起業13期目 妻の立場から見る、就職か起業か
結婚してから約27年間、夫の働き方にはいろいろな変化がありました。会社員として働いていた時期もあれば、独立して起業した今のスタイルもあります。
一般的には「起業=チャレンジ」「会社員=安定」というイメージがあるけれど、実際にそばで見ていると、そういうことよりも「本人に合っているかどうか」が一番大事だと感じるようになりました。
「就職か、起業か」
この問いは、どちらがいいか悪いかではなくて、どちらが向いているかという視点で考えるべきなんだと思います。
起業して13年の間に、その向き・不向きを感じる場面がいくつかありました。
サラリーマンという選択:合う人はストレスが少ない
毎日きちんと時間通りに起きて、満員電車に乗って、会社のルールに沿って働く。それを当たり前として受け入れられる人にとっては、会社員という働き方はとても快適な環境だと思います。規則正しい生活は精神的にも肉体的にも安定するので、心の安定を求める人には良い働き方だといえるでしょう。ちなみに、起業家にも規則正しさは重要です。
夫もサラリーマン時代、業務自体にやりがいを感じていた時期もありました。時には上司や同僚との良い出会いがあったり。何より、毎月決まったお給料が振り込まれるという安定は、家庭を支える妻としても大きな安心材料でした。
ただ、会社の人間関係の状態が変わったり、夫がだんだんと「もっとこうしたい」「自分のやり方で仕事をしたい」と思い始めたあたりから、少しずつ違和感が出てきたように見えました。
起業という選択:向いていれば強くて自由
起業してからの夫は、とても生き生きしています。時間に縛られず、誰かの許可を待つことなく、苦情処理に時間を取られることもなく、自分で決めて、自分で動く。仕事の内容、質が認められ、オファーもいただく。もちろんプレッシャーもありますが、それすらも楽しんでいるように見えます。
ただし、これは向いていたからこそ、の話。
自分を律する力がなければ、起業はただの地獄です。休もうと思えばいくらでも休めるし、サボろうと思えば誰にも怒られません。気力も体力も、そして戦略的に考えるクセも必要。
夫は強靭な体力を持ち、メンタルをコントロールする為の努力ができる人で、戦略を練るのも得意です。長時間労働できるし、行動力抜群で、人付き合いも好き。こういう人だからこそ、起業に向いているのだなあと、そばでみていて思うのです。
結局はたくさん仕事しないといけないのですが、頑張ったことは全て自分の財産になるし、天職で仕事できているので、仕事が趣味でもあり、やりがいとなっているので、サラリーマンの時の残業とはモチベーションが違います。
とはいえ、業務の中には誰かにやってもらいたいと思うような事務的作業もこなさなくてはなりません。でも、それも含めてこの働き方が合っているんだなと感じられるのは、本人が前向きに楽しんでいる証拠かもしれません。
向き・不向きのチェックポイント
どっちが向いてるかなんて、見極めるのなんて無理!と思うかもしれません。妻として長年そばで見てきて思うのは、実は日常のちょっとした言動の中にヒントがたくさんあるということ。
たとえば、こんな感じ
「毎朝同じ時間に出勤するのが苦じゃない」→サラリーマン向きかも
「自分のペースで集中したい」「指示されるのが苦手」→起業向きの可能性あり
「体調管理やメンタルの自己コントロールが得意」→起業でも戦える
「戦略を立てて試すのが好き」→起業に向いている上に、戦略が正しければビジネスが大きく成長する可能性あり
そして、もうひとつ大切な視点は妻としてどう関わるか。
働き方の選択って、家族にとっては生活の設計図みたいなものなので、完全に他人事ではいられません。それどころか、私のように会社に引きずり込まれるパターンもあるわけで。
答えを急がせず、対話しながら探していくのがいいかもしれませんが、能力と自信のある夫は、自分一人で見極めて決断してしましました。
無理して選ばない、でも諦めなくていい
就職と起業、どちらが正解かなんて、実際のところ、やってみないと分かりません。
大切なのは、今の自分に合った選択をすること、そして今の選択がずっと続くわけではないことを知っておくこと。
夫はサラリーマンとして働いたあとに起業したけれど、もし起業が合わなかったら、また別の選択肢をとっていたと思います。
無理して起業しなくてもいいし、安定を諦めてまで会社を辞めなくてもいい。
だけど、本当はこっちが向いてるかも、チャレンジしてみたいと思っているのに、挑戦しないまま過ごすのも、もったいないし、人生に悔いが残るかもしれません。
妻としてできるのは、相手を型にはめることではなく、向き不向きを一緒に見つけること。
そして、その選択を信じて見守ること。
働き方って、自分らしく生きることそのものだと思います。人生の多くの時間を費やすわけですから。
夫婦それぞれの「らしさ」が活きる働き方を、これからも一緒に模索し続けるのだと思います。
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