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美容内服

 SNS、YouTube, 美容クリニックのHP等でよく目にする「美白内服について。内容に矛盾している点があって腹に落ちなかったので調べて見ました📕

☝️「魔法の薬ではない」という現実を受け止めた上で、クリニックの処方薬、第三類医薬品、サプリメントをどう賢く使い分けるべきかを解説します。

そもそも、美容内服って内服薬です。
 内服薬;内服薬とは、口から摂取して胃や腸で吸収され、血液を介して全身や患部に作用する薬の総称。科学的な臨床研究に基づき効果と安全性が検証されており、適切な血中濃度を保つことで疾患の治療や症状の緩和を図る。
参考記事( https://www.jpma.or.jp/about_medicine/guide/med_qa/q07.html )

医学的根拠があるのに、なぜ「みるみるシミが消えない」のか?
論文でこれだけ高い効果が証明されている一方で、専門家の中には「内服だけでシミが消えることはありえない。」と現実的な限界を指摘しています。

なぜ?
論文(試験管)と現実(人間の体)の間には、以下のようなギャップがあるから。
⭐️「試験管の中」と「人間の体」のギャップ
厚労省やPMDA(医薬品医療機器総合機構)のデータを見ると、トラネキサム酸やビタミンC(アスコルビン酸)は確かに「メラニン生成を抑制する物質」として明記されています。
でも、これはあくまで「試験管の中(実験室)で限定的な条件で行った実験結果」です。これを人間が口から飲み、消化・吸収されて肌の表面に到達するとき、実験室と同じような高い濃度や作用時間を維持できるかというと、話は別。生体内での反応は非常にマイルドであり、産業目的として宣伝するほど劇的には効かないのが現実。

🟠トラネキサム酸の本来の姿は「止血剤」
トラネキサム酸は、もともと「血を止めるための薬(抗プラスミン剤)」として開発された医療用医薬品です。シミを消す作用は、本来の目的ではなく、「副次的な作用(副作用の良い側面)」を応用したもの。
人間の体は、出血を止めたり、血液をサラサラに保ったりして程よいバランスで成り立っています。シミのためにこれを長期間コントロールし続けることには、当然慎重になるべきだという医師の視点もあります。

🟢ハイチオール(成分名:L-システイン)の正体
市販薬の「ハイチオールC」などでもお馴染みの成分。アミノ酸の一種で、メラニンの生成を抑えるだけでなく、肌のターンオーバー(代謝)を正常化する働きがあります。
論文・データ上の位置づけ:医学論文のデータでも、肝斑治療において「ビタミンCとL-システインの合剤」をベースとして比較試験が行われています。これだけでも一定の効果は期待されています。(ここにトラネキサム酸を加えることで、さらに有意に改善率が高まったと報告されています。)
医師のリアルな視点:L-システインは「今あるシミを消し去る特効薬」というよりは、滞った肌の生まれ変わりを底上げして、メラニンの排出をスムーズにする「肌の基礎(ベースアップ)」の薬です。地味ですが、長期的な美肌・予防の土台作りとして非常に理にかなった成分と言えます。

🔵グルタチオン(商品名:タチオン)の正体
3つのアミノ酸が結合した成分。強力な抗酸化作用をもち、メラニンを黒い色素ではなく、明るい色素へと変える「色のスイッチを切り替える」ようなユニークな作用を持っています。
医師のリアルな視点:本来は「解毒と肝機能改善」の薬
トラネキサム酸が元々は止血剤だったのと同じように、グルタチオン(タチオン)も本来は「肝臓の解毒作用を助ける薬」や「中毒症の治療薬」として、古くから内科などで使われてきた医療用医薬品です。高い抗酸化・美白作用は、いわばその強力なデトックスパワーの副産物です。
(※点滴(血管に直接入れる)として投与すると非常に高い効果を発揮しますが、内服となると、胃や腸の消化酵素によってアミノ酸に分解されてしまいやすい。)

定義の違い

  • 処方薬:医師が症状に合わせて処方します。個人の状態に最適化されています。有効成分の量;目的や症状の改善のための必要量

  • 市販薬(OTC医薬品):薬局やドラッグストアで自身で選んで購入できます。有効成分の量;比較的しっかり配合されているけれど、安全性が重視。

  • サプリメント;食品に分類される。病気や治療の効果は認められていない。有効成分の量;任意(過剰摂取のリスクがある)

「体は摂取したものからも成り立っている」と思うと食べ物や薬などに頼りたくなる気持ちもあります。だってスキンケアはあくまで表面上の対策だから。
でも、それぞれの成分の目的、定義(処方薬、医薬品、サプリメント)などを理解した上で(他に服用している薬やサプリがあれば服用して問題ない範囲で)服用することで、効果の検証を楽しめたり、気持ちの面でも安心できるのかなと思いました。


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