【2025年10月版】DENON「PerL Pro」徹底レビュー!完全ワイヤレスイヤホン(TWS)の最適解?
みなさんこんにちは。ガジェット探偵TAKAことDr.TAKAです。
今回は、私が「心の底から買って良かった!」と思えた完全ワイヤレスイヤホン(TWS)、DENON 「PerL Pro」(フラッグシップ)について徹底的にレビューします。
1.結論:DENON「PerL Pro」はどんなイヤホン?
まず、この記事の結論からお伝えします。
・「音質」を何よりも最優先する人にとって、現在の価格(約2万円台)では最強の選択肢
・独自のパーソナライズ機能「Masimo AAT」が規格外の素晴らしさ
・ノイキャンや外音取り込みは「そこそこ」なので、機能性重視なら他機種へ
・音質沼にハマっている人を救い出す「上がりの一台」になり得るポテンシャル
この記事では、なぜそう言えるのか、オーディオ好きの医師目線も交えつつ詳しく掘り下げていきます。
2.DENONというブランドと「PerL Pro」の登場
DENON(デノン)は、1910年に日本で設立された老舗の音響機器ブランドです。個人的に、私はDENONの音作りが昔から好きで、リビングのホームシアター用AVアンプやスピーカーなどは、すべてDENON製で揃えています。また、DENONのヘッドホンやヘッドホンアンプ、イヤホンもいくつか所有しています。(これらの愛用機材については、また別の記事で書きたいと思います。)
DENONの音作りを一言で表すなら、まさに「音を楽しむ」という言葉がふさわしい、聴いていて純粋に楽しい音です。理屈抜きで感情を揺さぶられるというか、いつまでも聴いていたいと思わせる魅力があります。これは、DENONのサウンド・エンジニアによる徹底したチューニングの賜物でしょう。
そんなDENONから2023年7月1日に発売されたのが、フラッグシップTWSであるDENON 「PerL Pro」です。(同時に下位グレードであるDENON 「PerL」も発売されましたが、今回はProバージョンに絞って解説していきます。)
3.最大の特徴:オーダーメイドサウンド「Masimo AAT」
DENON「PerL Pro」一番の特徴は、聴覚を半自動で測定することで「自分だけに適合するリスニング・プロファイル」を作れる点です。 まさに「オーダーメイドサウンド」と言えます。
人の聴力には当然個人差があり、それがリスニング体験の質に大きな影響を与えます。そこで登場したのが、医療技術を応用したパーソナライズ機能「Masimo AAT(Adaptive Acoustic Technology)」です。
これは、自動的に音の聴こえ方を測定して、最適な音響設定にしてくれる機能なのですが、この機能が本当に凄いです。

4.まさに「規格外」のパーソナライズ機能
耳道の形や聴力を左右別に測定し、その結果をもとにDENONが掲げる「Vivid & Spacious」な音へ自動補正してくれます。この仕組みは、単なる測定にとどまらず、老舗オーディオメーカーならではの調整力が加わっています。TWSでここまでの高音質を実現しているのは画期的です。
他のメーカーにもパーソナライズ機能があるイヤホンはありますが、DENON 「Perl Pro」の機能は、はっきり言って「規格外」です。
驚くべきことに、届いたばかりの状態でそのまま聴くと、音がスカスカで「え?故障?」と思うレベルで音質が非常に悪いです。 しかし、一度パーソナライズを終えると、その音は激変します。
ほぼ自動で「自分が本当に聴きたい音」に一発で調整してくれる感覚は、他の音質特化型TWSをしのぐ実力があります。パーソナライズ機能のおかげで欲しい音をそのまま作れるので、音質特化系イヤホンではめずらしく「万人にとって良い音」を実現できる可能性を秘めています。
5.【重要】パーソナライズ時の注意点
この強力なパーソナライズ機能ですが、測定時の環境が非常に重要です。
・静かな環境で行う(エアコンや家電の音もオフに)
・正しい姿勢で椅子に座り、なるべく動かない
・事前に付属のイヤーピースとウィング・アタッチメントを最適なサイズに合わせる
騒音があると正確な測定ができません。私はエアコンなどの電源を切り、静かな夜の時間帯に実施しました。その結果、精度の高いプロファイルが得られ、音質も大幅に向上しました。フィッティングが合わない方は、別途サードパーティ製のイヤーピースを購入した方が良いでしょう。
6.ワイヤレスでCD音質。「aptX Lossless」対応
DENON「PerL Pro」は、Qualcomm社の「aptX Lossless」テクノロジーを搭載しています。これは、オーディオデータを送信する時の通信速度を引き上げることで、44.1kHz/16bitのコンテンツをビットパーフェクトでワイヤレス再生できる技術です。簡単に言えば、「CDと同等のロスレスサウンドをワイヤレスで楽しめる」ということで、ほとんど有線接続と変わらないクオリティが期待できます。 (Bluetoothコーデックの詳しい話は、過去の「AirPods Pro 2レビュー記事」で解説しています。)
また、混雑した無線通信環境では、ビットレートを可変させることで音の途切れを抑えてくれます。 (ただし、実際の使用感として、人混みなどに行くと1時間に1回くらいは音の途切れがありました。)
iPhoneユーザーは注意点あり
注意事項として、iPhoneはAAC接続にしか対応していないため、そのままだと「aptX Lossless」で聴くことはできません。その場合、iPhone側のUSB-C端子に接続するBluetoothトランスミッターが別途必要になります。ただ、実際に試してみたところ、トランスミッターを使ってもAAC接続と音の違いは(私の耳では)ほとんど分かりませんでした。現在発売されているiPhoneとAAC接続で聴いたとしても、じゅうぶん過ぎるほど高音質なので、個人的には新たにトランスミッターを購入する必要はないと考えます。「どうしても最新技術を試したい」という方だけ、購入を検討してみましょう。
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7.ノイズキャンセリングと外音取り込み機能
DENON 「PerL Pro」は、周囲のノイズレベルに合わせて効果を自動的に最適化するアダプティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載しています。また、外音取り込み機能「ソーシャルモード」も搭載しているので、イヤホンを外すことなく周囲の音を聞き取ることができます。ただし、これらの機能の「強力さ」や「自然さ」については、正直に言うとAppleの「AirPods Pro 2」に軍配が上がります。 あくまで音質を最優先とし、ノイキャンや外音取り込みは「実用的なレベルであれば良い」と考える方向けのバランスです。
8.アプリでさらに音を追い込む「ProEQ」と「Dirac Virtuo」
「Denon Headphones アプリ」を使えば、パーソナライズされたサウンドをさらに自分好みにきめ細かく調整できる5バンドのイコライザー(ProEQ)と低音調整機能(イマージョンモード)が使えます。さらに、ステレオコンテンツを没入感のあるサウンドに変換する「Dirac Virtuo」も搭載。これにより、まるでスピーカーで聴いているかのような、自然な音の広がりを体験できます。

9.DENON「PerL Pro」の音質レビュー
以前、ゼンハイザーのIE900という有線イヤホンのレビューを書きましたが、IE900は7mmのダイナミックドライバー一発という構成でした。対してDENON「PerL Pro」は、10mmの超低歪みダイナミックドライバーを採用しています。
IE900の記事はこちら
このドライバーから聴こえる音は、パーソナライズ機能と相まって、TWSとは思えないほど豊かです。
高音: 非常に伸びがよくてクセがありません。音の輪郭がクッキリとしていて、シャキッとした音なのに刺さらない、絶妙なバランスです。
中音: 厚みのある音で、ギターやピアノなどの音もしっかり分離されています。他のワイヤレスイヤホンと比べても中域の解像度がとても高いと感じます。
低音: ライブさながらの重低音を感じることができ、臨場感がすごいです。重低音のベースラインの輪郭までくっきりと分かります。
音場: とても広いです。 TWSの中でもトップクラスの実力で、もはや「ヘッドホンで聴いている」と錯覚するほどです。
基本的に、どんなジャンルの音楽も心地よく鳴らしてくれます。私は様々な録音ソースを聴きますが、特に苦手とするジャンルはないように感じます。
音場が広く低音の迫力もあるので、EDMなどのライブ音源はもちろん、クラシカル・クロスオーバーのボーカルものなども、すごい臨場感です。J-POPでYOASOBIの「アイドル」や米津玄師の「KICK BACK」なども、まるで録音スタジオで聴いているかのような生々しさを感じます。
10.DENON「PerL Pro」のメリット・デメリットまとめ
ここまでの内容を、おすすめできる人・できない人に分けて整理します。
⭕️ こんな人におすすめ
・音楽をとにかく「良い音」で心から楽しみたい方
・CD同等の高音質(ロスレス)で聴きたい方
・自分の耳に合わせた最適な音で聴きたい方(Masimo AATは唯一無二)
・長時間聴いても疲れにくいイヤホンを探している方
・映画からゲーム、音楽までさまざまなジャンルを1台で高音質に楽しみたい方
・「aptX Lossless」に対応しているAndroidスマホを所持している方
DENONの音作りの傾向からしても「音楽性」を重視するリスナーには、特におすすめです。
❌ こんな人には向かないかも
・最強のノイズキャンセリング(NC)を求める方
・外音取り込み(アンビエントサウンド)の自然さや調整幅を望む方
・音質・機能・接続性などすべてを最高レベルで求める方
・パーソナライズなどの機能は不要で、とにかく音が良いものを探している方
こうした方たちは、BOSEやSONY、Appleなどのハイエンド機種が良いでしょう。特にTechnics社のEAH-AZ80やSONYのWF-1000XM5といった機種が強力なライバルとなります。
11.驚異的なコストパフォーマンス(2025年10月現在)
DENON「PerL Pro」の価格についてです。 発売当初は約5万円と非常に高額でしたが、徐々に値段が下がり、2025年10月現在は、約2万1千円前後と、信じられないほどリーズナブルになりました。
Masimo AATという唯一無二の技術を搭載し、この圧倒的な高音質と必要十分な機能を備えていることを考えれば、この価格は「価格破壊」と言っても過言ではありません。音楽性と高音質を重視するなら、価格以上の価値を間違いなく感じられるはずです。
12.総評:音質沼から抜け出せる「上がりのTWS」
DENON「PerL Pro」は、「TWSでここまで音楽を楽しめるのか」と心から驚かされる製品です。強力なノイズキャンセリング機能や多機能性では、他社のフラッグシップ機に劣る部分もあります。また、操作性や接続のシームレスさを考えると、iPhoneユーザーにとっては「AirPods Pro 2」の方が利便性は高いでしょう。しかし、こと「音質」に関して言えば、DENON「PerL Pro」の方が明らかに上です。「Masimo AAT」によるパーソナライズ機能で実現する音楽体験は、唯一無二の価値があります。現在の価格帯(2万円前後)では、間違いなくトップクラスのコストパフォーマンスであり、「買って損はしない」と断言できます。現在、いろいろなTWSイヤホンを買い漁って「音質沼」にハマっている方にとっては、その長い旅を終わらせてくれる「上がりの一台」になる可能性を秘めたイヤホンです。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。 ガジェット探偵TAKAとして、またいろいろなガジェットのレビューをしていきますので、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
ガジェット探偵TAKA
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13.DENON「PerL Pro」主な仕様
主な機能: パーソナライズ機能 (Masimo AAT)、空間オーディオ (Dirac Virtuo) 、イコライザー (ProEQ 5バンド) 、低音調整機能 (イマージョンモード)、適応型ハイブリッド・ノイズキャンセリング / ソーシャルモード
ドライバー: 10 mm 超低歪み3レイヤー・チタニウム振動板・ダイナミックドライバー
再生周波数範囲: 20 Hz–40 kHz
Bluetoothバージョン: 5.3
コーデック: aptX Lossless(44.1kHz/16bit)、aptX Adaptive (96kHz/24bit)、aptX、AAC、SBC
マルチポイント: 〇
バッテリー駆動時間: 8時間 (イヤホン) ※1、24時間 (ケース) ※2
充電: ワイヤレス充電 (ケース) 、急速充電 (イヤホン、5 分間の充電で1 時間再生可能)
充電時間: 1時間
内蔵マイク: aptX Voice (通話用高音質コーデック)、左右各4 個 (1 個の骨伝導マイクを含む)
防滴性能: IPX4
質量: 8g (イヤホン)、51.2 g (ケース)
付属品: シリコン製イヤーチップ(XS / S / M / L)、フォームイヤーチップ×1、ウィング・アタッチメント×2、USB-A to USB-C (20cm)
※1 デノンが2023年10月に実施したテストの結果に基づきます。量産品のPerL Proとソフトウェアをスマートフォンとペアリングし、音源にはステレオのAACファイルを使用しています。実際のバッテリー持続時間は、デバイスの設定、環境、使用状況、およびその他の要因によって異なります。
※2 デノンが2023年10月に実施したテストの結果に基づきます。量産品の「PerL Pro」とソフトウェアをスマートフォンとペアリングし、音源にはステレオのAACファイルを使用しています。音量は50%に設定し、アクティブノイズキャンセリング、空間オーディオ、Bluetoothマルチポイントは無効です。プロファイルはデフォルトモードに設定。低音レベルのスライダーは中央に設定し、動作モードは低電力モードです。実際のバッテリー持続時間は、デバイスの設定、環境、使用状況、その他の要因によって異なります。

14.ガジェット探偵TAKA(Dr.TAKA)の活動
活動のメインは、医師としての診療ですが、情報発信は主にYouTubeで行っています。インフルエンサーや、ガジェット系YouTuberなどに憧れながら日々発信を続けています。
動画の内容は、ほぼ医療に関するものですが、時々Vlogなどもアップしています。「記事が良かった!」と思った方は、ぜひ、ご視聴やチャンネル登録をお願いします!
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