直美YouTuber炎上の本質〜藤白りりさん動画を見て思うこと〜
直美という選択、その語り方の問題
藤白りりさんが3年ぶりに動画を投稿した。東京医科歯科大卒(現・東京科学大学)、初期研修を終えて美容外科へ進む、いわゆる「直美」の報告。チャンネル登録者は19万人。Xでは賛否が割れている。
美容に行くこと自体は自由だ。職業選択の自由。それは否定しない。
あの語り方が問題だった。
外側に置かれた理由
14分かけて「なぜ保険診療が自分に合わなかったか」を語っている。高齢者医療は治してもまた次の病気が出てくる。生活習慣病の患者は努力が見えない。評価制度が悪い。体力的にきつい。レールが敷かれていて将来が見えてしまう。
全部、外側に置いてある。保険診療のせい。患者のせい。制度のせい。
見ていると、収入や知名度、働き方への期待が本音の大きな部分を占めているように感じる。それ自体は人間として不自然じゃない。正直にそう言えばいい。でもストレートに言う代わりに、保険診療の問題点を並べて「自分には合わなかった」という形にした。結果、保険診療を踏み台にして美容を持ち上げる構図になっている。
コメント欄に「美容外科医になった言い訳を10分間するだけの動画で草」という書き込みがあった。1800件以上のいいね。同じことを感じた人が、それだけいる。
動画の中で彼女は「君たちは保険診療を引っ張っていくリーダーになるんだ」と言われて育ったと、自ら語っている。その自覚がありながら直美を選んだなら、そこに葛藤があるはずだ。見せてほしかった。動画からはほとんど感じられなかった。
東京医科歯科大学は国立大学だった。彼女の教育には税金が使われている。国立医学部の学費は6年間で約350万円だが、実際の教育コストははるかに大きく、差額は国の運営費交付金で補填されている。私立医学部の平均学費が国立の約9〜10倍にのぼる事実が、その差の大きさを示している。公的資金で育てられた医師に社会的責任を求める感覚は、多くの人が持っている。
知らないまま語るな
「保険診療の医師は年功序列で給料が決まる」「努力が評価されない」と彼女は言った。
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