Vol.1:GLP-1 4剤を医師が自費で比べた記録|薬の選び方・費用・生活負担【GLP-1と4年向き合った内科医のnote】
あなたはまだ、 「GLP-1はどれも同じ」 だと思っていませんか。
私は思っていました。 ——4回リバウンドするまでは。
サクセンダ、リベルサス、オゼンピック、マンジャロ。
全部使った。
全部吐いた。
全部痩せた。
全部戻った。
世の中の情報はこうです。
「マンジャロ最強!」
「リベルサス飲むだけ!」
「サクセンダは古い!」
「オゼンピックは痩せる!」
……いや、医師として言わせてください。
全部、雑。
GLP-1は“相性ゲー”です。
あなたの生活、性格、胃腸、仕事、子ども、ストレス、 全部ひっくるめて選ばないと、 高確率で地獄を見ます。
だからこのVol.1では、
医師としての知識 × 4回失敗した人間のリアル
を全部書きました。
どの薬が“あなたの性格”に合うのか
どの薬が“あなたの胃腸”に合うのか
どの薬が“あなたの生活リズム”に合うのか
どの薬が“あなたのメンタル”に合うのか
そして、 「絶対に選んではいけないパターン」 も全部書きました。
自由診療の闇も、 クリニックの裏側も、 医師としての本音も、 全部書きました。
医師として。
そして、4回失敗した人間として。
私は、あなたに“正しい武器”を渡したい。
⚠️
この記事は、GLP-1受容体作動薬の使用を推奨するものではありません。
筆者個人の体験と医学的知識をもとに、受診前に確認すべき論点を整理したものです。薬剤の選択、用量変更、中止、併用薬の判断は、必ず処方医・主治医に相談してください。
美容・痩身目的での使用は適応外使用となる場合があり、有効性・安全性、費用、副作用、救済制度の対象可否などを十分に確認する必要があります。
【はじめに:私が一番伝えたいこと】
【医師がGLP-1受容体作動薬を安易に勧めない、たった一つの理由】
はじめに、現役の内科医として、断言させてください。
ダイエットの王道は「食事療法」と「運動療法」です。
この原則は、医学がどれほど進歩しても、どんな新薬が登場しようとも、決して変わりません。
普段、保険診療の現場で働いている立場から言えば、本来は糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬が十分な説明もないまま「魔法の痩せ薬」として消費されている今の状況には、強い危機感を抱いています。
副作用や将来的な人体に与える影響に関する知識なく、ただのサプリメント感覚で内服している人があまりにも多すぎる。
我々医師が働き始めると、誰しもが口を酸っぱくして上司から呪言のように言われる言葉があります。
それは、「クスリはリスク」。
私がこの薬を安易に勧めないのは、それが単なる「痩せ薬」ではなく、
知識なしに使えば
「リバウンド専用の体」
を作る呪いになるリスクを知っているからです。
【「ただ売るだけ」のビジネスに対する違和感】
最近、SNSの広告で溢れかえっている「GLP-1ダイエット」の現場の一部には、同じ医師として拭いきれない違和感があります。
私が実際に受けた電話でのオンライン診察は、
カウンセラーの後に登場した医師がわずか5秒、
「なにか質問はありますか?」
と聞いて終わりました。
ここで、現実を教えましょう。
例えばリベルサス(7mg)の1ヶ月分の原価は約10,000円。
これをクリニックで買うと18,000円。
マンジャロ(2.5mg)の1ヶ月分原価は約8,000円。
それが、クリニックでは20,000円で売られている。

…笑えてきませんか?
わずか5秒のチャット診察や電話診察で、彼らは1万円近くの「手数料」を抜いているのです。
もちろん、プラットフォームの維持費や広告費はかかっているでしょう。
でも、この差額に見合う「アフターフォロー」や「リスク説明」を受けている実感が、あなたにはありますか?
例えばリベルサス。
「起床時にコップ半分以下の水で、内服後30分は飲み食いしないでください」
と簡単に説明はきっとされるでしょう。
しかし、
「コップ満タンの水で内服したら効果は半減して薬の効果はほぼゴミ箱行きです」
「水分を取りすぎたり、30分以内に他の食べ物を食べると、胃内のpHが変わり薬の吸収率が落ちるからです」
…ここまで教えてくれるクリニックは恐らくないはず。
説明を怠り、副作用で苦しむ患者様へのフォローを疎かにし、利益を優先させるような体制は、自由診療といえども、医療の本質から外れていると言わざるを得ません。
自由診療であれ、保険診療であれ、医学の力で患者様の健康を損なうことは決してあってはならない。
【そもそも「GLP-1」って何? メディカルダイエットの正体】
本題に入る前に、そもそも「GLP-1(ジーエルピーワン)」とは何なのか、あえて専門用語を抜きにしてお話しします。
巷で「メディカルダイエット」や「次世代の痩せ薬」と呼ばれているものの正体、それがこのGLP-1受容体作動薬で、
元々は糖尿病患者のために開発された「血糖値を下げる注射や飲み薬」です。
私達の小腸から出るホルモンと同じ働きを体の中で再現することで、脳に「もうお腹いっぱいだよ」という偽の信号を送り、物理的に食欲をシャットダウンさせます。
(ホルモン=体内の信号という理解でOK)
「意志の力」ではなく「薬の力」で、無理やり食欲を落とす。
これが、今、美容クリニックやオンライン診療で爆発的に広まっているダイエットの裏側です。
でも、だからこそ怖いのです。
本来、厳格な管理が必要な「ホルモンに作用する薬」を、ただのダイエットツールとして安易に手に取ることのリスク、
あなたは理解していますか?
【カップ麺の残り汁でリゾットを作っていた「デブ期」の私】
偉そうなことを言っていますが、
私自身、かつては自分の体すら管理できない「デブ思考」の塊でした。
これまで分単位のスケジュールで、文字通り息つく暇もなく働いてきた私。
そんな私が、出産を機に直面したのは
「急にできた、膨大な暇」でした。
人間暇になると、食べることしかすることがない(多分違う)。
これまで仕事に向けていたエネルギーのぶつけどころが分からず、
手持ち無沙汰な時間を埋めてくれたのは、
皮肉にも「食べること」だけ。
昼はお決まりのカップ麺を全力ですすり、
その残り汁に冷ご飯とチーズをぶち込んでレンチンした「謎のリゾット」を生成。
ポテトサラダ代わりのじゃがりこを添えて。
結果、体重は非妊娠時にもかかわらず、人生最大の65kgまで爆増しました。
身籠ったのは、新しい命ではなく、脂肪だった。
忘れもしない、ウェディングドレスの試着。
鏡に映る自分の背中のファスナーは、どうしても閉まりませんでした。
着たかったドレスの試着を頼むと、
「サイズがありません」と張り付けたような笑顔で断られました。
そこから仕事復帰後の多忙さを利用した「空腹忘却作戦」と、意地の階段利用で、なんとか自力で55kgまで落としました。
…しかし、そこからが本当の「地獄のループ」の始まりでした。
【私の「贅肉の出し入れ」全記録:55kgという強力な磁石との戦い】
私のこれまでの泥臭いダイエット遍歴を、自己紹介代わりに置いておきます。

①第2子出産後(マックス65kg)
子供を産み終えて、一度は体重が減ったはず。
…なのになぜか、気づけば非妊娠時と同じ65kgにリバウンド。
写真を見返しても別人。
「え、こないだ産んだはずやけどお腹の中に何おるん」
②専門医取得の修行時代(65kg→55kg)
仕事復帰。
太りすぎて皆に二度見されやっと認識される。
とにかく忙しすぎて(意識的に忙しくして)、
空腹を紛らわす作戦が奏功。
8階の病棟まで汗だくで階段を駆け上がる日々を送っていたら、気づけば10kg減。
心から思う。
「多忙こそが最強のダイエット」。
③初めてのサクセンダ(55kg→47kg)
55kgで安定したものの、…欲が出ました。
自由診療医の友達が使っているのを見て、初めてサクセンダにトライ。
47kgという、人生で見たことのない未知の領域へ。
調子にのってアラサー、積極的にミニTを纏い腹を出す。
④2回目のサクセンダ(47kg→55kg→48kg) …リバウンド1️⃣
薬をやめたら、光の速さで55kgに戻りました。
久々にお腹いっぱい食べられる幸福感、
ストレスも重なり食生活が崩壊。
悔しくてサクセンダに再トライし、48kgまでねじ伏せました。
⑤お盆の罠とリベルサス(48kg→55kg→50kg) …リバウンド2️⃣
やってきたお盆休み。見事に55kgへ逆戻り。
オンライン診療で手軽に手に入るリベルサスの存在を知り、内服を開始。
緩やかに50kgまで落ち、この時は「これで一生維持できる」と本気で思っていました。
⑥推しのライブとオゼンピック(50kg→55kg→48kg) …リバウンド3️⃣
……気づいたらまた55kg。
おかえりなさい、脂肪。
ここで初めてオゼンピックを投入。
これが面白いくらいスルスルと落ち、クリスマスの推しのライブには、過去一スリムな47kgの私で挑むことができました。
⑦お正月、驚愕の1ヶ月リバウンド(48kg→56kg) …リバウンド4️⃣
そしてやってきたお正月。
明けてびっくり、体重計には55kgの文字。
なんと、たった1ヶ月で8kg戻る。
これぞ、プロのデブだと改めて実感。
⑧初めてのマンジャロの威力
「次こそは人生最後のダイエット」と胸に誓い、
強力な磁石の如き贅肉を振り切るべく、
最新最強のマンジャロを投入。
…正直、これまでの薬とは次元が違いました。
正月の爆発的なプラスも相まって恐ろしい加速度で落ちる体重に、医師である私自身が一番ビビっています。
でも、この「やばい威力」を知ってしまったからこそ、
かつてないほどのリバウンドに対する危機感を持って「出口戦略」を練ったのです…。
【「歩け」と言う自分と、注射を打つ自分】
「そんなにリスクと言うなら、なぜお前は使っているんだ?」
…そう思われると思います。
正直に白状します。
私は診察室で肥満患者に
「もっと歩きましょう」
「食事を節制しましょう」
と指導しながら、自分でお腹に注射を打っています。
その矛盾に心を引き裂かれそうになりながらも、
私がこの道を選んだのは、
自力だけではどうしても「詰んで」しまっている瞬間が人生にはあるからです(言い訳後述します)。
ただ、薬を使うにあたり、私は徹底的に
薬理作用、
副作用、
有害事象、
将来的に代謝に与える影響、
そしてダイエットの原理
について学びました。
それは、
クスリがリスクであることを知っているからです。
薬を使わずに痩せられれば、無論それが一番。
それは、運動療法と食事療法でちゃんと痩せられる人が世の中に沢山いる中での、
自分の甘さ故のドーピングであること。
この罪悪感は決して忘れずにいたいなと自分自身にいつも言い聞かせています。
チートという十字架を背負って。
この記事は、GLP-1を全肯定するものではありません。
むしろ、その危うさを誰よりも理解した医師が、
自らの体で4剤すべてを試し、
絶望的な副作用と4度にわたるリバウンドを乗り越えて辿り着いた
「リバウンドの連鎖を断ち切るための、命がけの出口戦略」です。
甘さを捨てきれない私が、
それでも美しくありたいと願うあなたに贈る
「医師による、正攻法のドーピングマニュアル」とも。
私が4回失敗し、
数十万円と数年の時間をドブに捨ててようやく見つけた
「軟着陸の最適解」。
それを今、ここで全て公開します。
【Dr.Lilyの「GLP-1完全攻略」:三部作の歩き方】
この記事は、私の4回にわたるリバウンド経験と医師としての知見を詰め込んだ、約4万字に及ぶ「GLP-1ダイエットの聖書」を3つに分冊したものです。
あなたが今、
どのフェーズに立ち、
どの「知恵」を必要としているかに合わせて読み進めてください。
(より詳しく知りたい方は各記事の目次をご覧ください)
vol.1:薬の選び方・費用・生活負担
対象:これからGLP-1を始めようとしている人、どの薬を選べばいいか迷っている人、薬を変えたい人、オンライン診療で「カモ」にされたくない人
内容:4剤(マンジャロ・オゼンピック・サクセンダ・リベルサス)の使用感・コスパ・QOLへの影響を医師が自腹で試した視点から比較。ライフスタイル別の診断チャートと、まともなクリニックの見抜き方も収録。
読み終えると手に入る知識:
・主治医と相談する際に、自分の生活背景や不安点を整理して伝えられるようになり、自分のライフスタイルに合った薬を選べるようになる
・それぞれの薬の特徴を理解して「使いこなせる」ようになる
・知識を持った状態でオンライン診療に臨める
↑ ❤️今だけ、Xにて拡散してくださった方への割引を設定してみました!沢山の方に手にとっていただけると嬉しいです。
Vol.2:副作用とその対処法+α
対象:現在使用中の人、副作用が怖くて踏み出せない人、痩せながらQOLを落としたくない人
内容:吐き気・便秘・倦怠感・脱毛など副作用の「質感」をリアルに解説。お酒・ピル・サプリとの相性、健康診断での申告方法、顔や髪の「資産」を守る方法まで網羅。
読み終えると手に入る知識:
・副作用が出た時に慌てず対処できる
・QOLを落とさず完走するための具体的な戦略がわかる
・「痩せたけど老けた」という失敗を回避できる
Vol.3:リバウンド防止法
対象:過去にリバウンドを経験した人、薬をやめるのが怖い人、今度こそ卒業したい人
内容:リバウンドのメカニズムを医学データで解説し、筋肉を守る習慣づくりと、私が発案したのマイクロ・テーパリング法を公開。現在進行系の私の人体実験レポートとして随時更新。
読み終えると手に入る知識:
・リバウンドが「意志の弱さ」ではなく生理学的必然だとわかる
・薬をやめた後も機能する「自走できる習慣」が身につく
・崖から飛び降りない「軟着陸」の具体的な方法がわかる
※「最初から最後まで一気に学びたい!」と言ってくださる方のために全3巻をセットにしたお得なマガジンも用意してみました!
【⚠️警告:知識なきGLP-1使用は、自由診療医への「寄付」でしかない】
ここまで読んでくださったあなたに、
最後にもう一度だけ、厳しい現実を突きつけます。
もしあなたが、
何の知識も戦略もなく、
ただ広告に流されてGLP-1を手に取ろうとしているなら。
あなたは、あの「5秒診察」で薬を送りつけるだけの自由診療医たちにとって、最高のお客様です。
彼らは、あなたが薬をやめた後にリバウンドしようが、筋肉が落ちて「さらに痩せづらい呪われた体」になろうが、知ったことではありません。
むしろ、リバウンドしてまた薬を買いに来てくれることを、心のどこかで願っているかもしれません。
「知識なしに使えば、ただ自由診療クリニックを儲けさせて終わるだけ」
この残酷な真実を、まず脳に刻んでください。
きついことを言いましたが、これは私です。
自分自身が4回もGLP-1受容体作動薬を使用し、
数十万円の授業料を払ってきたからこそ、
あなたには同じ轍を踏んでほしくない。
この記事は、単なるダイエット体験記ではありません。
「正しく恐れ、正しく知って、賢く痩せる」
この3つが揃って初めて、
GLP-1は「あなたを破壊する呪い」から「人生を変えるための最強の武器」へと変わります。
「メディカルダイエットに興味はあるけど…実際どんなもの?」
「自分を変えたいけど、副作用が怖くて踏み出せない…」
「結局自分にはどの薬が合っているの?」
「使用経験はあるけどリバウンドしちゃった…どうしたら良いの?」
メディカルダイエット体験記は山ほどある。
医師の解説noteも山ほどある。
でも、この世に出回るGLP-1受容体作動薬4剤全てを自ら試し、その生々しい使用感と副作用を医学的知識に基づき解説し、リバウンドについても言及している記事は、唯一無二であると自負しています。
薬に頼らざるを得なかったあなたの弱さと甘さに寄り添い、上からでも下からでもなく、あなたと同じ目線で、伴走できる医師でありたい。
困った時、ここに帰ってこれば共に頑張るみんなで助け合える、そんな記事にしたい。
そして、メインはGLP-1作動薬に関する徹底解説ですが、
本質は「リバウンドの連鎖を断ち切る思考法」です。
ダイエットに興味のあるすべての方、
特に「もう失敗したくない」と願うすべての方に届けたくて書きました。
この記事の価格は、自由診療のクリニックで支払う「高すぎる薬代」の、ほんの数パーセントに過ぎません。
でも、ここにある知識を手に入れることは、
搾取され続ける「カモ」を卒業し、
自分の意志で人生をコントロールする側に回るための、
唯一のチケットです。
「何も知らずに、ただ薬を打たされる」人生を、
ここで終わりにしませんか。
扉の向こう側で、本気で自分を変えたいと願うあなたをお待ちしています。
ここから先は
【GLP-1と4年向き合った内科医のnote】
GLP-1受容体作動薬に関する解説note、Vol.1-3を一冊にまとめました。医師が自腹で試した、GLP-1ダイエットの生々しい記録。4…
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
