昨日の女性が劇症心筋炎にならないためには?
こんにちは。今日は、昨日の劇症心筋炎の続きです
昨日の女性が劇症心筋炎にならないためにはどうしたら良かったでしょう?
コミックにしました
このかたの場合はとりあえず、2回め接種にNOと言えることです。ワクチンに対する正常な免疫の働きで、身体は発熱や劇症心筋炎を起こしています。心筋細胞の中に、ワクチン由来のスパイク蛋白を作って、免疫をつけます。それを2回繰り返しました。1回めの後に、ワクチン由来のスパイク蛋白に対して反応するキラーT細胞と、抗体を作るB細胞が作られました。2回めに、同じワクチン由来のスパイク蛋白で免疫系を刺激すると、免疫系はワクチン由来のスパイク蛋白を攻撃します。もし、ワクチン由来のスパイク蛋白が細胞の中に存在したら、その細胞を悪いやつが細胞内に入っている除去すべき細胞であるとして殺傷攻撃します

それでは、1回接種が良いのでしょうか?
残念ながら、1回接種では中和抗体価がほとんどできません
新型コロナウイルス感染症に対抗するためにワクチンが必要であると考える立場のかたは、mRNAワクチン以外のタイプのワクチンを考えてみてください
医師の皆様へ
ワクチン接種後心筋炎は、ワクチンの珍しい副反応として発症することが知られていました
しかし、今回の新型コロナウイルスワクチン、中でもmRNAワクチンによるワクチン接種後心筋炎はこれまでよりも頻度が高いと多数の報告があります
また、mRNAワクチン接種後心筋炎を発症する人には若年男性が多いですが、それ以外の性別や年齢層の報告があります。今回の長崎大学救急部の診断治療からうかがえることは、かなりの見通しを持ってワクチン接種後の免疫介在性劇症心筋炎と診断したうえで、気管挿管、補助循環用ポンプカテーテル挿入からECMO、そしてステロイドパルス療法を実施されたと思います
どうぞワクチン接種後心筋炎の可能性を頭から否定するのではなくて、鑑別診断に入れていただきたいです
