2025.12.02 命尽きる冬
2025.11.30
君はベランダの片隅で、じっと日向ぼっこをしていたね。
「寒くない?」
そう声をかけたけれど、君はただ、淡い冬の光をその身に受けていた。
翌日も、同じ場所にいた。風は昨日より冷たくて、見ているこちらが震えるほどだった。
「大丈夫?」
そう問いかけても、君は静かに、まるで眠っているように動かなかった。
そして……2025.12.02。
君は、ほんの少し離れた場所で、あたたかな朝日を浴びながら、永遠の安らぎに包まれていた。
いつも日向ぼっこをしていた場所を、そっと見守るように。
一匹のミツバチの、最後のときだった。
冬に、まだミツバチが飛ぶこと。
その小さな命が、こんなふうに最期を迎えること。
どちらにも、私は少し驚き、そして胸がふっと熱くなった。

いいなと思ったら応援しよう!
私の活動の励みになります。記事が気に入りましたら、また、よろしければ応援お願いします! 