはリード数が少ない。
ただし、商談化率は広告Bの方が高い。
この場合、広告Bの方が事業には効いているかもしれません。
商談化率を見ないと、質の高い施策を見逃します。
また、営業から見ても「マーケティングは数しか見ていない」と感じられやすくなります。
施策評価では、リード数、CPL、MQL転換率、商談化率をセットで見ましょう。
商談化率を見ることで、マーケティングと営業の会話が一段具体的になります。
部門ごとに違う数字を見ている
部門ごとに違う数字を見ていることも、よくある失敗です。
マーケティングはリード数。
営業は商談数。
経営は売上。
カスタマーサクセスは継続率。
それぞれ大事な数字です。
でも、つながっていないと全体最適になりません。
マーケティングがリード数を増やしても、営業が追えなければ意味がありません。
営業が商談を増やしても、受注率が低ければ売上になりません。
受注しても、すぐ解約されればLTVは伸びません。
部門ごとのKPIをつなげることが大切です。
リード獲得数からMQL、SQL、商談、受注、LTVまでの流れを見る。
この流れがあると、部門間の会話が変わります。
KPIは、部門の成果を守るためだけのものではありません。
事業全体を前に進めるためのものです。
リード獲得KPIを改善する時に見るべきポイント
KPIは決めて終わりではありません。
運用してみると、必ずズレが出ます。
思ったより商談化しない。
特定のチャネルだけ質が低い。
営業フォローが追いつかない。
受注につながるコンテンツが偏っている。
こうした状況を見ながら、KPIを改善していく必要があります。
どのチャネルのリードが商談化しているか
まず見るべきなのは、チャネル別の商談化率です。
どのチャネルから来たリードが商談になっているかを見ると、投資すべき施策が見えてきます。
広告からのリード。
SEOからのリード。
ウェビナーからのリード。
展示会からのリード。
メールからのリード。
SNSからのリード。
同じリードでも、商談化率はかなり違うことがあります。
リード数が多いチャネルが、必ずしも良いとは限りません。
商談化率が高いチャネルは、件数が少なくても大事にすべきです。
チャネル別に見ることで、予算配分や施策改善の判断ができます。
ただし、チャネルごとの役割も考えましょう。
SEOは認知に効いているかもしれません。
ウェビナーは検討を進めているかもしれません。
展示会は直接接点を作っているかもしれません。
直接商談だけでなく、貢献の仕方も見ることが大切です。
どのコンテンツが質の高いリードを生んでいるか
次に見るべきなのは、コンテンツ別のリード品質です。
どのホワイトペーパー。
どのSEO記事。
どのウェビナー。
どの導入事例。
それぞれが、どんなリードを生んでいるかを見ます。
ダウンロード数が多い資料が、商談につながっているとは限りません。
逆に、ダウンロード数は少ないけれど、商談化率が高い資料もあります。
コンテンツ別に見ると、顧客の関心が見えてきます。
入門系が反応しているのか。
比較系が反応しているのか。
事例系が強いのか。
チェックリストが商談につながっているのか。
この情報を使うと、次に作るコンテンツの方向性が決まります。
リード獲得のためのコンテンツは、作って終わりではありません。
どんなリードを生んだかまで見て、次に活かすことが大切です。
どの段階でリードが止まっているか
リード獲得がうまくいかない時は、どの段階で止まっているかを見ます。
リードは取れているのか。
MQLになっているのか。
SQLになっているのか。
商談になっているのか。
案件になっているのか。
受注しているのか。
この流れのどこで落ちているかを見ると、改善点が見えます。
リードからMQLへの転換が低いなら、獲得リードの質に課題があります。
MQLからSQLへの転換が低いなら、営業との定義がズレている可能性があります。
SQLから商談への転換が低いなら、フォロー方法やタイミングに課題があるかもしれません。
商談から受注への転換が低いなら、提案や競合比較に課題があるかもしれません。
ファネルのどこで止まっているかを見ないまま、入口だけ増やしても改善しません。
リード獲得の改善は、詰まっている場所を見つけることから始まります。
営業フォローまでの時間が長すぎないか
リード獲得後の営業フォローまでの時間も重要です。
問い合わせや資料請求があったのに、営業連絡が遅い。
ウェビナー参加後にフォローが数日後になる。
展示会の名刺が整理されず、連絡が遅れる。
こうした遅れは、商談化率を下げます。
ユーザーの関心は、時間が経つと下がります。
その場では興味があっても、数日後には別の仕事に追われています。
競合に連絡しているかもしれません。
だから、営業フォローまでの時間はKPIとして見る価値があります。
・問い合わせから初回接触までの時間
・資料請求からフォローまでの時間
・セミナー参加後の連絡完了率
・展示会後のフォロー完了率
これらを見ると、リード獲得後の取りこぼしが見えます。
マーケティングが良いリードを取っても、フォローが遅ければ成果につながりません。
スピードもKPIです。
失注理由や商談メモをKPI改善に活かせているか
リード獲得KPIを改善するには、失注理由や商談メモも重要です。
数字だけでは、なぜ商談が進まなかったのかがわかりません。
予算が合わなかったのか。
時期が合わなかったのか。
競合に負けたのか。
課題感が弱かったのか。
決裁者に届かなかったのか。
そもそもターゲットではなかったのか。
こうした情報は、営業現場にあります。
マーケティングが商談メモを見ないままだと、獲得施策の改善が浅くなります。
失注理由を見れば、コンテンツを改善できます。
よく出る不安を資料に反映できます。
広告訴求を変えられます。
ターゲット条件を見直せます。
商談メモは、KPIの数字に意味を与える情報です。
数字と現場の声をセットで見ることで、改善の精度は上がります。
リード獲得KPIを営業と共有する方法
リード獲得KPIは、マーケティングだけで完結させない方がいいです。
営業と共有して、同じ数字を見て、同じ定義で話せる状態にすることが大切です。
ここができると、リード獲得はかなり強くなります。
マーケだけでKPIを決めない
リード獲得KPIをマーケティングだけで決めると、営業とのズレが生まれやすいです。
マーケティングは、獲得しやすさや施策の効率を考えます。
営業は、商談化しやすさや受注可能性を考えます。
どちらも大事です。
だから、KPIを決める時は営業を巻き込みましょう。
「どんなリードなら追いやすいですか」
「どの情報があると商談化しやすいですか」
「逆に、追っても難しいリードはどんなものですか」
こうした会話をするだけで、KPIの質は上がります。
マーケティングだけで決めたKPIは、現場で使われないことがあります。
営業と一緒に決めたKPIは、実務に乗りやすくなります。
KPIは、部門の目標ではなく、共通の約束として作ることが大事です。
MQLとSQLの定義を営業とすり合わせる
MQLとSQLの定義は、必ず営業とすり合わせましょう。
ここが曖昧だと、リードの引き渡しで揉めます。
マーケティングはMQLだと思って渡す。
営業はまだ追えないと判断する。
その結果、リードが放置される。
こうなると、せっかく獲得したリードが活かされません。
MQLの条件を決める時は、属性と行動の両方を見ます。
・ターゲット業種か
・会社規模が合っているか
・役職や部署が合っているか
・資料ダウンロードがあるか
・セミナー参加があるか
・料金や事例ページを見ているか
SQLの条件では、営業が実際に追うかどうかを決めます。
・接触できたか
・課題が確認できたか
・商談化の可能性があるか
・導入時期や検討状況が見えるか
この定義を共有しておくと、会話がスムーズになります。
リードの引き渡し条件を明確にする
営業にリードを渡す時は、引き渡し条件を明確にしましょう。
どのタイミングで渡すのか。
どの情報を渡すのか。
誰が対応するのか。
どれくらいの時間でフォローするのか。
ここが曖昧だと、リードが止まります。
たとえば、MQLになったら自動で営業に通知する。
問い合わせは即日対応する。
ウェビナー参加者はアンケート内容を見て優先順位をつける。
資料ダウンロードだけの人は、一定スコア以上で営業に渡す。
このようにルールを決めます。
引き渡し条件には、情報も含めるべきです。
・会社名
・氏名
・部署
・役職
・ダウンロード資料
・閲覧ページ
・参加セミナー
・関心テーマ
・スコア
営業が動きやすい情報を一緒に渡すことで、商談化率は上がりやすくなります。
リードは渡すだけでは不十分です。
営業が追える形で渡すことが大切です。
定例会議で見る数字を固定する
マーケティングと営業の定例会議では、見る数字を固定した方がいいです。
毎回違う数字を見ると、話が散らかります。
今月はリード数、来月は広告CPL、その次は商談数。
これでは、改善の流れが作りにくいです。
定例で見る数字を決めておきましょう。
・リード獲得数
・MQL数
・SQL数
・商談化率
・チャネル別商談数
・営業フォロー状況
・受注貢献
・課題や改善アクション
このように固定すると、変化が見えます。
数字を見るだけではなく、次の行動まで決めることも大切です。
どのチャネルを強化するか。
どの資料を改善するか。
営業フォローのルールを変えるか。
MQL定義を見直すか。
定例会議は、数字を報告する場ではありません。
改善を決める場です。
数字だけでなく現場の声も確認する
KPIを共有する時は、数字だけでなく現場の声も確認しましょう。
数字は大事です。
でも、数字だけでは理由が見えないことがあります。
商談化率が低い。
その理由は、リードの質かもしれません。
営業フォローのタイミングかもしれません。
資料の期待値と実際のサービスのズレかもしれません。
競合比較で負けているのかもしれません。
この理由は、営業現場の声を聞かないとわかりません。
「最近、どんなリードが商談になりやすいですか」
「追いにくいリードはありますか」
「商談でよく聞かれる質問は何ですか」
「資料や広告で期待値がズレているところはありますか」
こうした会話をKPI改善に活かしましょう。
数字と現場の声をセットで見ることで、リード獲得の改善は現実的になります。
リード獲得KPIの実務チェックリスト
最後に、リード獲得KPIを見直すためのチェックリストを整理します。
自社のKPIを見ながら、当てはまるか確認してみてください。
リード獲得数は追えているか
まず、リード獲得数を正しく追えているか確認しましょう。
月別、施策別、チャネル別に見られる状態になっているか。
新規リードと既存リードの反応を分けられているか。
同じ人を重複して数えていないか。
基本的な数字が曖昧だと、その後の分析もズレます。
リード獲得数は入口の数字です。
だからこそ、まず正確に見る必要があります。
ただし、ここで止まってはいけません。
リード数はあくまでスタートです。
次に質を見る必要があります。
リードの質を測る指標があるか
リードの質を測る指標があるか確認しましょう。
MQL数。
SQL数。
有効リード率。
ターゲット企業含有率。
商談化率。
こうした指標がないと、数だけの評価になります。
リードの質は、感覚で語ると揉めやすいです。
営業は「質が悪い」と言う。
マーケティングは「数は取れている」と言う。
この会話を避けるには、質を測る指標が必要です。
どんな条件なら良いリードなのか。
営業が追う価値があるリードなのか。
商談につながっているのか。
これを数字で見えるようにしましょう。
商談化率まで確認しているか
商談化率を確認しているかも重要です。
リードが商談につながっているかを見ないと、リード獲得の本当の成果はわかりません。
チャネル別、資料別、広告別に商談化率を見ましょう。
どの施策が商談を生んでいるか。
どの施策はリード数だけ多いのか。
どのテーマが営業にとって使いやすいのか。
商談化率を見ると、投資判断が変わります。
リード数が少なくても商談化率が高い施策は、強化する価値があります。
リード数が多くても商談化しない施策は、見直しが必要です。
受注貢献まで見ているか
受注貢献まで見ているかも確認しましょう。
リード獲得は、最終的には売上につながる必要があります。
もちろん、すべての施策を短期で受注評価するのは難しいです。
でも、受注した顧客がどの施策を通っていたかは見るべきです。
初回接点。
資料ダウンロード。
ウェビナー参加。
営業接触。
商談前の閲覧ページ。
こうした情報を振り返ると、受注に効いている施策が見えてきます。
受注貢献まで見ることで、マーケティングの価値を経営にも説明しやすくなります。
施策別にKPIを分けているか
施策別にKPIを分けているか確認しましょう。
広告、SEO、ウェビナー、展示会、メール、SNSでは役割が違います。
すべてに同じKPIを求めると、判断を間違えます。
広告は短期獲得に強い。
SEOは中長期の接点に強い。
ウェビナーは課題理解に強い。
展示会は直接対話に強い。
メールは育成に強い。
この違いを踏まえてKPIを設定しましょう。
施策の役割に合ったKPIを見ることで、正しく評価できます。
営業と共通の定義を持てているか
営業と共通の定義を持てているかも大切です。
MQLとは何か。
SQLとは何か。
有効リードとは何か。
商談化とは何を指すのか。
この定義がズレていると、数字の会話が噛み合いません。
マーケティングが良いと思うリードと、営業が良いと思うリードをすり合わせましょう。
定義は一度決めて終わりではありません。
運用しながら見直すことも必要です。
営業と共通の言葉を持つことで、KPIは機能します。
改善アクションにつながる数字になっているか
最後に、そのKPIが改善アクションにつながる数字になっているか確認しましょう。
見るだけで終わる数字は、KPIとして弱いです。
たとえば、リード数が少ないなら、どのチャネルを増やすのか。
CVRが低いなら、LPやフォームを改善するのか。
商談化率が低いなら、MQL定義や営業フォローを見直すのか。
受注率が低いなら、訴求や提案内容を見直すのか。
数字を見た後に、次の行動が決まるかが大切です。
KPIは報告のためだけにあるのではありません。
次に何を直すかを決めるためにあります。
まとめ:リード獲得KPIは「獲得数」から「売上につながる質」へ変える
リード獲得のKPIを考える時、獲得数を見ることは大切です。
何件取れたか。
どの施策がリードを生んでいるか。
CPLはどれくらいか。
CVRは改善しているか。
これらは、マーケティング活動を動かすうえで欠かせない数字です。
ただし、リード獲得数だけを追うと、どこかで必ず苦しくなります。
リードは増えている。
でも営業が追いにくい。
商談につながらない。
受注に貢献しているかわからない。
経営に成果を説明しづらい。
こうなってしまうと、リード獲得のKPIは機能していません。
大事なのは、リード獲得KPIを「数」から「売上につながる質」へ広げて考えることです。
量のKPIと質のKPIを分けて設計する
まずは、量のKPIと質のKPIを分けて設計しましょう。
量のKPIには、リード獲得数、CVR、CPL、資料ダウンロード数、セミナー申込数などがあります。
質のKPIには、MQL数、SQL数、商談化率、有効リード率、ターゲット企業含有率などがあります。
この2つを分けるだけで、会話が整理されます。
リード数は増えているのか。
増えたリードは良いリードなのか。
営業が追える状態なのか。
商談につながっているのか。
それぞれ分けて見られるようになります。
量だけでは足りません。
質だけでも足りません。
量と質の両方を見て、初めてリード獲得の成果が判断できます。
MQL・SQL・商談化率まで見ることで成果が見える
リード獲得を成果につなげるには、MQL、SQL、商談化率まで見ることが大切です。
リードを獲得した。
そのうち、どれくらいがMQLになったか。
MQLのうち、どれくらいがSQLになったか。
SQLのうち、どれくらいが商談になったか。
この流れを見ると、どこで止まっているかがわかります。
入口が弱いのか。
リードの質が低いのか。
営業への引き渡しが悪いのか。
フォローが遅いのか。
商談化の条件が合っていないのか。
問題の場所が見えると、改善できます。
逆に、リード獲得数だけを見ていると、どこを直せばいいかわかりません。
MQL、SQL、商談化率は、マーケティングと営業をつなぐ重要なKPIです。
営業と共通指標を持つことでKPIが機能する
リード獲得KPIは、マーケティングだけで持っていても十分には機能しません。
営業と共有して、同じ定義で、同じ数字を見ることが大切です。
MQLの定義。
SQLの定義。
有効リードの条件。
引き渡しのタイミング。
営業フォローのルール。
定例で見る数字。
これらをすり合わせることで、KPIは実務で使えるようになります。
営業とマーケティングが別々の数字を見ていると、ズレが起きます。
マーケティングは達成。
営業は未達。
経営は不満。
この状態を避けるには、共通指標が必要です。
KPIは、部門ごとの成績表ではなく、同じ方向を見るための共通言語です。
明日から見直すべきリード獲得KPI
明日から見直すなら、まずは次の数字を確認してみてください。
・リード獲得数
・MQL数
・SQL数
・商談化率
・有効リード率
・チャネル別の商談化率
・コンテンツ別の商談化率
・営業フォローまでの時間
・受注貢献額
いきなり完璧なKPI設計にしなくても大丈夫です。
まずは、今見ている数字が「数だけ」になっていないか確認する。
次に、質を見る指標を追加する。
そして、営業と一緒に定義をすり合わせる。
この順番で進めれば、リード獲得のKPIは少しずつ良くなります。
リード獲得は、メールアドレスを集める仕事ではありません。
営業に渡すリストを増やすだけの仕事でもありません。
顧客になり得る人と接点を作り、関心を育て、商談につなげ、最終的に売上に貢献する活動です。
だからこそ、KPIもそこまで見えるように設計する必要があります。
数を追うことは大切です。
でも、数だけでは足りません。
リード獲得のKPIは、獲得数から、質へ。
そして、商談や売上への貢献へ。
ここまで見えるようになると、マーケティングの仕事はかなり強くなります。
営業とも話しやすくなります。
経営にも説明しやすくなります。
施策の改善判断もしやすくなります。
もし今、「リードは取れているのに成果につながらない」と感じているなら、まずKPIの見方を変えてみてください。
リード数だけではなく、MQL、SQL、商談化率、有効リード率、受注貢献まで見る。
そして、その数字を営業と共有する。
そこから、リード獲得は単なる件数目標ではなく、売上につながる仕組みに変わっていきます。
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