【名もなきvintage Tに命を宿す】もう一度着たくなる1枚に。
dr.washmanと申します。
【名もなきvintage Tに命を宿す】
〜Imperfect is Beautiful 不完全な美の追求〜
これが、自分の作品のコンセプトであり思想です。
昨今のvintageブームを受け、
誰もが知るVintageだけが全てじゃない。
本当に面白いもの、かっこいいものは、意外とすぐ近くにあると思っています。
どこにでもある古着。
誰にも手に取られない古いTシャツ。
何十年も時代をのりこえ生き抜いてきたのに、見向きもされない。
でも、本当はすごく魅力的な個体がたくさんある。
そこに新しい息を吹き込んで命を授け
唯一無二の1着に変える。
それが、自分のやりたいことです。
そして自分が刷ったTシャツが、誰かにとってのVintageになっていたら嬉しい。
そんな日を夢見て。そんな思いでやってます。
シルクスクリーンでTシャツを刷る時間がすごく好きです。

ずーーっときになっていたけどやらず、
お恥ずかしいながら40歳というキリの良いタイミングでスタートさせました。
なんで、もっと早く気づかなかったんだろう。
まだまだ試行錯誤ばかりで、失敗も多いです。
インクがうまく乗らなかったり、準備中にインクをこぼして机を汚したり、スクリーンに水をこぼしたり。要領もまだ全然つかめていない。
でも、そういうのも含めてシルクスクリーンには魅力があると思っています。
全部ひっくるめて、楽しい。
気づけば毎朝5時起きで作業するのがルーティーンになっていました。
今回は、なぜ自分がTシャツを作ろうと思ったのか。
なぜシルクスクリーンにここまで惹かれているのか。そしてvintage Tに対する私なりの考えを
少し言葉にしてみようと思います。
何故シルクスクリーンに惹かれているのか。
答えはシンプルで、シルクスクリーンのTシャツが好きだった。
本当にそれだけです。
時を戻しましょう。
ずっと遡る事2000年。いまから26年前のことです。
APE、アンダーカバー、ナンバーナイン。
いわゆる裏原全盛期。携帯はdocomoのi モードが主流、vodaphoneの写メールが登場し、オシャレに関しては雑誌以外なんにも情報はないあの時代。
当時私は中学生。その頃から基本買うのはTシャツでした。
ちゃんとしたブランドで、人生で初めて買った思い入れのあるTシャツは、ナンバーナインのジオバーニT。

田舎育ちだった自分の周りに、ナンバーナインを知っている人なんて当然いない。
ましてや穴の空いたTシャツなんて、当時は誰が見ても虫食いにしか見えない。
めちゃくちゃバカにされました。笑
でも、そんなことは気にしなかった。
むしろ夢中で小遣いはたいて裏原ブランドを買えるだけ買い漁っていました。
その中でも、決まって買っていたのはTシャツでした。
シャツやデニムにはそこまで興味がなくて、とにかくTシャツばかり。
もちろん、中学生でお金もなかったから、Tシャツくらいしか買えなかったというのもあります。
そこから時代が流れて、
裏原

↓
インポート(Dior Homme全盛期)

↓
古着

と好きなものは変わっていっても、ずっとTシャツだけは買い続けていました。
大学生の頃、初めてバンドTにも手を出しました。
Slayerのvintage T。

Cannibal CorpseのTシャツ。
当時1万円くらいだったのを今でも覚えています。
そこからスニーカーブームなんかも経て、数年前にまたVintage Tシャツに辿り着きました。
2023年頃、beberjinでNIRVANAのカート・コバーンTシャツに一目惚れしたのがきっかけでした。

独特のカスレ。
プリントのヒビ。
ヤレ感。
ピンホール。
フェード。
そして極めつけは、その値段。
5万円。
正直、衝撃でした。
「あれ? 昔1万円くらいで買ってたTシャツが、今こんなことになってるの?」
価格にも驚いたし、何より驚いたのは、時代が流れて“ボロ”に価値がつくようになっていたことでした。
その違和感と面白さに、また深くハマっていきました。もう止まんない!そんな状況だった記憶。

高額なVintage Tを何着も買っていくうちに、ある時ふと冷めてきた自分がいました。
もちろん、かっこいい。
でも、高いVintage Tほどみんな同じものを欲しがる。
気づけば、価値があるとされるものを追いかけるゲームみたいになっていました。
それが少しつまらなくなった。
だから一度、持っていたVintage Tを全部手放しました。
その代わりに買うようになったのは、1500円くらいの名もなきVintage T。

誰も見向きもしないようなやつ。
それでいいと思っていました。もちろん好きです!
でも、どこか物足りなかった。
レアなものが欲しいわけじゃない。
みんなが欲しがるNIRVANAが着たいわけでもない。
でも何か足りない。
そんなモヤモヤが続いていました。
そんな時、ふと思いました。
「自分でやってみようかな」
そこからは早かったです。
道具を揃えて、一気に刷り始めました。
【名もなきvintage Tに命を宿す】
〜Imperfect is Beautiful 不完全な美の追求〜
これが、自分の作品のコンセプトであり思想です。
昨今のvintageブームを受け、
誰もが知るVintageだけが全てじゃない。
本当に面白いもの、かっこいいものは、意外とすぐ近くにあると思っています。
どこにでもある古着。
誰にも手に取られない古いTシャツ。
何十年も時代を生き抜いてきたのに、見向きもされない。
でも、本当はすごく魅力的な個体がたくさんある。
そこに新しい息を吹き込んで命を授け
唯一無二の1着に変える。
それが、自分のやりたいことです。
Vintageはいつも身近にあります。そして
過去と今を繋ぐものでもあると思っています。
映画。
バンド。
ホラー。
カルト。
裏原。
90s。
00s。
擦り切れるほど観た数々のVHS映画。
アクション、ホラー、カルト、全てがリアルタイム。脳裏に焼きついている衝撃的な名シーン。
初めて買ったナンバーナインやベイシングエイプ
裏原、ASAYAN、BOON、STREET JACK
裏原シーンの渦中00年代を過ごし、夢中になっていた時代、全てがかっこよくて、欲しかったけどなかなか手に入らなかった経験。
NIRVANA,L7,cradle of filth など沢山のvintage Tをみて覚えた興奮と刺激的なグラフィック。
手刷りにしか出せない独特の雰囲気や、カスレ、ベタっとしたプリントの質感、手刷りならではの温かさや想い。
これまで経験した全ての出来事が私のデザインのソースとなっています。




あの頃のカルチャーには熱がありました。
音楽とファッションがもっと近かった気がする。
あの頃の熱狂は、本当にすごかった。
そして、楽しかった。
でもあの頃はもう過去の話。
古きを訪ね、新しきを知る。
温故知新。
古いけど新しい。
可愛いけど少し気味が悪い。
かっこいいけど、どこか違和感がある。
ありきたりなグラフィックじゃなくて、少し引っかかるものを作りたい。
白いTシャツにただプリントをするだけじゃない。
誰も興味を持たないリアルなVintage Tに、独自のエッセンスを加えて、同じ雰囲気のものは一つたりともなければ、絶対に他人と被ることはない。




全て私の手刷りでやります。
プロでもなければ職人でもないし、まして機械でインクを刷り込む大量生産の業者とは全く違う。
だから風合いも違うし、デザインや位置まで全部が全部違う。
vintage
bootleg
90s / 00s
music / movie / horror
裏原/street
imperfect beauty(ズレ・かすれ・フェード)


色々な物が混ざっていい。不完全でいい。
均衡の取れた完璧さよりも非対称性や歪み。
カッコよくて気持ち悪いみたいな
不完全なものや素朴さや質素な物のなかに
奥深さや豊かさを感じる"侘び寂び"のような
日本独自の美意識
たぶんまだ誰もたどり着いてない境地。
私はここを大切にしていきたいと考えてます。
願わくば、死ぬまでに不完全美をTシャツ界隈のカルチャーにしたいな。。
物の話になりますが、ボディーは基本的には80s,90sの袖裾シングルステッチを使用,もしくはツラの良い00年代ごろのもつかいます。そして大事にしたいのがタグ。


これも当時を象徴する大事なピースだと思うのと、私自身タグが大好きなので、タグが あるvintage Tをベースに
ONE offでありONE and ONLYな作品をつくっていきたいと思っています。
そして
何十年後かな。
自分が刷ったTシャツが、誰かにとってのVintageになっていたら嬉しい。
そんな日を夢見て。そんな思いでやってます。
最後までみてくださってありがとうございました。
