オカルト漫画かと思ったら全部入りだった。『ダンダダン』第1巻の勢いがすごい
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『ダンダダン』というタイトルだけを見ても、どのような漫画なのか分かりません。
幽霊が出るホラー漫画なのか。
宇宙人と戦うSF漫画なのか。
高校生の恋愛を描く青春漫画なのか。
派手な能力バトルなのか。
実際に読んでみると、その答えは「全部」です。
幽霊。
宇宙人。
呪い。
超能力。
格闘。
ギャグ。
恋愛。
青春。
普通なら別々の作品になりそうな要素が、ものすごい速度で一つの物語へ押し込まれています。
それなのに、読みづらくありません。
むしろ、次に何が起こるのか分からないまま、一気にページをめくらされます。
今回紹介するのは、龍幸伸さんの**『ダンダダン』第1巻**です。
幽霊を信じる女子高校生・綾瀬桃と、宇宙人を信じる同級生のオカルン。
桃は宇宙人を否定し、オカルンは幽霊を否定します。
そこで2人は、互いの信じるものが本当に存在するのか確かめるため、別々の怪しい場所へ向かいます。
桃はUFOスポットとされる病院廃墟へ。
オカルンは心霊スポットのトンネルへ。
その結果、2人は想像を超える怪異へ巻き込まれます。
▶ 『ダンダダン』第1巻を見る
最初から話の進み方がおかしいほど速い
『ダンダダン』第1巻の魅力は、物語が始まるまでの速さです。
主人公たちの説明を何話も続ける。
世界観をゆっくり説明する。
能力が目覚めるまで長く待たせる。
そのような助走がほとんどありません。
桃とオカルンが出会う。
幽霊と宇宙人の存在をめぐって言い争う。
証明するために別々の場所へ向かう。
そして、すぐに怪異と遭遇する。
気づけば、普通の高校生活から完全に外れた世界へ入っています。
読者が理解するのを待つより先に、次の事件が起こります。
しかし、勢いだけで押し切っているわけではありません。
桃とオカルンの性格。
2人がそれぞれ何を信じているのか。
なぜ相手へ反発するのか。
危険な状況でどのように助け合うのか。
短い会話の中で、人物関係が自然に伝わります。
説明ではなく、行動でキャラクターを見せる漫画です。
怖いのに笑ってしまう
『ダンダダン』には、普通に怖い場面があります。
暗いトンネル。
不気味な廃墟。
突然現れる怪異。
人間とは異なる姿の存在。
逃げても追ってくる恐怖。
ホラーが苦手な人には、少し刺激が強い場面もあるでしょう。
ところが、怖さが長く続きません。
怪異の言動が妙におかしい。
登場人物の反応が大げさ。
緊迫した場面で予想外の言葉が飛び出す。
真剣な戦いのはずなのに、状況そのものが変です。
恐怖と笑いの切り替えが非常に速く、
怖い。
笑う。
また怖い。
今度は熱い。
という感情の変化が何度も起こります。
一般的なホラー漫画では、恐怖を持続させることが重視されます。
『ダンダダン』は、恐怖をギャグで壊し、その直後に再び迫力ある場面へ戻します。
ホラーが苦手でも、ギャグと勢いのおかげで読み進めやすい作品です。
桃とオカルンの関係がかわいい
怪異やバトルが目立つ作品ですが、中心にあるのは桃とオカルンの関係です。
桃は強気で行動力があります。
言いたいことをはっきり言う。
危険な状況でも簡単には引かない。
一方、オカルンはオカルトの知識は豊富ですが、人付き合いが得意ではありません。
自信がない。
友達も少ない。
しかし、自分が信じるものについては真剣です。
正反対に見える2人ですが、危険な体験を通じて距離が縮まります。
相手を助ける。
心配する。
名前の呼び方を気にする。
別の異性が関わると反応する。
派手な怪異との戦いの間に、青春ラブコメのような場面が入ります。
恋愛だけを中心にした作品ではありません。
だからこそ、少しずつ変化する関係が気になります。
世界の危機より、2人がどうなるのかを追いかけたくなる。
それが『ダンダダン』の強さです。
オカルンは弱いまま終わらない
物語の最初のオカルンは、分かりやすく強い主人公ではありません。
内気。
人付き合いが苦手。
運動が得意そうにも見えない。
桃のほうが、はるかに頼もしく見えます。
しかし、怪異と出会ったことで、オカルンにも大きな変化が起こります。
この作品の面白いところは、弱い人物が単純に努力して強くなるだけではないことです。
呪い。
怪異。
自分では制御しにくい力。
危険な存在から与えられた能力。
普通なら避けたいものが、戦うための武器にもなります。
ただし、能力を得たから無敵になるわけではありません。
体への負担。
制限。
精神的な不安。
相手との相性。
さまざまな問題があります。
弱さが消えるのではなく、弱さを抱えたまま戦えるようになる。
オカルンの成長には、そのような魅力があります。
綾瀬桃が主人公として強い
『ダンダダン』は、オカルンだけの物語ではありません。
桃も物語を動かす重要な主人公です。
怖がるだけのヒロインではない。
助けを待つだけでもない。
状況を見て判断する。
相手へ立ち向かう。
オカルンを助ける。
自分の力を使って戦う。
桃が強いからこそ、2人の関係が一方的になりません。
どちらかが常に守り、もう一人が守られるのではなく、互いに助け合います。
桃には乱暴に見える部分もあります。
しかし、他人の痛みを無視する人物ではありません。
オカルンの孤独へ気づく。
危険な状況でも見捨てない。
不器用ながら優しさがあります。
恋愛漫画として見ても、バトル漫画として見ても魅力的な主人公です。
作画の迫力がすごい
『ダンダダン』は、物語の勢いだけでなく、絵の迫力も大きな魅力です。
怪異の不気味さ。
宇宙人の異質さ。
スピード感のある戦闘。
建物や街の破壊。
登場人物の細かな表情。
静かな場面と大きく動く場面の差が強く、ページを開いた瞬間に視線を持っていかれます。
特に、怪異が現れる場面は印象的です。
ただ怖い姿を描くだけでなく、
距離感。
構図。
暗さ。
視線。
空間の広さ。
を使って、逃げ場がない感覚を作っています。
その一方で、ギャグ場面では表情が一気に崩れます。
緻密な絵と勢いのあるデフォルメが共存しているため、作品全体のテンポがさらに速く感じられます。
ジャンルを一つに決められないことが魅力
『ダンダダン』を誰かへ説明するとき、少し困ります。
オカルト漫画です。
しかし、恋愛もあります。
SFでもあります。
バトル漫画でもあります。
青春漫画でもあります。
ギャグ漫画としても笑えます。
通常は、要素を入れすぎると話が散らかります。
しかし、『ダンダダン』では、すべてが桃とオカルンの関係へつながっています。
怪異と出会うことで2人が近づく。
戦うことで相手を理解する。
新しい人物が現れることで恋愛関係が揺れる。
敵との戦いが、それぞれの成長へつながる。
ジャンルが多いのではなく、複数のジャンルが同じ物語を動かしています。
少年ジャンプ+公式も、作品を「オカルティックバトル&ラブ物語」と紹介しています。
アニメから知った人にも第1巻を読んでほしい
『ダンダダン』はアニメをきっかけに知った人も多い作品です。
映像では、
声。
音楽。
動き。
色。
バトルのスピード。
を楽しめます。
一方、漫画には別の魅力があります。
大きな見開きの迫力。
コマをめくった瞬間の驚き。
自分の速度で読める会話。
細かな表情。
背景に描かれた情報。
特に『ダンダダン』は、ページをめくる演出が強い漫画です。
次のコマで何が現れるか分からない。
突然、大きな絵が飛び込んでくる。
漫画ならではの驚きを楽しめます。
アニメで物語を知っていても、第1巻から読んで損はありません。
第1巻は210ページで一気に読める
『ダンダダン』第1巻は、2021年8月4日に集英社から発売されました。
紙版は税込528円、新書判210ページ、ISBNは978-4-08-882599-1です。
第1巻だけでも、
桃とオカルンの出会い。
宇宙人と幽霊をめぐる対立。
怪異との遭遇。
能力の発現。
2人の関係の始まり。
作品の魅力が十分に詰まっています。
現在、集英社公式では第24巻が2026年6月4日に発売されており、少年ジャンプ+では連載が続いています。
巻数は増えていますが、まずは第1巻を読めば、自分に合う作品かすぐに分かるでしょう。
こんな人におすすめ
『ダンダダン』は、次のような人に向いています。
テンポの速い漫画を読みたい人
説明を長く続けず、次々に事件が起こります。
ホラーは気になるけれど怖すぎる作品は苦手な人
不気味な場面の間にギャグや恋愛が入ります。
青春ラブコメが好きな人
桃とオカルンの距離が少しずつ縮まります。
迫力のあるバトル漫画を読みたい人
怪異や宇宙人との戦いを大きな画面で楽しめます。
一つのジャンルでは物足りない人
ホラー、SF、恋愛、青春、ギャグ、バトルをまとめて楽しめます。
Amazonで購入前に確認したいこと
注文前には、次の点を確認してください。
商品名が『ダンダダン 1』か
作者が龍幸伸さんか
ISBNが9784088825991か
紙のコミックスか電子書籍か
新品か中古品か
販売元と発送元
現在の価格
到着予定日
複数巻セットではなく第1巻単品か
アニメ関連本や別巻と間違えないよう、商品名と巻数を確認してください。
まとめ|何の漫画か分からない。それが一番面白い
『ダンダダン』は、簡単に一言では説明できません。
幽霊が出る。
宇宙人も出る。
高校生が戦う。
恋愛も進む。
ものすごく怖い場面の直後に笑わせる。
ふざけた会話の直後に、圧倒的な作画で戦闘が始まる。
普通ならまとまらない要素が、異常な勢いで一つになっています。
しかし、作品の中心は意外とシンプルです。
孤独だったオカルン。
強気だけれど優しい桃。
出会うはずのなかった2人が、怪異を通じて互いを知っていく。
『ダンダダン』は、オカルトを使った青春物語です。
怖い。
笑える。
熱い。
かわいい。
すべてを一冊で味わいたい人は、第1巻から読んでみてください。
▶ 『ダンダダン』第1巻を見る
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