【悲報】「米国からナフサくっから安心」勢、ガチで現実見てくれ──SPR兄貴、夏に逝きます
日経が「米国からのナフサ輸入5倍に」と5月27日に報道。
「米国からナフサが過去最高水準で来てるんでしょ?」
「政府も"2027年までナフサ確保"って言うてるし」
「シェールオイルで増産すれば米国頼みで凌げるんちゃう?」
→ ←そう思うやろ?
ニューズウィーク日本版が2026年5月26日、ガチ目の解説記事を出してた。
「米国の戦略石油備蓄が急減、危険水域に」
これ、「米国頼みの賞味期限問題」を、みずほフィナンシャルグループのアナリストとラピダン・エナジー・グループの社長が日本語メディアで言うてくれたガチ案件や。
今日はこれを解説するで。
ナフサくんの周辺キャラ、増えてきとるからな。
【登場人物】
SPR兄貴:米国の戦略石油備蓄(SPR)。世界最大の緊急用石油プール。認可容量7億1400万バレル、現在3億7400万バレル。3月から急速に痩せ細り中
シェールくん:米国の若き救世主のはずやった。石油リグ稼働数543基。期待されすぎて鬱
ナフサくん:例の彼。日本の製造業の生命線。中東依存4割、最近"米国の兄貴"ができたと噂
ヨーガー兄貴:みずほフィナンシャルグループのエネルギー先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー。9週間後の絶望を具体的に予言した男
マクナリー兄貴:ラピダン・エナジー・グループ創業者兼社長、ボブ・マクナリー。元・ホワイトハウス国家安全保障会議スタッフ。「夏に緩衝材消滅」の宣告人
バーレガーおじさん:エネルギー市場アナリスト、フィリップ・バーレガー。「米国は最後の砦」発言で全員震わせた
カンナ議員:民主党下院議員、ロー・カンナ。ガソリン価格が7日連続で1ガロン3.12ドルを超えたら輸出を禁止する法案を4月に提出済み
トランプ:かつてバイデンのSPR放出を「無駄な試み」と罵倒していたが、今では自分が同じことをやっている男
①SPR兄貴の現状──9週間でガチ干上がり
ニューズウィークが運んできた数字、整理する。
5月15日週の原油在庫減:1780万バレル(最近で過去最大の減少幅)
商業在庫(SPR除く):4億4500万バレル、5年平均比マイナス2%
留出油(ディーゼル・暖房油):例年水準をさらに大きく下回る
ここでヨーガー兄貴の登場や。
「現在の取り崩しペースが続けば、原油在庫は9週間以内に4億バレルを下回り、2014年以来の低水準になる」
→ ←みずほが言うてるんやで。煽り屋やないんやで。
しかも続きがある。
「その頃には東アジアや欧州諸国は『在庫が底をつく』状態となり、米国からの輸入需要がさらに高まって、在庫の減少が一段と加速する」
→ つまり「日本がナフサを米国に頼む」という構造そのものが、米国の在庫減少を加速させる燃料になっとる
ワイら、燃料くれくれ言いに行ったら、米国の燃料庫の蓋が閉まる仕組みなんよ。
②SPR兄貴の最大放出能力と、放出後の風景
SPR兄貴の物理スペックを確認する。
認可容量:7億1400万バレル
現在水準:3億7400万バレル(認可比52%)
最大放出能力:日量440万バレル(これがハードリミット)
トランプ3月発表の放出量:1億7200万バレル、120日かけて引き渡し
割り算すると平均放出ペースは日量143万バレル。
これを4ヶ月続けると着地は約2億2500万バレル。
これ何の水準か知っとるか?
1983年以来の最低水準や。
→ ←レーガン政権1期目の頃の水準やぞ。当時のSPR容量は5億バレル程度。今の7億1400万バレル認可容量に対して充足率31%まで墜落する。
しかも再充填の見込みがない。
バイデン期に細々やってた入札ですら300万バレル単位やった。
今のペースで補充するなら、満タンまで100年単位の時間軸や。
→ ←年単位の話やない。世紀単位の話や。
③シェールくん、応援を頼まれても動けません
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