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飲食業未経験・投資0円でお店を建て直したなぁちゃんの記録

第12話 見えない敵・コロナとの闘い③
   〜ハンドメイドスペース誕生!

 今もお店では、マスクで接客を続けていて、
完全にコロナが抜けたとは
言えないのかも知れないけれど、
アクリル板が外され、
団体さまのご予約も受けられるようになり、
コロナ前の日常が戻りつつあると思います。




●非常事態は異常事態

 テレビの漫才コンビが
1メートル離れて漫才をしていたり、
高校野球は無観客、
zoomでの飲み会

過ぎてみれば
遠いできごとのように思いますが、
あの頃は、明らかに異常な状態でした。

ある高校野球の監督が
「青春とは密なもの」と
堂々と語られました。
その言葉に心が震え、涙が出たことを
思い出します。

●「笑顔をつなぎ、心をつなぐ」〜ソーシャルディスタンスへの挑戦


 コロナ禍でも営業を続ける選択をした私は、
**「ソーシャルディスタンスへの挑戦」**
を心に掲げました。

いくら体の距離をとることを求められても、
人間には心がある。
「心の距離を寄せ合うこと」は
誰からも咎められるものではない。
人間として
人間のやり方で
コロナに立ち向かおうと思った。

そんな中で考えた、
「つなぐ」という思いー。

マスク不足で困っている方と、
ハンドメイド作品を販売する場所を
失った作家さんをつなぐために行った
「マスク販売代行ボランティア」。

このことから波及した、
次なる展開とは…

●閉ざされた喫茶コーナーを、ハンドメイドスペースに

 当時店内には、
一般席とは少し区切られたところに
20席ほどの使われていないスペースが
ありました。
ブルーを基調にした重厚な座席に、
深い傘の付いたレトロな照明。

純喫茶を思わせるその場所は、
昔は、「喫茶コーナー」として
モーニング営業等をしていたそうですが、
お客さまの減少に伴って、
閉鎖したとのことでした。

「ここを、作品販売したい方に無料で提供し、
販売代行ボランティアをする」

ーこれが「コロナ禍で私のできること」
だと思った。

そうと決めたら、
すぐ行動。

インスタグラムで
『"ドライブイン翼 ハンドメイドスペース"始めます。
委託販売希望の作家さんを募集します』と
呼びかけました。

●インスタの呼びかけに、たくさんの反応が!


 すぐにたくさんの作家さんから
出店希望のメッセージが届きました。

記念すべき第一号:
   マルシェ常連のパワフルな女性

 真っ先に応募しれくれたのは、
大きな瞳が印象的でエネルギッシュな女性。
コロナ前は、あちこちのマルシェに精力的に
出店されていた方でした。

彼女の持ち込んだ作品は、
.お子さま向けのアクセサリーや、
おうちで作れるかわいいメモスタンドのキット。
「子どもの笑顔が1番だから」と
熱く語られる姿にシンパシーを感じました。
彼女とはその後も、楽しい企画を立ち上げ、
コロナ禍を駆け抜ける同志のような
長いお付き合いが続くことになります。


 キュンとするかわいさ:
   彩りのアルコールボトルたち

 教室を複数運営されている
ポーセラーツ作家さんからは、
華やかなアルコールボトルの出品がありました。
色とりどりのボトルが並ぶそのブースは、
見ているだけでテンションが上がる美しさ。
その気品は、作家さんの雰囲気そのものでした。

着物リメイク服:
      軽やかな一点ものの魅力

 着物リメイク服のコーナーは、
軽くて涼しいと、年配のお客さまに大人気。
「どっちが似合うと思う?」と
相談を受けることもしょっちゅうで、
気分はすっかりブティックの店員さん。
なんでも来いのなぁちゃん、
販売ボランティアにも
楽しく、懸命に取り組みました。

 独創的でキュートな感染対策グッズたち

 手作りマスクやマスクチェーン、
マスクケースにマスクチャーム。
コロナという時代を象徴するような
品々も多く出品されました。
そんな作品たちには
「どうせなら可愛く」「こんな時でも楽しみたい」
という前向きな気持ちが溢れていました。

たくさんの作品で埋め尽くされたスペースは、
瞬く間に、
「やりたい思い」と「癒しを求める気持ち」
をつなぐ
温かな場所になっていきました。


●タイパに対抗
  〜目指すは「令和のドライブイン」


 タイパ(タイムパフォーマンス)が
求められている今。
思えば「食事」ほどタイパが悪いものは
ないと思います。
「献立を考え、買い物をして、作って、食べる」
1日の中で食べることに費やす時間は、とても長い。
「食事」が栄養素を摂るためだけのものなら、
サプリメントで済ませられるような研究が、
もっと進んでいると思う。
でも人は、食べることをやめない。
むしろ、食べることは
人生そのものだったりもする。
それは、
食事の中に、楽しい時間や会話、
美味しく食べることによる癒しの効果も
含まれているからだと思う。

手作りのお食事と共に、
昭和時代にタイムスリップしたような
温かな心のふれあいを感じてもらいたい。
「人々の"心をつなぎ、笑顔をつなぐ"
令和のドライブインになる。」

暗闇の中に、確かな道標が見えた気がしました。


しかしこれはまだ、
コロナが始まって3カ月くらいのできごと。
長い道のりの
ほんの始まりに過ぎなかったのです…


最後まで読んでくださって
ありがとうございました。

次回は、
「お食事中はおしゃべり禁止!」
黙食を楽しんでもらうために、私がやったこと。
「お願いするだけではダメ。
"黙食でも楽しかった"
と思っていただける努力をするべき。」

その取り組みは、沈黙の世界を、
ハートフルな空間へと変えて行きました。
私独自のユニークな方法を、紹介します。

お楽しみに!


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