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特殊詐欺の手口は、社会の変化や技術の進歩に合わせて常に変化し、より巧妙になっています。近年、特に注意が必要な傾向として、以下の3点が挙げられます。

1. 電子ギフト券(プリペイドカード)を使った詐欺の急増

これは、架空料金請求詐欺やサポート詐欺の支払い方法として悪用されるケースが非常に多い手口です。

犯人は電話口で被害者を巧みに誘導し、コンビニエンスストアなどで特定の電子ギフト券(Apple Gift Card、Amazonギフト券、Google Play ギフトカード、WebMoneyなど)を指定された金額分購入させます。

そして、購入後に電話をかけさせ、カードの裏面などに記載されている番号(コード、PINコード、ギフト券番号など)を口頭で読み上げさせたり、スマートフォンのカメラで撮影して送らせたりします。

犯人がこの番号を入手すると、オンラインストアですぐに商品を購入したり、専門のサイトで換金したりすることが可能になります。

銀行振込と比較して、犯人の身元特定につながる情報が少なく、追跡が困難であること、コンビニで手軽に購入できること、番号さえ分かればすぐに価値を移転できることから、犯人にとって都合の良い手口として悪用が広がっています。

絶対に覚えておいてください。

「料金の支払いのためにコンビニで電子ギフト券を買って番号を教えろ」という指示は、100%詐欺です。

公的な機関や正規の事業者が、料金の支払いを電子ギフト券で要求することは絶対にありません。

コンビニエンスストアの店員さんも詐欺防止のために声かけを行っていますが、最終的にはご自身で「これは詐欺だ」と気づくことが重要です。

身に覚えのない請求や、パソコン画面の警告表示に従って電子ギフト券を購入するように指示された場合は、絶対に応じず、すぐに電話を切る、ブラウザを閉じるなどして、警察や家族に相談してください。

2. SNS型投資・ロマンス詐欺の深刻化

Facebook、Instagram、LINE、X(旧Twitter)、マッチングアプリといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を悪用した詐欺が、近年急速に増加し、被害額も高額化しています。これらは大きく「SNS型投資詐欺」と「SNS型ロマンス詐欺」に分けられますが、両者が複合した手口も見られます。

SNS型投資詐欺:

SNS上の広告や、知らないアカウントからのダイレクトメッセージなどをきっかけに接触してきます。

有名投資家や実業家になりすましたり、魅力的な異性のプロフィール写真を使ったりして、まずは警戒心を解き、世間話などから親近感を抱かせます。

「必ず儲かる」「特別な情報がある」などと言葉巧みに投資話を持ちかけ、LINEなどの閉鎖的なグループチャットに誘導します。

グループ内では、他の参加者を装ったサクラが「先生のおかげで儲かりました!」などと盛んに投稿し、本当に利益が出るかのように信じ込ませます。

そして、偽の投資アプリやウェブサイトを使わせ、最初は少額の投資で利益が出ているように見せかけます。

信用させたところで、「もっと大きな利益を得るために」と高額な追加投資を執拗に勧めます。

しかし、いざ利益を引き出そうとすると、「税金が必要」「システム手数料がかかる」など様々な口実でさらなる支払いを要求し、最終的には連絡が取れなくなり、投資した資金はすべて失われます。

SNS型ロマンス詐欺:

マッチングアプリやSNSで知り合い、恋愛感情や深い友情を装って長期間にわたり関係を築きます。

十分に信用させたところで、「二人で将来のために投資を始めよう」「結婚資金を貯めたいが、今少し足りない」「事業でトラブルが発生し、一時的にお金が必要になった」「海外で急病になり、治療費が必要だ」など、様々な口実で金銭を要求してきます。

被害者は相手を深く信用しているため、疑うことなく送金してしまい、被害が繰り返され高額になりがちです。

実際に会うことを避け、オンライン上でのやりとりに終始するケースが多いのも特徴です。

##これらの詐欺は、時間をかけて信頼関係を構築するため、被害者が騙されていることに気づきにくく、被害額が数百万から数千万円、場合によっては億単位に達することもあります。##

SNSで知り合っただけの、素性のよくわからない相手からの儲け話や金銭の要求は、絶対に信用しないでください。

3. AI技術が悪用される可能性

現時点ではまだ広範囲な被害には至っていませんが、AI(人工知能)技術、特にディープフェイクと呼ばれる音声合成や映像合成技術の進歩により、今後、特殊詐欺の手口がさらに巧妙化する可能性が指摘されています。

例えば、オレオレ詐欺において、事前に何らかの方法で入手した本人の音声データをAIに学習させ、その声そっくりに加工した音声で電話をかけてくる手口が考えられます。これにより、電話口の声だけで本人かどうかを判断することがより困難になる可能性があります。

また、有名人や企業の経営者などの偽の動画を作成し、それを使って偽の投資話やキャンペーンを宣伝するといった手口も考えられます。

ビデオ通話においても、リアルタイムで顔や声を別人に加工する技術が悪用される可能性も否定できません。

このようなAI技術の悪用に対しては、電話の声だけで安易に本人だと信じ込まないこと、家族間で事前に「合言葉」を決めておくこと、少しでも不審に感じたら一度電話を切り、必ず本人が普段使っている連絡手段で確認を取ることなどが、より一層重要になります。

これらの新しい手口や傾向を理解し、常に「自分も被害に遭うかもしれない」という意識を持つことが大切です。そして、少しでも「おかしいな」「怪しいな」と感じたら、決して一人で判断したり、送金したりせず、すぐに家族や友人、警察(相談専用電話#9110)、消費生活センター(188)などの公的な機関に相談するようにしてください。


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