スニーカーローファーに物申す〜答えはコンフォートシューズ〜
スニーカーローファーが流行っているらしい。
ニューバランスの「1906L」を筆頭に、ナイキやプーマも参入。「革靴の上品さとスニーカーの履きやすさ、いいとこ取り」と話題だ。
でも、ちょっと待ってほしい。
それ、コンフォートシューズがずっと前からやってきたことじゃないですか。
私は昔からCAMPERの「Peu Cami(ペウカミ)」を愛用している。2004年に生まれた定番モデル。人間工学に基づいたデザイン、柔軟な構造、上質なソフトレザー。エラスティックシューレースで脱ぎ履きも楽。税込29,700円。スーツに合わせても違和感なし。学会出張で1日8時間歩き回っても足が疲れない。まさに「いいとこ取り」の体現。1906Lは19,800円。
価格差は約1万円だが、20年の実績がある。
スニーカーローファーの写真を見ると、正直「ギリアウト」という印象を受けます。結婚式の二次会。取引先との会食。病院の面談。いくらローファー風のアッパーを載せても、ソールがスニーカーそのままでは、「カジュアルすぎませんか」と眉をひそめられる場面がある。
「ビジネスにもカジュアルにも」と謳っているが、どちらにも中途半端になりがちではないか。
Xでも「中途半端」「どっちにも合わない」という声が散見される。三島由紀夫のコメンタリーアカウントが「選べ、美か楽か」と皮肉っていたのは、なかなか的を射ていた。
選択肢は他にもある
コンフォートシューズの老舗は多い。
クラークスは1825年創業、200年近い歴史を持つ。価格は1万円台後半から2万円台前半。足の生体力学を研究し尽くしたインソールで、ビジネスにも十分対応できる。
ECCOはデンマーク発。ゴアテックス搭載モデルならゲリラ豪雨も怖くない。自社タンナリーで製造するレザーは柔らかく、履き下ろしの痛みがほぼない。
コール・ハーンの「オリジナルグランド」は、革靴にスニーカーソールという発想を2012年に実現していた。5万円前後とやや高めだが、スニーカーローファーの「元祖」と言っていい。
結局、スニーカーローファーは大手スニーカーメーカーがマーケティング力で「新しいトレンド」として打ち出しているだけ。本質的には新しくもなんともない。
コンフォートシューズという正解が、すでにそこにある。
TPOを本当に選ばない靴が欲しいなら、流行りものより、そっちが本筋だ。
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