京都府と周辺の主な被害地震と活断層 1
こんにちは。南海トラフ巨大地震に備えよという政府広報ですね
今回は京都府に震源のあった地震と活断層について調査シリーズ1です
京都府は歴史的に長い間、日本の都であったため古くから地震の記録があります。1400年以上、東日本大震災のような巨大地震は起きていません。これまで京都府に震源があった地震は陸地の浅い活断層に起こった内陸型でした (下図)

それでは、京都府にも活断層はあるのでしょうか?
気象庁のマップで見る活断層と地震
気象庁の活断層マップで京都府を見ると活断層は少ないです
しかし近年も震源が京都府にある地震は起きているので、別のソースを探しましょう
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8月18日アクセス https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#10/35.143/135.718/&contents=hypo
政府地震本部による主な地震と活断層
政府の地震本部が公開している主な地震と活断層が下図になります。気象庁の図より活断層の数が多いです。ただし緑の背景に活断層が赤線では見づらいですね。文章で見ましょう
京都府の主要な活断層は、滋賀県境付近から奈良県境付近にかけて三方・花折断層帯と京都盆地−奈良盆地断層帯南部(奈良盆地東縁断層帯)が延びています。南東部には、三重県・滋賀県から延びる木津川断層帯が、南部には兵庫県・大阪府から延びる有馬−高槻断層帯と、それに直交するように大阪府・奈良県の県境付近から延びる生駒断層帯があります。中央部の丹波高地の西部から京都盆地西縁にかけては三峠・京都西山断層帯が、北部には山田断層帯が延びています


地震調査研究推進本部による活断層のランキング
下の表を見るのが早いです

京都府内の主要な活断層のうち京都府と滋賀県との県境付近にある三方・花折断層帯(表の赤枠)は3つに区分され、京都府に一番近い中南部でA*ランクで M7.3程度の地震が今後30年以内に起こる確率が0.1 〜3%です。A*の*は、「すぐに地震が起きる可能性を否定できない」の意味です。三方・花折断層帯について詳細を見てみましょう
三方・花折断層帯
三方・花折(みかた・はなおれ)断層帯は、若狭湾から京都盆地南東部に至る活断層帯で、三方断層帯と花折断層帯の2つに区分されます


三方断層帯
三方断層帯は、福井県三方(みかた)郡美浜(みはま)町沖合いの若狭湾から遠敷(おにゅう)郡上中(かみなか)町に至る断層帯です。地表における断層帯の北端は北緯 35°41′東経 135°53′で、南端は北緯 35 ゚27′東経 135 ゚54′です。全長は約 26km で、ほぼ南北方向に延びており、断層の東側が西側に対して相対的に隆起する 逆断層です。この断層の上下の幅は、上端の深さが 0 kmで地震発生層 の深さの下限は 15km 程度です。これは変位地形と音波探査結果によります
三方断層帯の過去十数万年間の平均的な上下方向のずれの速度は約 0.8m/千年です
地震規模 M7.2 は断層の長さからの推定です
三方断層帯の最新活動は1662 年(寛文2年)の地震と推定され、その地震で三方湖付近では断層の東側が相対的に隆起するずれや撓(たわ)みが生じ、その量は断層両側の幅の広い範囲にわたって合計で3-5 m 程度に達した可能性があります

花折断層帯
花折断層帯は、滋賀県高島郡今津(いまづ)町から京都市左京区を経て京都府宇治市に至る断層帯で、京都盆地-奈良盆地断層帯北部を含みます
全長は約 58km 、北北東-南南西方向に延びています
断層のずれの種類及び過去の活動時期から、断層帯北端の今津町から花折峠付近までを北部、花折峠付近から京都市左 京区南部までを中部、京都市左京区南部から断層帯南端の宇治市に至る南部の 3つの区間に細分します
花折断層帯北部は右横ずれ断層で全長約 26km、最新活動は 15-17 世紀と推定され、1662 年(寛文2年)の地震で三方断層帯とともに活動した可能性があります
花折断層帯中部は右横ずれ断層で東側隆起の上下成分を伴います。全長は約 20km、最新活動時期は約2千8百年前以後の6世紀(約1千4百年前)以前であったと推定されます
花折断層帯南部は全長約 15kmで、銀閣寺-南禅寺(断層)、桃山断層、黄檗(おうばく)断層群、花山-勧修寺( かざん-かんしゅうじ)断層を含みます。花折断層帯南部は東側隆起の逆断層ですが、花山-勧修寺断層だけは西側隆起の逆断層です。黄檗断層群は、小野-醍醐(おの-だいご)断層、御蔵山( おぐらやま)断層、木幡断層、南山(断層)及び菟道(とどう)断層からなり、黄檗断層付近で938年 に京都 ・大和紀伊の地震(M6.9)、976年 に山城 ・近江 の地震 (M6.7)が 発生しています。これらの過去の活動時期に関する資料はありません
花折断層の南端部と銀閣寺-南禅寺(断層)は並走しており、また、桃山断層と黄檗断層群も5 km 程度の距離で並走しています。桃山断層と黄檗断層群との間には花山-勧修寺断層が分布しています
花折断層帯の平均的なずれの速度
本断層帯の北部及び中部は右横ずれを主体とする断層と考えられるが、この区間の平均右横ず れ変位速度に関する資料は得られていない。
本断層帯南部の桃山断層では、L面に約5 m の上下変位がみられる(岡田・東郷編,2000)。 L面の形成年代を約2万年前とすれば、桃山断層の過去約2万年間の平均上下変位速度は、約 0.3m/千年と求められる桃山断層の調査結果は下方の図 8 にあります
花折断層帯の推定地震規模
断層の長さから地震規模を推定しています


花折断層帯の東側には琵琶湖西岸断層帯が分布しており、特に南部では数 km の間隔で近接します。花折断層帯の一部と琵琶湖西岸断層帯との活動に関連性を明らかにするには、両断層帯の地下の断層面の形状等の調査が必要です





もっと詳しく
令和5年度花折断層帯地震被害想定調査結果について報告書
令和5年度花折断層帯地震被害想定調査結果について被害想定シナリオ
2001年8月25日22:21:56 M5.3の地震
本震の震源位置(北緯35.15度,東経135.66度,深さ8km)
(脚注:これは上の図2-1. 花折断層北部に相当する可能性です)
余震は本震から半径5km,深さ7kmから10km程度の範囲に集中して発生しており, 北東-南西方向にやや広がっているように見えます



黄檗断層
黄檗断層は京都盆地の南東端を境界とする活断層です。反射法地震探査の結果、逆断層の存在が示され、断層の上下変位量は約170 mで、走向は北北東から南南西でした
黄檗断層の南限は宇治川付近と推定されます

図3 測線1に沿った地震探査結果
a: 測線1の位置。b: 屈折法地震探査で推定したP波速度構造モデル
c: P波反射法地震探査で得られた地震深度断面図
図中の数字はP波速度(m/s)を表す。垂直な黒実線のあるB1とB2はボーリング孔を表す
細い黒線: 推定断層、太い黒線: 推定される丹波層群上面
実線の方が点線よりも信頼性が高いと思われる
小泉尚嗣ほか. 地震 第 55 巻 (2002) 153-166


桃山断層

縦:横=1:1 断面図
断層の位置は矢印で示す
三方・花折断層帯の長期評価は平成15年3月12日に行われました
2024年2月の京都府南部の地震活動
2月14日15時29分に京都府南部を震源とする深さ12km、マグニチュード(以下、M)4.4 の地震が発生し、京都市伏見区で最大震度4を観測した

今回の地震は、2022 年3月31 日23 時34 分に発生し、その後、2022 年6月にかけて地震活動が活発と なった地震の活動領域の西側で発生しています(図2の下の図)。

14 日の最大震度4を観測した地震に続き、翌日15 日には最大震度3を観測した地震が1回、最大震度1を観測した地震が17日に 2回、28日に1回発生しました(図5)

横軸:時間、縦軸左:M、縦軸右:地震回数


2022年3月から6月にかけての京都府南部の地震活動
2022年3月31日23時34分頃に京都府南部を震源とする深さ13km、M 4.4の地震(最大震度4)が発生し、その後、その近傍で同程度(M4程度)の地震が3回(4月に2回、5月に1回)発生するなど、6月にかけて 地震活動が活発化した(図1)

深さ20km以浅の地震を対象。M4以上の地震に吹き出しを付加。
橙色の線は地震調査研究推進本部の長期評価による活断層を示す
中でも、5月2日のM4.4の地震では最大震度4、4月25日のM4.1と4月30日のM4.3の地震では、最大震度3を観測した。3月31日の地震が発生して以降、地震活動が活発となり、消長を 繰り返しながら継続してきているものの、6月中旬以降はそれ以前と比べると活動が落ち着いてきている(図2)
文政京都地震
1830年8月19日16時ごろ
京都府南部で発生したM6クラス後半の内陸地震
京都や亀岡で被害が多く、二条城本丸や御所が破損した
犠牲者は1000 人以上
鳴動・弱い前震があり、余震も非常に多く翌年までに635回以上
京都市東山区、京都市伏見区、亀岡市が震度6弱
京都市右京区、京都市南区、八幡市、綾部市が震度5強
大津市、京都市左京区、京都市上京区、京都市中京区、京都市下京区、京都市山科区、宇治市が震度5弱
震央は京都西山断層帯に含まれる亀岡断層北東方向に近接する神吉断層付近と推定されています(宇佐美1975、1996)


1830 年文政京都地震における京都盆地北部の被害と被害要因の整理
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajg/2019s/0/2019s_239/_article/-char/ja/
京都府シリーズ1 はここまでです
読んでくださいましてありがとうございます

