【薬膳】気の働きと陽虚体質の私に合った施膳
気・血・津液は人体を構成する基本的な要素です。
今回は、その中のひとつである「気」についてお話しします。
気の働きは次の通りです。
推動(すいどう)
気には、身体のあらゆる働きを前へと押し進める力があります。
臓腑がきちんと働き、血が巡り、水が流れ、不要なものが排泄されるのも、この推動作用のおかげです。
血や津液は陰に属し、自らは動けないため、気が動かすことで巡りが生まれます。
温煦(おんく)
気は身体を内側から温め、体温を保つ働きを担います。
気が十分にあれば身体は温まり、少なければ冷え、多すぎれば熱に傾きます。
季節の変わり目に冷えやのぼせを感じるのは、温煦作用のバランスが崩れるからです。
固摂(こせつ)
固摂とは、身体の中にあるべきものを留め、必要以上に漏れないようにする働きです。
血が血管の外に漏れ出ないように守り、汗・尿・唾液などの分泌を適度に調節します。
気が弱ると、汗が止まりにくい、尿が近い、出血しやすいなどの症状が現れます。
防御(ぼうぎょ)
気は体表を巡り、外からの邪気を防ぐバリアとして働きます。
いわば身体の抵抗力であり、季節の変わり目に風邪をひきやすくなるのは、この防御作用が弱っているサインです。
気化(きか)
気化とは、気の働きによって物質が別のものへと変化していくことを指します。
飲食物はまず「水穀の精微」という栄養に変わり、そこから気・血・津液が生まれます。
さらに、津液は汗や尿へ、食べ物の残りかすは糟粕(そうはく)へと変わり、排泄されます。
こうした一連の代謝の流れを支えているのが、気化作用です。
まとめ
気は体内で五つの役割を担い、生命活動を支えています。
特に季節の変わり目には、その働きを整えることが大切です。
そして陽虚体質の私が選んだ施膳
私は気虚で、温める力の弱い陽虚体質。
ぽかぽか陽気の日でも、ストーブのそばから離れられず、それでも身体の芯まで冷えてしまうことがよくあります。
そんな日の仕事終わりに作ったのは、白ねぎ粥。
土鍋でお米からゆっくり炊きながら、ダイソーのネギカッターで白髪ねぎをたっぷり刻みました。


柔らかく炊けたお粥の上に白ねぎをのせて蓋をし、しばらく蒸らします。
蒸らした白ねぎは、辛みもしゃきしゃき感もほどよく残っています。
熱いうちにいただくと、冷えていたお腹がじんわりと温まり、ようやく一息つけました。

白ねぎの薬膳作用は
• 解表:身体の表面にとどまった寒さを外へ追い出します。
• 散寒:冷えた身体を温めます。
• 理気:気の巡りをよくします。
• 開胃:食欲を促します。
• 袪痰:身体に溜まった痰を取り除きます。
のどの違和感や咳が出やすいときにも役立ちます。
• 解毒:体内の余分なものを外へ排出させます。
詳しいレシピは、次回お伝えします。
