【B型肝炎再活性化リスクと薬剤師の役割 ― 化学療法・パルス療法時の必須確認】
神戸市立西神戸医療センターで、B型肝炎ウイルスを保有する患者が抗ウイルス薬の中止により急性肝不全で死亡する事故が発生した(詳細→ Yahoo!ニュース)。
この患者は悪性リンパ腫に対して化学療法を受けていた。治療薬の一部にはB型肝炎を再活性化させる作用があるため、抗ウイルス薬が併用されていたが、化学療法終了後に誤って処方が中止され、再活性化が見過ごされた結果、急性肝不全に至った。劇症化の致死率はおそろしく高い。
化学療法やパルス療法を行う際には、B型・C型肝炎の有無を必ず確認すること、そして治療終了後も再活性化に注意して抗ウイルス薬やモニタリングを継続することが鉄則である。
この確認は医師だけでなく、薬剤師も担うべき役割である。処方監査や服薬管理の段階で「肝炎ウイルスの有無」「抗ウイルス薬の継続」を意識することが、患者の命を守るために不可欠である。
私たち薬剤師が明日からできることは、処方時に肝炎ウイルスの有無と抗ウイルス薬の継続を確認すること。小さなチェックが再発防止につながり、患者の安全を支える。
