【悲報】クラッカーくん、トランプに命綱握られとる件
「詰む」とはどういう状態か、わかってる人少ない説。
将棋やチェスの「詰み」言うたら、自分が何指しても王取られる状態やん。 → 選択肢はある。でもどれ選んでも結末は同じ
これを日本の石化産業に当てはめると、答えはひとつ。
エチレンクラッカーくんが、稼働率の崖を割って、不可逆的に停止すること。
これが「詰む」の物理的な意味や。
抽象的な構造の話やない。具体的な物理イベントの話やで。
ほな、クラッカーくんって誰やねん、っていう話から始めよか。
■ クラッカーくん、こいつ全開か全閉のヤバいやつだった件
クラッカーくん「ワイ、エチレン作る装置や」
→「炉内800〜900℃で連続運転しとる」
→「ナフサを高温で分解して、エチレン・プロピレン作る」
→「日本中の樹脂・繊維・包装はワイのおかげで存在しとる」
←地味やが日本の血管担当
クラッカーくんの致命的な特性:蛇口がちょっと絞れない
クラッカーくん「ワイの稼働率な、60〜70%を割ると工程が安定せんくなる」
→「そうなったら、止めるしかない」
→「ちょっと出力下げる、が効かんのよ」
→「全開か、全閉か。そういう装置や」 ←物理法則の容赦なさ
そして、ここからが本当の地獄パート。
クラッカーくん、一度止めたらどうなる?
クラッカーくん「ワイ、800℃超の装置やで?」
→「冷えた状態から再加熱・安定化させるのに数週間〜1か月以上」
→「老朽化進んでるから、熱応力で配管・チューブに亀裂入るかも」
→「再起動には『安定したナフサ供給の保証』が要る」
→「でもホルムズが不安定なまま動かしたら、また止まる」
→「だから、再起動の判断そのものができん」 ←完全なデッドロック
「供給が安定しないから動かせない → 動かせないから供給できない」
これがクラッカーくんの抱えるデッドロックの正体や。
おまけに、止まったクラッカーくんは「停止のまま」になる可能性が高い。
→「日本のエチレン能力、もともと中国増産で縮小局面やった」
→「千葉2基・神奈川1基、すでに停止予定発表済」
→「5/12には三井・三菱・旭化成が西日本JV合意。2030年に水島も止める」 ←危機関係なく既定路線
クラッカーくん「危機が来る前から、ワイの仲間はリストラ候補やったんよ」
→「危機で止まったら、もう戻ってこんかもしれん」 ←そら詰みやで
これがクラッカーくんが「詰む」とはどういうことか、の物理的な中身や。
■ 3月の地獄 ──クラッカーくん、ガチで死にかけてた件
3月、何が起きとったか整理しよか。
国内クラッカー12基「ワイら12人兄弟やで」
→ 6基「ワイら減産モード入りました」
→ 3基「定期修理中やけど?」
→ 残り3基「ワイらだけが通常稼働や...」 ←三人衆、最後の砦
そして三菱ケミカル旭化成エチレン:
「4月11日から、原料調達難で稼働縮小しまーす」 ←白旗
クラッカーくん平均稼働率の推移:
2月:75.7%(2025年6月以来の最低)
3月:68.6%(過去最低更新)
4月:67.3%(また過去最低更新)
クラッカーくん「ワイ、毎月過去最低を塗り替え続けとるんやが」
→「60%まであと数ポイントやで」
→「ここを割ったら、止まるしかない」 ←物理的崖の縁
識者一同「3月、このペース続いたらクラッカーくんは確実に60%割れて連鎖停止する」
→「これ詰むやろ...」 ←絶望ムード一色
しかし、しかしや。
3月中旬、ある人物が登場するんよな。
■ トランプ大統領、ナフサ持って参戦
3月16日、米国大統領トランプおじさん登場。
トランプ「SPRから172百万バレル放出するで」
→「日量143万バレル × 120日」
→「米国内のガソリン価格対策が主目的やけど、副次的に世界の原油供給増えるで」 ←自分のため、ついでに世界
これに加えて、米シェールくん・豪州くん・アルジェリアくんが
「ワイらが代わりに行くで!」と原油・ナフサを日本に送り始める。
日本政府も慌てて連動:
3/16 民間備蓄15日分の引下げ開始
3/26 国家備蓄第1弾(約1か月分の原油)放出開始
4/15発表→5月上旬実施 国家備蓄第2弾(約20日分)
経産省「年を越えて石油の供給を確保できる目途がついています!」 ←ガチ楽観発表
クラッカーくん「ワイ、米ナフサで持ち堪えとる...」
→ 稼働率:75.7% → 68.6% → 67.3%
→「過去最低やけど、60%は割っとらん」 ←ギリギリの命綱
石化協・工藤会長(5/21会見)「供給を続けるため、稼働率を下げる運用を行っています」
→「ホルムズ封鎖という逆風下でも、市場が必要とする量はおおむね確保できている」 ←表向きは「持ってます」
ガソリン価格も補助金で 190.8円→170.2円に抑制。
→ 消費者「あれ、危機ってどこに?」 ←表面は平穏
そう。表面は平穏や。
でもここで、第1章の定義に戻ってきてくれ。
「詰む」=「クラッカー不可逆停止」やったよな?
いまクラッカーくんは、自立して動けてるか?
→ 答え:NO → アメリカのナフサがなければ、稼働率は60%割れて連鎖停止しとった
→ いまの67.3%は、トランプで底支えされた数字
中東依存の構造、変わったか?
→ 1ミリも変わってない
→ デッドロック、解消されてない
→ クラッカーくんは依然、崖の縁で点滴ぶら下げてるだけ
つまり、「詰む構造」はそのまま温存されとる。
■ 命綱を握っとるのは、トランプ本人や
SPR放出の意思決定権、誰が持っとるか?
→ 米国大統領、つまりトランプ個人や。
放出量、期間、補充計画、全部トランプの判断で決まる。
日本「お願いします!延長してください!」
トランプ「うーん、ワイ次第やな」 ←最終決定権ゼロ
そして1次放出は7月中旬で終わる予定。
7月以降のシナリオ、3つしかない:
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