指示は細かいのに、なぜ熱量は伝わらないのか。リーダーの「響き」の正体
こんにちは。坂田ひろこです。
「指示は細かく出しているはずなのに、なぜかチームの動きが鈍い」
「背中を見て学べ」という時代じゃないのはわかっている。でも、どう背中を見せればいいのか分からない(なので放置気味)。経営や人事、コンサルティングの現場で、最近こんなもどかしさを伺う機会が増えています。
技術やマニュアルを教えるだけで、終わってしまっていないだろうか。今日は、言葉やスキルを超えて周囲に伝わる「響き」の正体についてお届けします。
楽譜通りに弾くだけでは、本当の音楽にならない
先日、音楽に関する書籍を読んでいて、ハッとさせられる一節に出会いました。「音符を知っている」「楽譜通りに弾ける」だけでは、本当の音楽にはならない。
その曲の背景をどう解釈し、どう向き合ったかによって、同じ音でも「響き」が全く変わってくる。あえて言葉にしなくても、その解釈や姿勢が、音という表現に乗って聴き手にすべて伝わってしまう。
これは、私たちの仕事やマネジメントにも全く同じことが言えると思います。
言葉による丁寧なコミュニケーションは不可欠です。でも同時に「どんな姿勢で仕事に向き合っているか」という日々の取り組みの様子は、言葉以上に周囲に見られています。
ノウハウや言葉(=音符)をなぞるだけでは、人の心は動きません。
「なぜこの仕事をするのか」
「どう社会と向き合うのか」
リーダー自身の解釈と姿勢。それこそが、言葉を超えて周囲に伝わる「音の響き」になるのだと思います。
人は「普段の姿勢」を無意識に判断している
「今の時代、背中で見せることは難しくなった」と言われます。でも、それは「背中を見せなくてよくなった」という意味ではありません。
部下やメンバーが、リーダーの「話を聞くかどうか」をどこで決めているかというと——実は普段の仕事への取り組み姿勢や、日常のふとした発言を見て、無意識のうちに判断しているのです。
スキルやテクニックでどれだけ取り繕っても、根底にある「あり方」や「人間性」という響きが濁っていれば、相手には見抜かれてしまいます。だからこそ、日々の自己反省を通じて、自分の姿勢を整え続けることが大切になります。
良い響きを受け取ったメンバーは「自分も頑張ろう」と共鳴し、また新しい響きを返してくれるようになります。
けん制し合う前に「同じ方向」を見ているか
組織を運営していると、メンバー間で「お互いの態度が気に入らない」と、けん制し合ったり、陰で文句を言い合ったりする状態が生まれることもあります。
そこで感情的にぶつかり合う前に、リーダーが示すべき姿勢があります。
「互いに顧客のために、どんな取り組みができるのか」
内向きの人間関係の摩擦にエネルギーを費やすのではなく、全員の視線を「顧客」へと戻す。この一歩を踏み出せる組織こそが健全であり、これからの時代に求められる強さだと思います。
あなたの背中から、どんな響きが伝わっていますか
技術やマニュアルを伝える(=音符をなぞる)だけになっていませんか?
「なぜこの仕事をするのか」
「誰のために、何のために動くのか」
リーダー自身の人間性と仕事への解釈が、チームの「豊かな響き」となって広がっていきます。互いに良い響きを与え合えるチームを目指して、まずは私たち自身の「日々の姿勢」から整えていきましょう。
あなたの背中から、今日も心地よい響きが周囲に伝わりますように。
【編集後記】
休日、公園で1日森林浴を楽しんでいました。子どもたちは遊具や水遊びに夢中。私はのんびり過ごしていたのですが
——その時、真上から「イガラの幼虫」が落ちてきて、チクリと刺されてしまいました。見た目は小さくてかわいいのですが、結構、痛い。
全く予測していなかったので、次からは日傘か、つばの広い帽子か、いっそテントを本格的に張るぞ!と心に決めました(笑)油断、大敵です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。GrowthMind & Practicesでは、リーダー一人ひとりの「あり方」が、組織全体の響きを育むという考えのもと、企業研修・管理職研修・組織開発をご支援しています。
もっと学びたい方へ
📩 メルマガ登録
リーダーシップや組織づくり、人間学について、毎週メルマガでお届けしています。
▶ メルマガ登録はこちら
📖 活動レポート
企業研修や組織開発支援の実践事例をホームページでご紹介しています。
▶ 活動レポートはこちら
